写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る有馬温泉には多々の温泉宿、温泉施設がある。
その中でも温泉好きな方が多く訪れるのがこちら「上大坊」。
有馬温泉では、昨今湧いた温泉をそのまま提供する消毒無しの源泉かけ流しの施設がかなり少なくなっている。
そんな数少ない消毒無しの源泉かけ流しの温泉を提供されているのが「上大坊」。
また、有馬温泉の代表的な金泉である「天神泉源」を利用している。
※ 金泉とは、有馬温泉で茶褐色に濁る温泉
※ 泉源とは、温泉が湧き出している場所
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「上大坊」のすぐ脇の小道を少し歩けば「天神社」。
この神社の中に「天神泉源」がある。
有馬では温泉そのものを神として崇められているのであろう。
「天神社」への入口は既にそこら中が茶褐色に変色している。
そして、境内へ一歩足を踏み入ると、蒸気がもうもうと立っている場所がある。
まさにここが「天神泉源」だ。
温度は97度。ほぼ沸騰した状態で湧き出している。
大地のエナジーを肌で感じられ、また温泉の醍醐味や有り難さも感じて頂けるのでは。
是非、有馬に行った際には訪れて頂きたい場所である。
「上大坊」は、この「天神泉源」より目と鼻の先。
湧き出した新鮮な湯を味わえる。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る「上大坊」の浴室への扉を開けるとすぐに階段が。
その階段を下ると、このような光景が。
右手には無色透明の浴槽、そして左手には真っ茶色の浴槽。
この真っ茶色の湯こそが、天神泉源の湯。
湧き出した瞬間は無色透明だが、多量の塩分に加え鉄分も豊富ゆえ、天神泉源より50m程度の距離にも関わらず、鉄錆びが急速に行われ、このようなまるでチョコレートフォンデュのような濁り湯に。
ここまでの濃い茶色の湯は全国的にも稀有だと思われる。
露天風呂はないのか?
そう、こちら「上大坊」は、この内湯だけだ。
女性用の浴室も別にあるが、さらに小さく、もちろん内湯だけだ。
ただ、ひとつだけ伝えたい。
有馬温泉ならではの特徴ある温泉を体感したいなら、間違いなくここの湯だ。
※右の透明の湯の浴槽は温泉ではなく白湯(温泉ではない)である
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るいざ、入湯。
入湯の際の注意点を。
まず、入湯前に湯をを良くかき混ぜること。
なぜなら、注がれている源泉は高温のため、湯の表面温度がかなり高い場合がある。
かき混ぜていると、徐々に温度が下がり、はたまた沈澱していた成分が舞い上がり、さらにこげ茶色度数がどんどんアップする。
それも楽しんで頂きたいところだ。
実際浸かってみるとご覧の通り、まるでチョコレートフォンデュに浸かっているかのようだ。
日本一濃厚な温泉だと言っても過言ではない。
そして、タオルをこの湯に浸けると、一瞬で茶色く変色するので、くれぐれも留意して頂きたい。
また、温泉好きならば、是非タオルを桶に汲んだ温泉に浸けて茶色く染めて記念に持って帰って頂くのも良しかと。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るご覧の通り、真っ茶色で、透明度はほぼゼロ。
塩分、鉄分豊富に加え、カルシウムやカリウム等ミネラル分も豊富なため、この湯を頭からかけると当分の間、髪の毛がキシキシに。
ゆえ、一般の方にはあまりおすすめ出来ないが、温泉好きの方には是非体感して頂きたい。
有馬温泉では茶褐色に濁る温泉を「金泉」と、また無色透明の温泉を「銀泉」と呼んでいる。
因みに「金泉」「銀泉」の呼称自体、有馬温泉で商標登録されている。
「銀泉」の場合、残念ながら全て循環消毒利用されているようで、泉質特有は感じられない。
ゆえ、有馬温泉に訪れた際には、是非こちらの「上大坊」の湯を体感して頂きたい。
きっと、忘れられない温泉のひとつになるのではと。
【施設名】上大坊
【住所】〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町1175
【電話】078-904-0531
【立ち寄り湯】15:00〜18:00 1000円
【宿泊料金等】1泊2食 10950円〜
◆温泉について
【泉質】含鉄−ナトリウム−塩化物泉
【湯の使い方】源泉かけ流し(加温なし・加水なし・消毒無し)
【pH】6.5(中性)
【泉温】97.0度
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(2024/12/14更新)
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