マカオへは香港から入るのが一般的。日本からマカオへの直行便もありますが、今のところ本数が少なく、香港を拠点にマカオにも足を延ばして…という旅行プランを取られる方が多いようです。
香港からマカオへはフェリーで向かいます。
フェリー乗り場は香港島側なら上環(ションワン)駅にある港澳客輪埠頭(マカオフェリーターミナル)、九龍半島側なら尖沙咀(チムサーチョイ)にある中国客運埠頭(チャイナフェリーターミナル)の2ヵ所。お泊りのホテルから近い乗り場を選ぶとよいですが、上環の港澳客輪埠頭の方が便数が多く、24時間運行しています。
香港からマカオに渡るにはパスポートが必要。
チケットを買ってフェリーに乗り込みます。
海上から眺める香港も素敵ですよ。
モザイクが敷きつめられた広場「セナド広場」。
マカオがポルトガル領だった時代に作られたエキゾチックで上品な街並みが、ここセナド広場を囲う様に建設されています。
中央の噴水には地球儀型のモニュメントがあり、これはポルトガルの大航海時代を象徴しているのです。
セナド広場を奥に進んで突き当りにある聖ドミニコ教会は、1587年に建てられた中国で最も古い教会のひとつです。バロック式の祭壇には聖母子像が祀られており、毎年5月13日には、内部に安置されている聖母像が渡御する祭事が催されます。
パレードは聖ドミニコ教会が起点で、ペンニャ教会が目的地です。
セナド広場からここまでの道のりは文化遺産に登録された建物が密集しており、マカオでも人気の観光スポットです。
セナド付近から少し歩いてモンテの丘に向かいます。
かなり急こう配の坂道を歩くことになりますのでマカオの街歩きはスニーカーなどの歩きやすい靴がオススメですよ。
モンテの丘は丘全体がモンテの砦(大砲台)であり、丘の上の城塞跡には大砲が何個も据え付けられています。
東西南の三方向に向かって備え付けられた砲台は、かつてポルトガルと対立していたオランダに対して設置されました。1622年、ポルトガルとオランダとのマカオ攻防戦の勝敗はここの大砲が決着をつけ、オランダはマカオをあきらめ、その後台湾を攻めていくことになりました。
聖ポール天主堂跡はマカオの中でも最も多くの観光客が集まるスポットです。モンテの砦のすぐ横にあり、大砲台の脇から階段で直結しています。
聖ポール天主堂は1637年に建てられたキリスト教会で、当時はマカオのキリスト教布教の中心でした。しかし1835年1月に起きた3回目の火災で焼け落ち、現存するのは石造りのファザードのみとなってしまいました。ファザードには精密な彫刻が施されており、西洋建築の中に東洋的な要素も多く取り込まれています。例えば、左右対称に配置された彫刻は、中国の古代建築の大きな特徴のひとつです。他にも随所に漢字をあしらった彫刻などが残されており、じっくり眺めているとまた新しい発見が出来るかもしれません。
マカオは街全体が東洋と西洋の混合体であり、何とも形容しがたいエキゾチックな魅力を放っています。
日本とマカオは歴史的にはとてもつながりが深く、かつてこの街は西洋から東洋への中継地点としての役割を果たしていました。
長崎の出島を通じて日本にやってきた多くのポルトガル人もマカオを経由してきたのです。マカオが無ければ今日本にカステラがなかったかもしれませんね。
マカオはコンパクトな街ですし、歩いての探索が容易に行えます。
歴史探訪に出かけてみませんか?
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(2023/12/6更新)
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