震災後の三陸〜復興と魅力凝縮コース〜奇跡の一本松・碁石海岸

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震災後の三陸〜復興と魅力凝縮コース〜奇跡の一本松・碁石海岸

震災後の三陸〜復興と魅力凝縮コース〜奇跡の一本松・碁石海岸

更新日:2014/07/16 17:53

右肩のプロフィール写真 右肩

三陸海岸は、東北地方の青森・岩手・宮城3県に跨る太平洋沿岸の総称です。
山岳と海が隣り合わせた起伏が大きい海岸で、急峻で奇怪な岩崖と、コバルトブルーの海との組み合わせが美しい景勝地が点在する観光地ですが、東日本大震災の大津波により甚大な被害を被りました。
約600kmにも及ぶ長大な三陸海岸の中から、復興事業中の被災地と魅力の景勝地を1日で周る、お勧めのスポットをご紹介致します。

大スケール復興事業中〜陸前高田のシンボル「奇跡の一本松」

大スケール復興事業中〜陸前高田のシンボル「奇跡の一本松」

写真:右肩

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復興のシンボルで、津波の恐ろしさを後生に受け継ぐ「奇跡の一本松」は、三陸へ行くなら是非とも訪れたい震災遺構です。

岩手県陸前高田市の中心地域は、東日本大震災で13〜15mにも及ぶ高さの津波に襲われ壊滅し、海岸の広い砂浜と松林も全滅しましたが、約7万本あった松の中で奇跡的に1本の松だけが倒れずに残り「奇跡の一本松」として報道され有名となりました。
海水により腐敗が進み再生不可能となった為、一度伐採して腐敗処置を施し、モニュメントとして保存整備されました。
荒涼とした海岸に1本だけ立つ松は哀愁感があり、様々な思いが巡ります。バックには破壊された陸前高田ユースホステルが残り、現地の看板に掲載されている震災前の写真を見れば、その変貌ぶりに驚くばかりです。

現在の陸前高田は、海岸に高さ12.5mの防潮堤を、中心地域の土地を8〜10mかさ上げして町を再建するべく造成工事真っ盛り。
近隣の山から、ダンプカー200万台分とも言われる大量の土を平地に運び出す、途方もない工事が進行中です。
今年には、効率良く大量の土を運搬するべく、巨大なベルトコンベアーが建設され、その姿は都市高速の長大な橋の様です。
土を盛った古墳の様な山があちらこちらに出現し、重機やダンプが大量に動き回り、地域全体が埃っぽい工事現場の様相で、これが大規模復興事業の現場です。

しかしながら、国道45号線沿いには、建物内に瓦礫が残る道の駅跡や、4階まで破壊された集合住宅、骨組みだけ残った建物等、少しではありますが津波の恐ろしさが分かる建物が残っています。

南三陸・大船渡の景勝地「碁石海岸」の呼称の元となった「碁石浜」

南三陸・大船渡の景勝地「碁石海岸」の呼称の元となった「碁石浜」

写真:右肩

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岩手県大船渡市の三陸沿岸には、「碁石海岸」と呼ばれる景勝地があります。
陸前高田より車で20分程度、末崎半島の東南端約6kmの海岸線で、国の名勝・天然記念物に指定され「日本の渚・百選」にも選ばれています。

この碁石海岸という呼称の元となった所が、写真の「碁石浜」です。
その名の通り、碁石の様な石で埋め尽くされた海岸で、海と荒々しい岩肌と松林の組み合わせが綺麗な浜です。
砂ではなく石で覆われていますので、海の水も濁らず波も穏やかで、子供の水遊びにもおススメです。

真っ白な灯台から太平洋を一望できる「碁石岬」

真っ白な灯台から太平洋を一望できる「碁石岬」

写真:右肩

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末崎半島の先端「碁石岬」は、碁石海岸の中で一番良く海を見渡せるビューポイントです。
駐車場より遊歩道を歩き、松林を抜けて視界が開けた先に、真っ白な「碁石埼灯台」が出迎えてくれます。白い灯台のバックに青い海が広がる光景は「海に来た!」と実感できるスポットです。

さらに、灯台の奥に伸びる階段を降りると、水平線が視界に広がる展望台があります。見渡す限り広がる青い空とコバルトブルーの海は、心地よい潮風と波音と相まって、爽快な気分になること間違いありません!

碁石海岸の拠点〜自然の迫力を感じる「雷岩・乱曝谷」

碁石海岸の拠点〜自然の迫力を感じる「雷岩・乱曝谷」

写真:右肩

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「碁石海岸レストハウス」は、広い駐車場が整備された、碁石海岸観光の拠点です。
銘菓「かもめの玉子」をはじめとした岩手三陸の土産品が一堂に揃う広い売店には、海産物豊かな三陸らしく、豊富な種類の海の珍味も並び、酒好きには堪りません。海の幸を具材にした、様々なラーメンを味わえる食堂もあります。

レストハウスの奥より、心地よい潮風と松林に覆われ、日陰で夏でも涼しくて気持ち良い遊歩道を歩いて行くと、「雷岩(かみなりいわ)」と呼ばれる岩山(写真)があり、切り立った崖に挟まれた谷は「乱曝谷(らんぼうや)」と呼ばれています。
写真では分かりづらいかも知れませんが、雷岩の高さは30m程もある巨大なもので、水路の様な乱曝谷はとても深く怖いくらいです。

この乱曝谷に波が入ると「ドォーン!」と雷鳴のようにお腹に響く大きな音が聞こえます。
雷岩の海食洞穴に波が入り込み、洞穴の中の空気が圧縮されて雷の様な音が響くのです。「残したい日本の音風景百選」にも選ばれている、碁石海岸の名物です。

碁石海岸のハイライト!「穴通磯」

碁石海岸のハイライト!「穴通磯」

写真:右肩

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静かな浜から切り立つ崖まで、様々な海岸風景を楽しめる碁石海岸ですが、一番の見所は「穴通磯(あなとおしいそ)」です。
波の侵食により大きな洞門が3つ開いたその姿は、自然が創り出した芸術品です!盆栽の様に生えている木々や草の緑が彩りを添えています。
小型遊覧船に乗って(碁石岬えびす浜発)洞門の中を通る事ができましたが、東日本大震災後はコースが短縮されています。切り立った海岸と奇石を海から見上げるのも綺麗な碁石海岸ですので、遊覧船の全面再開に期待したいところです。

津波被災地の現実・美しい景色〜三陸を是非ご覧下さい!

約600kmもある三陸海岸を巡るのは難しいですが、鎮魂と復興のシンボル「奇跡の一本松」と、大船渡の景勝地「碁石海岸」を訪れば、津波被災地の様子と美しい景色の三陸海岸の要所を1日で押さえる事ができます。

店が集まった仮設商店街は観光で訪問するには打って付けで、現地の海産物や土産品が集まりグルメも楽しめます。大船渡からは、話題の三陸鉄道にも乗れます。とにかくコバルトブルーの真っ青な海が一番の魅力でしょう!

各スポットの詳細は、MEMO欄のリンクをご参照下さい。
写真をクリックしますと地図も表示されます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/08/24 訪問

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