那須塩原は温泉観光地のイメージが強いですが、栃木県においては日光と並び「滝」が多い事でも有名な場所。長期間にわたり那須塩原の滝を探求してきた経験から絶対お勧めの滝をご案内します!
那須塩原渓谷には大小70余りの滝が存在するといいます、中でも「塩原10名瀑」と呼ばれるものが「回顧(みかえり)の滝」「龍化(りゅうか)の滝」「留春(りゅうしゅん)の滝」「布滝」「咆哮(ほうこう)の滝」「素廉の滝」「雷霆(らいてい)の滝」「霹靂(へきれき)の滝」「雄飛の滝」「七滝(上滝)」の10滝。数には入っていませんが、他にも名のある有名な滝もあります。
中にはトレッキングの完全装備でのぞむ健脚コースもありますが、いずれのコースも遊歩道が整備されハイキングコースとして人気があります。(一部区間は通行不可の遊歩道があるので注意が必要です。)
その中でも特別な装備なしで気軽に楽しめ、初夏から晩秋までの観光シーズンにベストな3つの滝を、一挙に巡る旅を紹介。3滝巡っても3〜4時間で廻れます。
「回顧の滝」は、那須塩原インターから国道400号線を塩原温泉方面へ向かう途中にある「がま石トンネル」手前の回顧駐車場から徒歩で向かいます。
「回顧の遊歩道」は2種類あり、足に自信のある人なら「健脚コース」をチョイスし箒川へ下って行くと、渓流と吊り橋のダイナミックな渓谷美が楽しめます。もう一つの「なだらかコース」は渓流のせせらぎを聴きながらゆっくりと散策出来ます。どちらのコースを選ぶかはその日のコンディション次第。
暫く進むと高さ30メートル、全長100メートルの「回顧の吊り橋」で合流、吊り橋を渡れば目の前には渓谷美に包まれた「回顧の滝」が現れます。観瀑台からは、高さ約60メートルの落差を持ち、まるで絹布を幾重にも垂らしたような美しい滝を見ることが出来ます。
この滝は尾崎紅葉の「金色夜叉」にも登場し「回顧の橋は三十余尺の飛瀑を踏みて、山中の景は始めて奇なり・・」と書かれた通りの雄大な姿を見せてくれます。(回顧の滝へは片道徒歩15〜25分の道のり)
「がま石トンネル」を抜け「留春の滝駐車場」から徒歩約10分、長さ20メートルの「留春の吊り橋」を渡ると、直ぐに優しくて品のある「留春の滝」を見ることが出来ます。”留春”という名はその昔、冬の3ヶ月間は水が枯れ晩春にならないと滝が出現しなかったためその名が付いたといいます。
ここでは滝と渓流を眺めながらの一休みもいいでしょう。エメラルドブルーの箒川と巨岩のおりなす眺望は塩原渓谷一の素晴らしさですよ。
写真:那須 マッキー
地図を見る塩原渓谷最大にして最美の滝「龍化の滝」この滝を見逃したら勿体ない!「龍化の滝遊歩道入口」から歩くこと約15〜25分。比較的アップダウンの少ない渓流沿いを進み、全長25メートルの「龍化の吊り橋」(上の写真)を渡ると、最初に「風挙の滝」が現れます。
それを左手に見ながらさらに進むとゴ〜という水の瀑音と共に、塩原渓谷の一番滝、高さ130メートルを3段になって流れ落ちる「龍化の滝」に到達。その光景は切り立った岸壁の間を豪快に天に昇る龍のよう!水しぶきを浴びながら間近で見るその迫力には圧倒されますよ。幹線沿いの直ぐ近くにこんな滝があるなんて、ビックリ!と始めての方は驚きます。
「龍化の滝遊歩道」沿いには、材木岩と名付けられた火成岩が柱状にひび割れた岸壁、緑に包まれ苔むした渓流の岩肌などの光景が広がり、目に優しく心地良い風景です。
今回の3大名瀑は、国道400号線塩原バレーライン沿いのわずか数キロ(約3キロ)の間に存在しています。各滝間の移動距離は車なら7〜8分です。箒川の渓流を楽しみながらの旅、少しの時間を利用して気楽に観瀑出来ますが3滝の内でも「回顧の滝」と「龍化の滝」はお勧めですよ。この3滝に共通する事がありますがお気づきですか?そうです「吊り橋」がある事です。大小様々ですが滝と吊り橋がマッチした素晴らしいロケーションですよ。
滝を楽しむ為の注意点・・・靴は特別なものは必要ありませんが、底の低いスニーカーやウオーキングシューズがベスト。また各案内標識に表示の内容をよく確認して指示に従い楽しんで下さい(標識指示例:崖崩れのおそれ有り頭上注意!猿に餌をあげないで!など)。
※滝観瀑について!!滝の表情は天候等の条件により毎日変化しています、ここにご案内したように必ずしも100%満足出来る保証はありません。
駐車場は各滝の入口に完備、トイレは「回顧の滝」「龍化の滝」にあります。
駐車料や滝観覧料は全て無料です。
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(2024/3/29更新)
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