東京ミッドタウンのお隣! 六本木ビル街の和風庭園『檜町公園』へ

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東京ミッドタウンのお隣! 六本木ビル街の和風庭園『檜町公園』へ

東京ミッドタウンのお隣! 六本木ビル街の和風庭園『檜町公園』へ

更新日:2014/07/22 11:18

鷹野 圭のプロフィール写真 鷹野 圭 首都圏自然ライター

言わずと知れた日本有数の繁華街であり、日々革新的な都市開発が進められる東京・六本木。六本木ヒルズや虎の門ヒルズなど、大変有名な施設が立ち並ぶこの街は、実は「自然と共生する街づくり」の最先端エリアでもあります。高層ビルのお膝元に目を向ければ、そこには豊かな緑地が広がり、人々の憩いの場となっています。本日は東京ミッドタウンと隣接する和の庭園、檜町公園(ひのきちょうこうえん)をご紹介します。

ミッドタウン・タワーの眼下に広がる、情緒あふれる庭園です

ミッドタウン・タワーの眼下に広がる、情緒あふれる庭園です

写真:鷹野 圭

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六本木有数の人気スポットであり、ショッピングなどに訪れる人も多い東京ミッドタウン。洗練されたまさに都会的なビルのフォルムに対して、敷地内には芝生広場あり、並木ありとバランスよく緑を取り入れています。そうした中でも檜町公園はとりわけ緑が豊かなスポット。ミッドタウンの東側に位置する、池を中心とした約1.6haの公園です。

池の周囲にはマツやヤナギなどを中心に、落ち着いた和のテイストを醸し出す樹木と、雑木林の林床を思わせる草花がたっぷりと植えられています。緑の濃さはかなりのもの。秋にはモミジも美しく、池と紅葉、そして高層ビルとのコントラストは必見です。

タワーから見て池の対岸、東屋の辺りから見上げると、水・緑・建物の3つが丁度よく調和して美しいです(写真参照)。都市ならではの緑景観を楽しめることでしょう。

江戸文化の薫る池の畔で、ちょっと一休みしませんか?

江戸文化の薫る池の畔で、ちょっと一休みしませんか?

写真:鷹野 圭

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檜町公園のある場所には、かつて江戸時代には長州藩主・毛利家のお屋敷がありました。明治時代に入り藩がなくなると間もなく国の管理下に置かれ、その後軍の駐屯地とされるなどの紆余曲折を経て、2007年に東京ミッドタウンが誕生したのを機に再整備されて今のような景観になりました。

かつての江戸庭園文化を今に伝えるためか、畔の東屋や池の中に佇む石灯籠など、歴史を感じさせるコンテンツが随所に残されています。岩の配置なども日本庭園の手法にちなんだもの。周囲の緑と合わさって、来園者にほのかな癒しをもたらしてくれます。お買い物や六本木観光のついでにぶらりと立ち寄り、休息を取るには絶好のスポットです。

池に注ぎこむ滝の流れ……在りし日の渓流景観を園内に再現!

池に注ぎこむ滝の流れ……在りし日の渓流景観を園内に再現!

写真:鷹野 圭

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檜町公園は西側(ビルのある側)が高台になっており、水源や岩場もほぼすべて西側に配置しています。ここから湧きだす透き通った水が、ごつごつとした大小の岩の間を縫い、涼しげな音を立てて池に流れ込んでいくのです。その様は、日本の渓流景観をそのまま縮めたかのよう。山地さながらの高木が周囲を覆う川沿いには、ガクアジサイやミゾハギなどの花々が咲き、これまた自然の渓流に酷似した雰囲気を演出しています。

木陰の中、水面からは小さく水しぶきが立ち昇り、川沿いに園路を歩いていると真夏とは思えないほどの涼しさを実感できます。水・草・花の3要素が潤沢なこの公園、まさに「都会のオアシス」という表現がふさわしいですね。

山野草がしっとりと彩る、緑豊かな園路をぐるりと巡ろう

山野草がしっとりと彩る、緑豊かな園路をぐるりと巡ろう

写真:鷹野 圭

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渓流から湖へと続く一連の水景観をコンパクトに再現したような檜町公園。自然の雰囲気を醸し出すためか、園路の草花には、武蔵野の原野に生える山野草が中心的に取り入れられています。ホタルブクロやギボウシなどのほか、やはり一番目立つのはキキョウですね。園内西側の高台に、複数の株がまとまって植えられています。

秋の七草の一つとして長らく日本国民に愛され続けてきたキキョウですが、近年は里山の荒廃や人の摘み取りなどにより、めっきり数が少なくなってしまいました。花が美しいため園芸店などで頻繁に苗(ガーデニング用のものが大半ですが)を見かけますが、自生している姿を見たことがある方はそう多くはないでしょう。

ここ檜町公園では、高台にある雑木林を模した園路の一角に、自然に近い形でキキョウが植えられています。写真は、斜面の下方から見上げるような形で撮影した一枚。奥に見えるのはミッドタウン・タワーです。カメラやスマホをお持ちの時には、ぜひお好みのアングルを探してみてくださいね。

東京都心の水辺に生きる、繊細で美しいイトトンボ

東京都心の水辺に生きる、繊細で美しいイトトンボ

写真:鷹野 圭

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自然な水景観を再現した檜町公園では、繁華街・六本木の真っ只中でありながら夏〜秋にかけて頻繁にトンボが姿を現します。特にチェックしていただきたいのが写真のイトトンボ(種名はアオモンイトトンボです)。サイズが小さくパッと見ではあまり目立たないのですが、その繊細な美しさは惹かれること間違いナシです。

高台の渓流エリアにも広々とした池の周辺にも、水辺であれば基本的に園内のどこにでも生息しています。草の隙間などをよ〜く調べてみると、結構高い確率で見つかるはずです。決してそこまで珍しい生きものではありませんが、都会に生きる小さな「命」は儚くも力強さを感じさせてくれることでしょう。

自然と共に生きる「これからの街」ならではのスポットです

檜町公園はミッドタウンの一角に位置し、郊外の自然公園のような広いスポットではありません。その代わり買い物やデートなどのついでに気軽に立ち寄れるため、土日休日を中心に多くの人が訪れ、今では六本木有数の癒し空間として愛されるようになっています。

「持続可能な開発」などといった言葉が近年は頻繁に使われるようになり、東京でも徐々に街中に緑景観が見られるようになってきました。そうした中でも、ここ檜町公園は自然さながらの水と緑の景観を取り入れた、先端的な事例と言えるでしょう。


住所/東京都港区赤坂9-7-9
アクセス/東京メトロ・都営地下鉄「六本木駅」より徒歩約4分

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/29 訪問

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