写真:きんぎょ 美歩
地図を見る『アンネ・フランクの家』に行くための出発地は、まずアムステルダム中央駅。ここから路面電車のトラムに乗るのがオススメです。(13)か(14)、または(17)の番号のトラムに乗り、西教会前のトラムの駅、ウェステルマルクト(Westermarkt)で降りましょう。
アムステルダムのトラムは、市内をほとんど網羅し、数分おきに駅前から発着しています。駅前にはインフォーメーションがあるので市内地図をGET。地図にはトラムの路線番号が載っていますので、市内観光にとても便利です。また、トラム切符は観光客用にOVチップカールトというのがあります。1時間から最長7日間まで乗り放題になるカードなので、使い勝手がいいのでオススメ!
乗り降りは日本の電車&バスのように、降りるときは車内のSTOPボタンを押して、カードをかざせばOKです!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見るトラムの降車駅・ウェステルマルクト(Westermarkt)は西教会前の広場です。『アンネ・フランクの家』は、トラムの駅のちょうど後方、入口はプリンセン運河に面しています。
トラムの駅に降り立つや否やこの人ごみ!写真は、開館(9時)してすぐだというのにもかかわらず、もう西教会前から長蛇の列です。ここから入り口は見えません…。
このアンネの家は、特にアムステルダムでも屈指の人気の観光スポットなので、できるだけ午前中の早い時間に訪れましょう。
午後や観光客のバスが着くころには写真よりもっと長い列になりますよ。1時間以上の待ち時間がある場合も多いのですが、それでも待つだけの価値はあります!
大げさかもしれませんが、ひょっとしたら人生観が変わるような、そんな衝撃が伝わるかもしれません?!
『アンネ・フランクの家』は、季節によっては夜間(21時or22時まで)も開館していますが、治安上、あまり遅い時間の外出は控えたほうが無難でしょう。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見るアンネの家の内部は残念ながら撮影禁止です。数か国語、もちろん日本語のガイドブックがあるので参考にして内部をゆっくり見てくださいね。
アンネたちは、ナチスの迫害を逃れるためアムステルダムに来て、父オットーの会社のあるこの建物の中に用意された隠れ家(部屋)で、アンネ一家をあわせ総勢8人が、2年余りも身を隠して暮らしました。
見学ルートは、隠れ家の入口をカモフラージュするため、踊り場に置かれた動く本棚の裏から、一家の隠れ家へと続いていきます。
内部は、アンネたちが生活した部屋、壁に貼られた写真、屋根裏部屋へと続く階段、洗面所等々の他に、隠れ家の住人達が共同で使用した食堂などを、当時のまま見ることができます。
オットー夫妻の部屋の壁には、隠れ家での子どもたちの背の高さが記録されています。小さいので、見逃さないでくださいね!
見学ルートの最後には、収容所でのアンネの生活を語るビデオや、アンネのオリジナルの日記等も展示されています。少女の日記に書かれたこの隠れ家での生活が、毎日の生活そのものです。隠れ家の狭さに驚くと同時に、階下の気配や物音にまで気配りする生活を余儀なくされた、彼女たちの苦労が忍ばれます。
また隠れ家の住人でただ一人生き延びた、アンネの父オットーが隠れ家で佇む写真があります。これは「アンネの家」の正式なオープニング数時間前のものです。写真の横顔に彼の父としての想いを感じ、胸が熱くなることでしょう。これも必見!
ミュージアムの中には、小さいですが、カフェと書店があります。
アンネの生い立ちから写真入りで年代別にした『アンネの物語』や、絵はがき等日本語版も数多くあるので、記念に買い求めてはいかがでしょうか。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見るトラムの駅前の西教会はアンネが美しいその鐘の音色を聞いた、日記にも登場する教会です。そして、西教会前の広場の一角に、アンネの像があります。
ひっそりとあって目立たないので、アンネの家ほどの賑わいはありませんが、今でも花が手向けられています。この像もシャッターポイントです。見逃さないでください!
ちなみに、日本でも、広島県福山市のホロコースト記念館には隠れ家の部屋と日記を再現し、バラ園にはアンネのバラと像があります。
また兵庫県西宮のアンネのバラ教会には、アンネ・フランク資料館が。ここにもアンネの銅像があります。
ほかにも各地にいくつかあるようですので、訪ねてみてはいかがでしょうか。
隠れ家の住人で、ただ一人生き延びたアンネの父は、戦争と差別のない世界になってほしいという思いを伝えるため、アンネの日記を出版し、この隠れ家は、ミュージアムになりました。
わずか15歳で、戦いに翻弄されながら亡くなった少女が書き綴った日記。もう一度「アンネの日記」を読み返してみようと思う、そんな『アンネ・フランクの家』。
戦争の悲惨さ、差別、また戦争で残された者の悲痛な叫びに心打たれる場所です。
アムステルダムは、決して派手な都市ではありませんが、歴史、絵画、街並み、自然等、魅力がいっぱいです。オランダをギュッといっぱい詰めこんだアムステルダムをぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。
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(2023/12/6更新)
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