マンハッタンを一通り見て回った方がこのクロイスターズ美術館周辺を訪れてみると「マンハッタンにもこんな場所があったんだ!」と意外に思われるのではないかと思います。それだけマンハッタンのイメージとはかけ離れた、どちらかといえばヨーロッパに近い雰囲気を持っているからです。
実はこのクロイスターズ美術館はメトロポリタン美術館の分館なので、いずれかの美術館で購入した1日有効のチケット(シール)でどちらへも入館できます。
入場料はチケット売り場に$25の表示がありますが、実はこれは「希望価格」でその額を支払わなければ入れないという強制されたものではありません。$1で入場してしまうことも可能ですが、美術館を応援したいという気持ちのある方は$25を支払って入場すると喜ばれるでしょう。
入場の際は手持ちの鞄の中を見せなければなりません。また、大きな荷物を持って出入りするとクロークに預けなければならないので、荷物は小さめのハンドバックのみで訪れることをお勧め致します。
最寄り駅は各駅停車のAの地下鉄が停車する190st駅かDyckmanSt駅です。そのどちらかで下車するとクロイスターズ美術館へ歩いてアクセスできます。最初からAの地下鉄のみで移動しようとすると非常に時間がかかるので、始めは急行のCの地下鉄に乗って168St駅でAに乗り換えるのがいいでしょう。
美術館までの道のりがより近いのはDyckmanSt駅ですが、どちらかと言えば190Stで下車してのアクセスをお勧め致します。なぜかというと、美術館までの道のりを「フォート・トライオン公園」内を北へ歩くルートで行けるからです。途中、この公園からのハドソン川と「ジョージ・ワシントン・ブリッジ」の眺め(写真)、そして園内に咲く花々を見て楽しめます。
190St駅で下車した際は、駅内の長いトンネルを通らずにエレベーターに乗って上の階へ移動してから駅の外へ出ることを忘れないでください。エレベーターに乗らないと、美術館から反対方向の「ベネット・アベニュー」へ出てしまい、そこからのアクセスは少し難しくなってしまいます。
クロイスターズ美術館には、その名(クロイスター=回廊)の通り実際に中世ヨーロッパで使われ、移設された回廊とその時代に造られていた庭園を再現した中庭があり、人々を惹き付けています。実際に訪れてみると、回廊の縁に腰をかけて中庭を眺めながらその雰囲気を味わう人々を見かけるでしょう。
また、美術館内はステンドグラスやタペストリー等、作成年代が9世紀から15世紀に及ぶ約5000点の中世ヨーロッパ美術作品が展示されています。
【The Cloisters Museum and Gardens(クロイスターズ美術館)】
開館時間:週7日
3月〜10月 午前10時〜午後5時15分
11月〜2月 午前10時〜午後4時45分
休館日:感謝祭(11月の第4木曜日)、12月25日、および元日
メトロポリタン美術館の入場チケット(シール)でクロイスターズ美術館も入場可能なので、1日のうちにどちらも回ってしまおうと考える方もいらっしゃると思います。ですがメトロポリタン美術館は1日で全て見て回るのが難しいほど非常に広く、たくさんの展示物がありますので、両方訪れたいと考えている方には別々の日程に設定することをおすすめいたします。
マンハッタンの喧噪から逃れた、ひと味違ったのどかな1日を堪能していただける事間違い無しです。
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