「麺線(ミエンシエン)」とは、日本の素麺をもっと柔らかくしたような、台湾でよく食べられている麺。これをモツやカキと一緒に煮込んだものは、台湾の屋台料理の定番でもあります。
MRT西門駅のすぐ近くにある「阿宗麺線」は、西門町の名物店として多くの旅行ガイドブックでも紹介されていますが、地元の人たちにも大人気。
メニューは麺線一種類のみで、サイズは小と大の2種類。小さな店舗は、イートインスペースがほとんどありません。なので、皆さん店前で立ち食いや座り食いしたり、お持ち帰りしています。
一日に何百杯も売れるという麺線は、濃厚な鰹だしに味の染みた麺線とモツ、そしてアクセントにパクチーが入っていて、見た目はシンプルながらも実に奥深い味わい。モツも臭みがまったくないので、内臓は苦手という人でも意外と大丈夫かも?
柔らかいのに煮崩れしていない不思議な麺は、短くカットされているので、とろみのあるお汁と一緒にレンゲですくっていただきます。味を変えたくなったら、調味料もカウンターに置いてありますので、お好みで。パクチーはもし苦手なら、頼めば抜いてもらえます。
尚、SOGO忠孝館近くにも支店があり、こちらは店内奥にテーブル席があるのでゆっくり座って食べたい方には支店のほうがおすすめです。
赤と金の看板が目印の福州世祖胡椒餅。
元祖である本店は饒河街夜市にありますが、士林夜市や台北市内のあちこちにもお店があります。
胡椒餅(フージャオビン)とは、豚肉と青ネギに胡椒を強めに効かせた餡を皮で包んで焼いた肉まんのような物。日本で食べる柔らかい肉まんとは違って、外側の皮はバリッと固め、持った感じもずっしり重みがあり、かなりボリューミーな一品です。
福州世祖胡椒餅は、どの店舗も店前には常に人だかりができていて、超人気店であることがうかがえます。店頭で焼いて出来たてを販売しているので、基本的に作り置きなし。内餡を包んで、それを窯の内側に張り付け焼いて、という一連の作業の様子が見れるのも楽しいです。
地元の方たちは、出来たての胡椒餅を片手に歩き食べしていますが、外側の皮も中の内餡も熱々で、特に流れ出る肉汁は高温!うっかり手を火傷する危険もあるので、初めていただく時には落ち着いて、ふぅふぅしながら食べてくださいね。
MRT中正紀念堂駅のすぐ近くにある「金峰魯肉飯」は、魯肉飯(ルーロウファン)が看板メニューの老舗。
地元の方々に愛され、台湾の有名人にもファンが多いと聞きます。魯肉飯は、1日に2〜3,000食は売れるというから驚きです。
こちらの魯肉飯、一見どこにもありそうな肉そぼろご飯ですが、脂がのった豚肉と椎茸に甘めの煮汁がよく染みこんでいてトロトロ!白いごはんによく合い、私たち日本人も大好きな味です。
ここが本当に人気店?と思うほど小さな店構えですが、とても台湾らしい素朴な雰囲気で、旅行者でも気軽に入りやすい食堂です。地元の方々にまじって、絶品ローカルフードを堪能してみてください。
朝8時から営業しているので、中正紀念堂の観光前に、朝食で立ち寄るのもおすすめですよ。
台北随一のグルメ街といわれる「永康街」の中心にある「天津葱抓餅」。
鼎泰豊などの有名店が集まる観光客にも人気のエリアで、ひときわ目立つB級グルメ店。屋台のような店構えで、周囲には食欲をそそる香ばしい匂いが漂っています。
葱抓餅(ツォンジュアビン)とは、あえて日本語で表現すると中華ネギパン。小麦粉の生地にラードとネギを練り込んで、鉄板で焼くものです。お好みで、チーズや卵を入れてもらうこともできます。
天津葱抓餅のお店では、作っているところを間近で見れます。鉄板の上でネギ入りの生地をヘラを巧みに動かしながら空気を入れるように捏ね、最後に機械でプレス。出来上がった生地は層になっていて、パイのようなサクサク感と、しっとりモチモチ感の両方が楽しめる不思議な食感です。
ふわふわしてて軽いので、小腹がすいたときにピッタリ。お店の近くには公園やドリンクを販売しているお店もあるので、葱抓餅とタピオカミルクティーを買って、青空の下での台湾風おやつタイム、なんて楽しみ方もアリ!
MRT善導寺駅の近く、「華山市場」が入っているビルの2Fにある「阜杭豆漿」は、台北で大人気の朝ごはん屋さん。
とても分かりやすい立地にも関わらず、阜杭豆漿の看板が出ていない為、初めて行かれる方は迷われることが多いようです。善導寺駅5番出口のすぐ脇の大きなビル、上を見上げると華山市場の大きな看板が見えるので分かると思います。
早朝5:30から営業していますが、お昼頃なくなり次第店じまいなので、早めに行かれることをおすすめします。
阜杭豆漿には、台湾の方々が食べる定番朝食メニューが勢揃い!
豆漿(台湾風豆乳)をはじめ、薄餅夾蛋(卵焼き入り薄焼き餅)や、飯團(台湾風おにぎり)、蛋餅(台湾風たまご焼き)など、こちらのお店では、全て素材からお店で手作りしています。どれも本当に美味しくて、朝からつい食べ過ぎてしまいます。
特に、豆漿は一度飲んだらハマる味!日本の豆乳が苦手な方でも、ここの豆漿はおいしく飲めるという方も多いです。台湾に来て朝食にこちらのお店の豆漿をいただくと、あぁ台湾に来たんだなぁと感じます。地元の方々は、容器を持参で豆漿を買い求めに来るほどの人気です。
以前は狭く薄暗い店内で、持ち帰りされる方が多かったですが、現在はフードコートのように広く明るいスペースができ、地元の方や観光客で朝から混み合っています。オーダーするのに行列覚悟、でも並んででも食べたい朝ごはんです。
今回は、手軽にいただけるB級グルメをご紹介しましたが、台北には他にもおいしい物がたくさんあります。
東京から4時間のフライトで行ける台湾は、気軽に行ける週末旅行としても大人気。グルメの他にも、お茶や占い、エステやマッサージと、楽しみ方は色々です。
女子旅や一人旅にもおすすめ!
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(2024/9/9更新)
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