6色のお幡を求めて京都市内をぐるりと一周!京都の六地蔵めぐり

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6色のお幡を求めて京都市内をぐるりと一周!京都の六地蔵めぐり

6色のお幡を求めて京都市内をぐるりと一周!京都の六地蔵めぐり

更新日:2014/07/15 12:09

成沢 崇のプロフィール写真 成沢 崇 名古屋仏像研究会 会長、旅ライター

毎年8月22日、23日に都の入り口にある6カ所の地蔵尊を巡拝する「六地蔵めぐり」。
各寺院ごとに定められた赤・青・黄・緑・白の「お幡(おはた)」を受けて、家の玄関に束ねて吊るすと、家内安全、無病息災、家運繁栄といったご利益が得られると伝えられています。

両日ともに多くの参拝者で賑わう京都の恒例行事をご紹介します。

閻魔大王の補佐官「小野篁(おののたかむら)」がその起源

閻魔大王の補佐官「小野篁(おののたかむら)」がその起源

写真:成沢 崇

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京都六地蔵めぐりの起源は平安時代まで遡ります。平安時代前期の歌人であり、役人でもあった小野篁(おののたかむら)。あの世とこの世を行き来できるという不思議な力を持ち、閻魔大王の補佐官として裁判を手伝っていたと伝えられる人物です。

小野篁が一本の桜の大木から六躰の地蔵尊像を刻み、安置する為に建立した寺院が京都市伏見区の大善寺あたりといわれています。

その後、後白河法皇の命により保元二年(1156年)に六躰のうち、最初に刻まれた一躰を伏見街道の入り口に当たる大善寺に残し、そのうち五躰を他の都街道の入口に六角堂を建てて分置しました。これが現代まで広く庶民に親しまれることとなった六地蔵めぐりの起源です。

六地蔵めぐりはどこから始めてもOK!ぐるっと回りしましょう

六地蔵めぐりはどこから始めてもOK!ぐるっと回りしましょう

写真:成沢 崇

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六地蔵めぐりは、それぞれの寺院で300円を納めると授与される「お幡」を集めていくのですが、そのまわり方に決まりはありません。

効率の良いまわり方としては一箇所の寺院を基準にして、「時計回り」もしくは「反時計回り」に移動していくのがポイント。

著者おすすめのまわり方は、最初の一躰として刻まれ伏見街道に安置された大善寺をスタートし、時計回りに浄善寺(南区上鳥羽)、地蔵寺(西京区桂春日町)、源光寺(右京区常盤馬塚町)、上善寺(北区上善寺門前町)、最後に徳林庵(山科区四ノ宮泉水町)で終えるルートです。洛外を周るので一日で全ての寺院を巡るのは難しそうですが、ぐるりと周れば大丈夫です。

六地蔵めぐりが行われる両日は世話役の方が「お幡」の授与やお茶の接待などを行ってくださいます。多くの人出で賑わう2日間です。

小野篁が最初に刻んだとされるお地蔵さま

小野篁が最初に刻んだとされるお地蔵さま

写真:成沢 崇

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奈良街道の入り口に建つ伏見区の大善寺。小野篁が最初に刻んだとされる地蔵菩薩像が境内の六角堂に安置されています。

白く塗られた地蔵菩薩像は平安時代初期の作で重要文化財に指定。
この像が小野篁によって刻んだものというのはあくまでも伝承ですが、平安時代特有の量感のある立ち姿をしています。各寺院の地蔵像は、ある一定期間での塗り替えを行うためどれも新しく見えてしまいますが、実はどれも古い時代のものなのです。

次の寺院は時計まわりなら鳥羽地蔵の浄禅寺へ、反対に回るなら山科の徳林庵へ行くのが効率よい巡り方となります。

六地蔵めぐりの2日間なら普段会えない美仏にも会える!

六地蔵めぐりの2日間なら普段会えない美仏にも会える!

写真:成沢 崇

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六地蔵めぐりの期間中は普段拝見することが出来ない美仏にも出会うことが出来ます。

そこは、鳥羽地蔵の名で親しまれる浄禅寺。
ここの観音堂に安置されているのは、平成19年に京都市の指定文化財に指定された平安時代の貴重な十一面観音像。

普段は事前予約が必要なのですが、六地蔵めぐりの期間中は特別に公開されています。体の肉付きがよく大きな髻が印象的で、等身大の像高ながらそれ以上の大きさを感じさせてくれる美仏です。

赤・青・黄・緑・白の「お幡」は束ねて家の入り口に

赤・青・黄・緑・白の「お幡」は束ねて家の入り口に

写真:成沢 崇

大善寺から時計回りで移動するルートをとると、京阪山科駅近くの徳林庵が最後の札所となります。6カ所の地蔵尊を巡拝し終えたら、お幡を全て束ねて玄関先に吊しましょう。一年間の家内安全、無病息災など招福の御利益があるとされています。

車で移動する場合は、各寺院までの移動時間はそれぞれ20分ほど。一箇所の参拝に15分〜20分ほどかけた場合、午前9時に大善寺を出発すれば午後4時頃には回り終えると思います。

公共交通機関を使って移動するなら、桂の地蔵寺もエリアに含まれる「京都観光一日乗車券」(大人1200円)を使うのが便利。市バスや地下鉄の案内所などで購入できます。

また、この両日は1日で6カ所全てを巡る観光バスも出ています。

六地蔵めぐりは毎年8月22日と23日の2日間

六地蔵めぐりは8月の暑い時期に移動することになるので、無理せずゆっくり周ることをおすすめします。ちなみに著者は車で移動しましたが、源光寺のあとに太秦で昼食をとったあと広隆寺へ行き、上善寺では参道のかき氷を頂きながらひと休みしました。これくらいの休憩や寄り道をしても最後の徳林庵には4時に到着しています。
家に帰り、お幡の束を揃えた時の達成感は気分の良いものですよ。

それでは最後に、「お幡」をいただける各寺院の住所を記載します。

大善寺 伏見六地蔵(奈良街道)
京都市伏見区桃山町西町24

浄禅寺 鳥羽地蔵(西国街道)
京都市南区上鳥羽岩ノ本町93

地蔵寺 桂地蔵(丹波街道)
京都市西京区桂春日町9

源光寺 常盤地蔵(周山街道)
京都市右京区常盤馬塚町1

上善寺 鞍馬口地蔵(若狭街道)
京都市北区鞍馬口通寺町東入ル上善寺門前町338

徳林庵 山科地蔵(東海道)
京都市山科区四ノ宮泉水町16


今年の夏は、800年の伝統行事である六地蔵めぐりを体験してみませんか。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/08/23 訪問

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