今日日の和菓子は、デパートなどでも気軽に買うことの出来る身近な存在となっていますが、もともとの和菓子屋さんというのは茶席のために注文された数だけを作る、きわめて閉ざされた存在でした。
今回ご紹介する吉はしは、上生菓子に関しては注文を受けた数だけを作るという昔ながらの営業形態を続けている数少ない和菓子屋さんのひとつで、店舗も金沢に一箇所のみとなっています。こちらのお菓子をいただきたい場合には、吉はしさんがお菓子を卸している喫茶に伺うか、直接予約をするか、ということになります。
上生菓子は日持ちも短く、長時間持ち歩けない、とても繊細なものなので、こういった営業形態をとられているお店のお菓子をいただく機会というのは、とても希少価値の高いものなのです。
金沢市内には、吉はしの和菓子をいただける喫茶が何店舗かあるのですが、最もオススメしたいのはひがし茶屋街にある「久連波(くれは)」という、和雑貨の販売やきもののレンタルなどもしているお店です。一階の一部と二階の座敷でカフェも営業していて、吉はしの上生菓子をお茶とともにいただくことが出来ます。
和菓子は日ごと、季節ごとに変わっていくので、どんなものをいただくことが出来るかはその時々のお楽しみです。
お茶をいただける二階の座敷は、手入れの行き届いた静かな和の空間で、眼下には茶屋街の街並みが広がります。和菓子というのは不思議なもので、お茶席もそうなのですが、整えられた空間でいただくと、味わいが格段に増すのです。
ゆったりと贅沢な和の空間で、本物の味を味わいましょう。
和菓子は抹茶を美味しくいただくために作られるもの。やはり、上生菓子はお抹茶と一緒にいただいて、菓子と抹茶のお互いを引き立てる関係を楽しみたいものです。暑い季節には、温かいお茶はちょっと…という方には、氷を浮かべた冷たいお抹茶も用意されています。
金沢での本格和菓子、体験してみたくなったでしょうか?
金沢の和菓子は、茶道の世界でも有名で、他にも和菓子の名店がいくつかあるので、食べ比べをしてみてもいいと思います。小豆の味わいがお店によっても違っていて、和菓子の奥深さをさらに感じることが出来ますよ。
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