北海道「美瑛の丘」。スローに楽しめる穴場ポイントを巡る!

北海道「美瑛の丘」。スローに楽しめる穴場ポイントを巡る!

更新日:2014/07/29 11:32

野口 まさゆきのプロフィール写真 野口 まさゆき 里山フォトグラファー
なだらかな曲線を描く丘、そして畑の農作物がパッチワークのような模様を描く美瑛の風景。しかし、有名な人気スポットには国内外の観光客が大型バスで押し寄せるため、人と車が多すぎてウンザリとしてしまう気分になることが多くあります。

そんな美瑛にも観光客の少ない静かで落ち着いたスポットがあります。ここでは、その中でもお勧めしたい「五稜地区」と「留辺蘂(ルベシベ)地区」を紹介いたします。

美瑛全域を見渡せる五稜の丘からスタート!

美瑛全域を見渡せる五稜の丘からスタート!

写真:野口 まさゆき

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五稜は、セブンスターの木やマイルドセブンの丘で有名なパッチワークの路エリアの西側に位置します。
美瑛市街から行くにはパッチワークの路を通り過ぎて国道452号線に入ります。そして「ries cafe」というカフェを目印にして丘を登ります。丘の上の尾根道を走ると美瑛全域を見渡せる素晴らしい風景が広がります。視界が良ければ大雪山から十勝連峰までが望めることも。

この尾根道は途中から農道になるので車を降りてのんびり歩くことをおすすめします。東西に視界が開けているため、朝日や夕日の時間帯には幻想的な風景に出会えるかもしれませんよ。

写真は10月に撮影したものですが、色づき始めた木々の背景には冠雪した山々が美しく望めます。

食事をしたい、あるいは、ちょっと休憩したい、という時は道を戻って先ほどのries cafeがおすすめです。

営業時間:土曜〜水曜(11〜4月 土曜〜月曜)10:30-18:00
TEL:0166-68-7821

のびのびと雄大な風景!ルベシベ地区を巡る

五稜の丘を下って国道452号に戻り県道580号(美馬牛神楽線)を南下すると、約5分くらいでルベシベ地区に入ります。ルベシベ(留辺蘂)とはアイヌ語で「山の向こう側に下りる沢のある道」という意味だそうです。
この地区は写真愛好家の隠れた撮影スポットになっているんですよ。

写真は県道を左折した地点から青い屋根の小屋を見下ろすスポットです。ジャガイモ畑と小麦畑が広がる丘を雲の影が通り過ぎていく・・・こんな光景はルベシベならではの魅力です。

のびのびと雄大な風景!ルベシベ地区を巡る

写真:野口 まさゆき

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テレビドラマの舞台となった「パフィーの木」へ

次はルベシベの中心部へ向かいましょう。目印は「ジャガタラ」というペンションで、その一帯はなだらかな丘になっています。

パフィーの木は3本のポプラで、PUFFY主役のテレビドラマの舞台になったことから名付けられました。ルベシベでは唯一の名前のついた木なんですよ!

写真では豆畑の丘の向こうにパフィーの木が見えます。

テレビドラマの舞台となった「パフィーの木」へ

写真:野口 まさゆき

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ぶらぶら歩きのあとはギャラリーで休みましょう

初夏の頃、ルベシベの丘は小麦畑やジャガイモ畑が一面に広がっています。風にそよぐ黄緑色の麦の穂や可憐なジャガイモの花を見ていると心が癒されることでしょう。

少し歩き疲れたら丘の中腹にあるギャラリー「時遊が丘」で休憩。ログハウスの建物からも美しい丘の風景を眺めることができます。筆者が訪れた時は藍染作品の展示があり、涼しげなTシャツを購入できました。

また、俳優の榎木孝明さんの水彩画などを展示している「西美の杜美術館」も近くにあります。

ギャラリー時遊が丘
営業時間:6月1日〜9月29日 金曜〜月曜 10:00〜17:00
TEL:090-8898-5040

西美の杜美術館
営業時間:4月1日〜10月31日 9:00〜17:00 水曜定休
TEL:0166-95-2339  
入館料:大人1,000円

ぶらぶら歩きのあとはギャラリーで休みましょう

写真:野口 まさゆき

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丘の頂上からは十勝連峰を望む雄大な眺めが!

丘を登りきると、ルベシベ地区はもちろん、パノラマロードエリア、そして遠くには十勝連峰を望むことができます。夕暮れ時に山々が紅く染まる瞬間に出会えるとさらに印象的です。

写真は10月の撮影で、畑には秋捲き小麦の緑が筋状に伸びています。
帰路は丘を下って国道237号に出ましょう。

丘の頂上からは十勝連峰を望む雄大な眺めが!

写真:野口 まさゆき

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静かで素朴なスポットで自分たちだけの思い出づくりを!

今回ご紹介した五稜からルベシベ地区へのルートは約半日で楽しめるコースで、美瑛町観光協会で発行している「丘のまち びえい ロードマップ」を利用するのが便利です。
なお、冬は積雪が多いので春から初冬までの季節に訪れましょう。

美瑛の丘は四季毎に、また年毎に新鮮な驚きがあります。だからこそ!人の少ない静かな美瑛でのんびりとドライブや散策、写真撮影を楽しんでください!

掲載内容は執筆時点のものです。

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