ノーベル文学賞詩人が愛した場所、チリのイスラ・ネグラ

ノーベル文学賞詩人が愛した場所、チリのイスラ・ネグラ

更新日:2014/07/23 16:12

市川 芽久美のプロフィール写真 市川 芽久美 南米現地旅行会社 代表
チリの首都サンチャゴというと、良質なワインの産地としても知られ郊外へのワイナリーツアーも盛んですが、郊外へ足をのばすなら"Isla Negra (イスラ・ネグラ)"もお勧め。
チリで最も愛されている詩人、Pablo Neruda(パブロ・ネルーダ)氏が別荘として建てたCasa Museo Isla Negra(イスラベグラの家博物館)があります。

チリの自然美を詩った作品の舞台。

チリの自然美を詩った作品の舞台。

提供元:パブロ・ネルーダ財団http://www.fundacionneruda.org/es

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サンチャゴから車で海岸へ向かって1時間程で、かわいらしい小さな街が現れます。もともとこの辺りは“Las Gaviotas(カモメ)”と呼ばれていましたが、Pablo Neruda(パブロ・ネルーダ)氏により、“Isla Negra (黒い島)”に改名。
チリの革命家で詩人、外交官でもあったPablo Neruda(パブロ・ネルーダ)氏、彼は最後の作品を書き終える為の場所、愛する妻と過ごす場所を探し求めて1938年にここに別荘を建てます。
ここが現在Casa Museo Isla Negra(イスラベグラの家博物館)として一般公開されています。

政治・革命家としての波乱な人生の安らぎの地。

政治・革命家としての波乱な人生の安らぎの地。

写真:市川 芽久美

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1965年、友人で建築家のSergio Saza(セルジオ・サザ)氏が増築に加わり、現在の姿の家になりました。
1973年の彼の死から20年程たって、彼の遺言通り、3番目の最愛の妻Matilde Urrutia(マティルデ・ウルティア)氏とともに無事この地に一緒に埋葬されました。
<写真:2人が眠っているお墓>

今にも動きだしそうなユニークなコレクション。

今にも動きだしそうなユニークなコレクション。

写真:市川 芽久美

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電車の様な長く連なる2階建ての家の中には、大きなオブジェから小さな貝殻まで、所狭しとぎっしり飾られ、まるで宝箱の中に入ったかの様。
寝室・リビング・遊び場・ダイニングとそれぞれ異なるテーマで今にもPablo Neruda(パブロ・ネルーダ)氏が暮らしているのではないかという錯覚に陥ります。
海の女神の巨大な像やその絵が描かれたカップや小物、ある部屋は世界中から集められた貝だらけのお部屋、ある部屋は瓶だらけ…。船に関する備品や地図を集めた部屋などどれもユニークでワクワクしてきます。
<写真:日本にも訪れた事のあるネルーダ氏のコレクション>

海辺のカフェで。

海辺のカフェで。

写真:市川 芽久美

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このミュージアムには、彼のコレクションや詩をモチーフにした商品が販売されており、クスッと微笑んでしまうものから、何を意味しているのか…と考えてしまうものまでユニークでお洒落なグッズが多い。
カフェも併設されており、ここではテラス席を選びたい。有名人やアーティストなども時折訪れるこのカフェで、海やPablo Neruda(パブロ・ネルーダ)氏の家を眺めながらワインやコーヒーでちょっと思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。

生きている様な家。

このCasa Museo Isla Negra(イスラベグラの家博物館)のユニークなデザインの家の中には、ネルーダ氏の三千を越える"主張ある"コレクションが展示され、彼の詩の中にもある様に、今でも『この家は人間のように、木のように育つ』様子を感じられます。
外交官として世界を知り、革命家として波乱の人生を歩み、詩人として愛を歌った彼が愛した地を是非訪れてみてください。

Casa Museo Isla Negra
Poeta Neruda s/n, Isla Negra, El Quisco.
TEL: + 56-35-461284

オープン時間
3月〜12月 10:00-18:00
1月〜2月 10:00-20:00
*月曜日定休日

入場料
一般: CP$5.000
学生: CP$1.500 (要:国際学生証提示)

*サンチャゴからバスツアーも頻繁に催行されています。
<2014年7月現在>

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/01 訪問

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