夏の白川郷に出かけるのは朝一がお勧め。
お盆の時期ともなれば10時にはすでに駐車場は満車。道路には駐車場待ちの車の長い列ができてしまいます。集落にいちばん近い「村営せせらぎ公園駐車場」の営業は朝8時から。駐車場からあまり歩きたくない方は、なるべくその時間を目指して行きましょう。
そしてこの白川郷は、山あいのさわやかな空気に包まれて、暑いながらも心地よく見て回ることができます。
集落の中は歩いて散策。少し疲れたらcafeで景色を眺めながら休憩するもよし、外のベンチでかき氷でも食べながら空気を満喫するもよし。合掌造りの集落が一望できる展望台まで足を延ばさなければ、2〜3時間もあればのんびりと過ごせます。
アクセス
電車:名古屋駅(愛知県)・高山駅(岐阜県)・高岡駅(富山県)・金沢駅(石川県)よりバス。
車:東海北陸自動車道 白川郷IC〜R156号経由、約2.5km
夏の白川郷はとても豊かな色彩に包まれています。
山や田んぼの緑、空の青、白い雲、ひまわりの鮮やかな黄色、そして合掌造りの歳月を重ねた木の色。自然の色の風景がこれほど美しく、懐かしいとは…。
上の写真を見ていただければ、余計な言葉は要らないと思います。
日常を忘れて田舎に行ったつもりで童心に返り、お土産屋さんを見たり用水路の魚を眺めたりするのも良いのではないでしょうか。
明善寺は1748年に創建された浄土真宗のお寺。
この白川郷にあってこの明善寺は本堂のみならず庫裡、鐘楼門も合掌造りの建物。
特に鐘楼門は茅葺きの屋根を持ち、1階にひさしの付いた珍しい形で、およそ200年前に建てられました。梵鐘は第二次世界大戦の折に供出されてしまったため、残念ながら当時のものではありません。
明善寺の庫裡は白川郷で一番大きい合掌造りの建物で「郷土館」として公開されています。庫裡とは僧侶が住む場所のこと。客間や囲炉裏もあり、囲炉裏には夏でも観光客向けに火が入っています。
階上では民具を展示。また、むき出しになった大きくて太い梁や柱などの合掌造りの内部には感嘆するばかりです。
アクセス
「村営せせらぎ公園駐車場」より徒歩7分
明善寺庫裡の5階建ての窓からは集落を眺めることができます。そこには展望台から眺めるのとはまた違った風景が…。田んぼの他にこの時期ならではの色とりどりのお花までよく見えます。
こうして見ていると、合掌造りの建物が同じ方向に建てられているのにお気づきでしょうか。そう、合掌造りの建物は南北に面して建てられているのです。これは夏は涼しく、冬は暖かく過ごすための工夫であるとか。
他にも以下のことが理由として挙げられます。
・屋根を左右に向けることで陽が当たりやすくなり、積もった雪が早く溶け、茅葺の屋根を乾燥させて長持ちさせるため。
・この地域は地形から南北の風が吹くことが多く、風の抵抗を小さくするため。
まさに暮らしの「知恵」ですね。
他にも「和田家」「神田家」など、内部を公開している建物があります。白川郷は世界遺産・観光地であるとともに、普通に人が暮らしている集落であることを忘れずに。公開されているところ以外はむやみに立ち入らないようにしましょう。
白川郷は夏と冬でまるで違った顔を見せてくれる世界遺産。
冬の幻想的な風景もさることながら、夏の自然の豊かさ、色彩も美しいもの。
ぜひ一度夏の白川郷を訪れてみてください。
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(2024/11/3更新)
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