ジブリの立体建造物展、小金井市・江戸東京たてもの園で開催中!

ジブリの立体建造物展、小金井市・江戸東京たてもの園で開催中!

更新日:2014/12/06 11:04

牡丹餅 あんこのプロフィール写真 牡丹餅 あんこ フリーライター
両国にある江戸東京博物館の分館として、小金井公園内に建設された「江戸東京たてもの園」には、江戸時代から昭和初期までの、30棟の復元建造物が建ち並んでいます。
小金井市にあるアニメーションスタジオ、スタジオジブリは「千と千尋の神隠し」を制作する際にたてもの園からいくつかのアイディアを得ています。今回はそんな縁りのある場所「江戸東京たてもの園」で開催中の「ジブリの立体建造物展」をご紹介致します。

映画作品の参考の一つとなった建物「武居三省堂」

映画作品の参考の一つとなった建物「武居三省堂」

写真:牡丹餅 あんこ

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同じ小金井市内にあるスタジオジブリと、江戸東京たてもの園の縁は長く、明治初期に創業した文具店の「武居三省堂」は、宮崎駿氏が気に入った建物の一つとも言われており、「江戸東京たてもの園物語」のなかで「私にとっての武居三省堂」と言うタイトルでその魅力を綴っています。
時代を感じさせる店内には、当時売られていた商品なども展示されており、思わず店奥に「すみませーん!!」と声をかけて、店主を呼んでみたくなってしまいます。

どこかで見たことのある風景と建物が持つさまざまな歴史

どこかで見たことのある風景と建物が持つさまざまな歴史

写真:牡丹餅 あんこ

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「三省堂」には、壁面に商品を収納する棚があるのですが、どこかで見たような気がしませんか?ここは、釜爺がいるボイラー室にある「薬草箱」のモデルとなっています。
その他にも、園内を回っているうちに「あれっ?……どこかで見たような……?」と思う場所が所々出てきます。
初めて来たのに、なんだか懐かしいような……見たことがあるような不思議な空間と出会えます。

油屋のモデルは「道後温泉本館」だけではなかった

油屋のモデルは「道後温泉本館」だけではなかった

写真:牡丹餅 あんこ

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油屋の建物は、特定のモデルはないとされていますが、長野県の渋温泉・金具屋、岡山県の湯原温泉・油屋、群馬県 四万温泉・積善館本館、神奈川県 鶴巻温泉・陣屋、愛媛県 道後温泉・本館など、いろいろな温泉宿を部分的に参考にしたそうです。

唯一、温泉の建物ではない「子宝湯」(銭湯)が、同たてもの園内にあります。中に入ると、番台や脱衣所など懐かしい銭湯そのもの。
思わずここで腰に手を当て、コーヒー牛乳などを飲みたい気分になります。もちろん営業しているわけではないので、男湯でも女湯でもどちらもお入りください(笑)。

ジブリの立体建造物展ではジブリ作品に登場する建物のミニチュアが見られる

ジブリの立体建造物展ではジブリ作品に登場する建物のミニチュアが見られる

提供元:©Studio Ghibli

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たてもの園の展示室にて、スタジオジブリ作品に登場する様々な建物にスポットを当てた展覧会が行われています。ミニチュアを中心とした立体作品をはじめ、映画に登場する建物の設定資料、背景画といった美術資料などを一堂に展示します。宮崎駿氏の手書き原稿など、普段お目にかかれない作品がいっぱい展示されています。特に注目したいのが「油屋」の立体模型です。ボイラー室の入口なども細かく表現されていて、ぐるりと回りながら模型とにらめっこ状態になります。
この他にサツキとメイが住んでいる草壁家もあり、小さな窓を覗きこむと・・・トトロファンにはたまらないお楽しみが待っています。

立体建造物展の開催期間が2015年3月15日まで延長!!

立体建造物展の開催期間が2015年3月15日まで延長!!

提供元:©Studio Ghibli

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展示会場の最後は、宮崎監督の直筆である「虫眼とアニ眼」の原画がズラリと並んでいます。
こちらもとても見応えがあり、ジブリファンにはたまらない作品の1つと言えるでしょう。

これだけすごい作品が集まった立体建造物展なのに、たてもの園の入園料だけで見られるなんて、驚きですよね!?
しかも、ジブリの立体建造物展の開催期間が大好評につき、2015年3月15日まで延長することが決定!無料でこんなに充実した展覧会は珍しいですよ〜!!
開催期間に関しての詳細は「ジブリの立体建造物展」をご覧ください。

食事ができる場所もあるから、のんびりレトロな建物見学が楽しめる

園内には、復元建造物「デ・ラランデ邸」内に「武蔵野茶房」が入っており、カレーやハヤシライスを食べることができます。その他に、武蔵野の伝統の味を伝える手打ちうどんや日替わり弁当が食べられる「たべもの処 蔵」があり、手ぶらで行っても食事の心配はありません。

ちなみに、千と千尋の宴会シーンなどのモデルになった「目黒雅叙園」をご紹介した記事もありますので、[MEMO]にある「東京「目黒雅叙園」都有形文化財の『百段階段』で昭和の竜宮城を見学!?」も、良かったらご覧ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/10 訪問

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