三十三間堂は平安時代1164年、平清盛が後白河法皇のために建てたお寺です。
1度焼失していますが、後嵯峨上皇が再建して豊臣秀吉も復興に努めたといいます。
撮影禁止の本堂の中は、ご本尊の千手観音坐像を囲むように
ズラーッと約1000体もの観音像が立ち並んでいてすごい迫力です。
観音様のお顔をよく見ると、ひとつひとつ違うお顔をしているんですよ。
自分に似た観音様を探してみるのも楽しいと思います。
その他、二十八部衆や風神雷神像など国宝級の仏像もたくさんあります。
端から端までじっくり見ながら歩くだけで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
江戸時代から伝わる通り矢は本堂の西側の軒下で行われます。
軒下の南端から北端まで、120メートル先の的を射て弓の技を競う大会です。
だいたい120メートルも先なんかご覧の通り…ほとんど見えないです(笑)
本堂の西側の壁は矢が刺さってしまわないように鉄板で保護してありますが
この鉄板は三代将軍の徳川家光が付加したものだそうです。
今でも通り矢は三十三間堂のお正月の風物詩として人気があり、毎年たくさんの人が訪れます。
袴姿で矢を射る様は清々しく、年の初めにふさわしい行事ですね。
※現在の通り矢は的までの距離が60メートルになったそうです。
三十三間堂では 「夜泣き封じ前掛け祈願」ができます。
この赤い前掛けを赤ちゃんの枕の下に敷くと、夜鳴きが治るといわれています。
前掛けは本堂で買ってください。決してお地蔵様から取り上げないで下さいね(笑)
泣く子は育つと言いますが、毎晩寝不足で困ってるパパさんやママさんはぜひ、お試しあれ。
おみくじを引いた時、小吉っていい?悪い?末吉とどっちがいいの?って悩みませんか?
三十三間堂のおみくじ売り場にこんな解説があったのでご参考までに。
外国人観光客向けに英訳してあったりして、さすが京都って感じです。
大吉=最も幸運
中吉=とても良い
吉=良い
小吉=悪いというよりは良い
末吉=それほど良くないがそれほど悪くない
凶=最小の幸運
凶=悪い、じゃないあたりの心遣いがニクイですね(笑)
外人さんにこの細かいニュアンスはちゃんと伝わるのかしら?
三十三間堂の南側、塩小路通にある南大門(みなみだいもん)は
豊臣秀吉、秀頼ゆかりの桃山時代に作られた重文建造物です。
見逃してしまいがちですが、参拝の帰りにはぜひ門をくぐってみてください。
この周辺にはこの他にも後白河法皇陵、血天井で有名な養源院や
豊臣家ゆかりの智積院に豊国神社などなど見どころがたくさんあります。
近くにハイアットリージェンシーホテルもあり、全て徒歩圏内。
1日かけてゆっくりと歴史散歩などしてみるのもいいかと思います。
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