蓮池と阿弥陀如来像に感動!京都伏見・親鸞ゆかりの法界寺

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蓮池と阿弥陀如来像に感動!京都伏見・親鸞ゆかりの法界寺

蓮池と阿弥陀如来像に感動!京都伏見・親鸞ゆかりの法界寺

更新日:2014/07/23 10:49

高橋 樂のプロフィール写真 高橋 樂 旅行ブロガー

「え?こんな立派な国宝がここに?」と少々驚きます。
京都伏見の少し奥にあり、大きくはありませんが、親鸞聖人ゆかりのお寺ということで由緒も古く、国宝、阿弥陀堂・阿弥陀如来座像を有する知る人ぞ知る名刹です。奥ゆかしく上品且つ威厳のある佇まいに感動を覚えます。
特に夏の午前中は、蓮池が見頃です。蓮の花々はそれはそれは美しく、まるで極楽浄土の風情ですよ。是非一度足を伸ばしてみてください。

法界寺由緒

法界寺由緒

写真:高橋 樂

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法界寺は、藤原氏一族、日野家の菩提寺です。
別名「日野薬師」、「乳薬師」とも呼ばれ、薬師信仰の寺としても知られています。

822年、藤原家宗が慈覚大師円仁より贈られた最澄自刻の薬師如来小像を祀り、1051年、日野資業が薬師如来像を造ってその小像を胎内に収め、薬師堂を建立して寺としたのが始まりです。

当時は多くの堂塔が立っていましたが、今では薬師堂と阿弥陀堂を残すのみです。
阿弥陀堂は、平安後期の阿弥陀信仰や末法思想の普及といった流れの中で建てられました。

また、この寺は浄土真宗の開祖、親鸞聖人の生誕の地でもあります。親鸞は日野家出身で、法界寺を創った資業から4代目、日野有範の子として、1173年この寺で誕生しました。

ちなみに、日本史でお馴染みの日野富子も日野家の一族です。

国宝「阿弥陀堂」と「阿弥陀如来座像」に感動

国宝「阿弥陀堂」と「阿弥陀如来座像」に感動

写真:高橋 樂

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こちらの国宝「阿弥陀堂」「阿弥陀如来座像」は必見です!

何も知らずに来ると、「このひっそりした場所で、まさかこんなに立派な国宝を拝めるなんて!」と仏像ファンならずともちょっと驚き感動を覚えると思います。

阿弥陀堂(国宝)は、平安後期に起こった浄土教や末法思想の流行により、極楽浄土の具象化として建てられた典型的な阿弥陀堂建築のひとつです。平等院鳳凰堂と相前後して建立されました。

堂内には、平等院鳳凰堂本尊に最も近く、定朝様で丈六の阿弥陀如来像(国宝)が安置されています。
その円満豊麗で上品且つ威厳のあるお姿に、目が吸い込まれます。

阿弥陀如来像の周りには、天人の壁画(重文)が描かれ、の極楽浄土の世界を垣間見ることができます。法隆寺金堂壁画焼失後、完全なものとしては最古のものだそうです。
しかし、残念ながらかなり傷みがあり、肉眼ではなんとなく天人らしきお姿だとはわかりますが、はっきりとは認識できません。双眼鏡を持参されれば少しは分かるのではないかと思います。

拝観するにあたっては、人の少ない時間、早朝がベストではないでしょうか。

空気が清々しいのはもちろんのこと、幸運にも、堂内は自分だけしかないという状況になりますと、お参りにもより一層集中することができます。阿弥陀如来様の御前で、心の対話をしながら柔和な表情を拝しておりますと、何やら一身にありがたいパワーを受けている…そんな感じになります。体中、幸福感で満たされ本当にいい気分になりますよ。

蓮池の見頃・開花時間

蓮池の見頃・開花時間

写真:高橋 樂

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薬師堂前に広がる蓮池は広いので、一面に蓮が開花した様子はまるで極楽上の風情です。感動モノです!

見頃:7月中旬〜8月上旬
※写真は7月上旬撮影で、咲き始めの状態

蓮は早朝〜午前中が一番きれいに開花しています。
法界寺は9時から拝観可能なので、朝イチに行かれることをおススメします。

薬師堂と蓮池

薬師堂と蓮池

写真:高橋 樂

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法界寺の門を入ってすぐ右手に進みますと、蓮池のビューポイントがあります。

そこから前を望むと、蓮池の向こうに薬師堂(重文)を見ることができます。角度によっては、蓮池に浮かんでいるようにも見えて一段と素敵です。

満開の時期に訪れれば、その光景はまるで極楽浄土!うっとり見入ってしまうこと間違いありません。

薬師堂は法界寺の本堂で、当初のものは焼失し、現在のものは明治に奈良の伝燈寺本堂を移築して建てられました。内陣厨子の中に安置されているのは約80センチの白木の檀像で、胎内に最澄作と伝えられる胎内仏が蔵められています。
胎児を宿す妊婦の姿として、古来より安産、授乳のご利益があるとされ若い女性の厚い信仰をあつめています。そのため、「元気な赤ちゃんが生まれますように」「母乳が出ますように」と書いたよだれかけが沢山奉納されています。

日野誕生院について

日野誕生院について

写真:高橋 樂

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日野誕生院は、法界寺併設保育園を挟んですぐ裏手にあります。
浄土真宗本願寺派の仏教寺院で、「宗教法人 本願寺」が所有しています。親鸞の誕生の地を記念して1931年(昭和6年)に建立されました。
格調高い回廊の中の庭は、中心に一基の銅灯ろうを配し、周りを白州で構成されています。上品で端正な貴族の館のような造りです。

本堂横には、親鸞6歳の姿を写した銅像と、得度式に詠んだ和歌の歌碑があります。

「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」
≪通釈≫明日も咲いていると思っていた桜も、夜中の嵐で散ってしまうかもしれない。世の無常を説いた言葉。

また、誕生院保育園横(法界寺横)に、「産湯の井戸」や「ゑな塚(えなづか)」が残っています。

最後に

≪拝観について≫
・時間:9時〜17時。
・拝観料(大人500円)は、奥の社務所で収めてください。
・門の前に「写真を撮られる時は、拝観料をお収めください」書かれていますので、庭園の写真だけ撮りに入るのはご遠慮ください。

≪行き方≫
・京阪バス「日野薬師」下車すぐ 
・京都市営地下鉄東西線「石田」駅下車 徒歩約20分

≪その他≫
「法界寺裸踊り」
江戸時代に始まり、元旦より14日間、薬師堂にて五穀豊穣、万民快楽、所願成就を祈る修正会法会が行われ、その結願日にあたる1月14日の夜、裸踊りが始まります。寒空の中、ふんどし姿の成人男性と子どもたちが二組にわかれ、冷水で体を清め、体をもみ合いすり合いながら、両手を頭上高く打ち合わせ、「頂礼(ちょうらい)、頂礼」と連呼し祈願します。このふんどしは、妊婦の腹帯として厚い信仰を集めています。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/12 訪問

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