おわら風の盆は、江戸時代に町外へ流出していた「町建御墨付文書」を町衆が取り戻したことを喜び、三日三晩踊り明かした事が由来と言われています。
「越中おわら節」という八尾町の伝統的な民謡を、熟練の弾き手さんが奏でる旋律にのせて、懐古的な道筋で半月状の笠をかぶり無言で踊ります。
優雅な女踊り、勇壮な男踊り、微笑ましい子供踊りと様々な踊り子さんが一生懸命に踊ります。
期間中は昼夜踊りが行われ、それぞれ楽しみ方が異なり、3日間で合計25万人もの観光客が山沿いの小さな街・八尾にやってきます。
先ほど申しましたが、おわらは昼と夜では捉えかたや楽しみ方が違ってきます。
まずは昼からご案内致します。
会場がある八尾までのアクセスですが、車で北陸道富山インターから約30分(平常時)、鉄道では富山駅から高山本線で約25分。
会場の中心部へは交通規制が敷かれていますので、車は臨時の駐車場からシャトルバスで向かう方式です。
鉄道の最寄駅は越中八尾駅です。
そこから歩いて30分ほどで中心部に到着します。
昼は明るく暑さが残るなかですが、一生懸命に踊る姿やをしっかり見ることができます。おわら初めてという方は、越中おわら節の音色、雰囲気を味わうというのがオススメです。
メインは夜なので、そこまで混雑もしておらず踊りがじっくり間近で観られます。
一通り観たら夜に備えて休憩をしたいところなのですが、ここは普段は特急が停まるものの、静かな山がそばにある小さな町。特に会場周辺は、かつての中心街という感じです。
休憩するお店どころか食事をするお店が非常に少なく、露店が出ていますが混雑していて休憩どころではないです。
食事は富山の市街地など、お店が揃っている場所で、事前に美味しいものを食べてくることをオススメします。
闇が街を包み始める頃、おわらのために用意された街灯の出番がやってきます。おわら風の盆、夜の部がいよいよ始まります。
街灯に照らされた男女の踊り子さんの踊り、それをアシストするおわら節の奏者の姿と音色に、伝統と素晴らしき日本の文化「とやまの風」を感じる事ができるひと時です。
夜がメインなので観光客が多く、狭い街も相まって混雑しますが、その優雅さは旅の醍醐味!
高揚感、優越感を感じることが出来るでしょう。
夜の部が終わるのは午後11時。
どの宿も混みあいますので、早めの予約が必須です。
それでも、近場の富山市街地や八尾近辺の宿は稼ぎ時ですし、ツアーの団体さんなど大勢の観光客で埋まりなかなか厳しいです。
ではどうすればいいか?いくつかポイントを挙げますので、ご参考にして頂ければと思います。
・鉄道の場合
まず高山線で富山へ出ないことには、どうしようもありません。
そこから新潟方面は大きい都市がなく、ホテルも期待できないので、金沢方面へ向かうのがベストです。
そうなると特急が全て停車し、主要な都市である高岡・金沢になります。
そこで高岡に当たってみて、ダメなら金沢という感じがいいでしょう。
・車の場合
オススメなのは砺波。富山インターから三つ目で、インター降りてから、ホテルがある市街地も近く、コンビニもそれなりにあり、高岡に隠れているので比較的宿も取りやすいです。
この作戦でダメな場合、市街地とは逆方向に20分くらい走れば、温泉宿が点在しています。
いかがでしたでしょうか?
おわらの踊り子さんをみて、夏を振り返るとともに、涼しくなってきた風、そして様々なモノを感じて頂けたらと思います。
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