写真:津田 泰輔
地図を見る満奇洞の入口を入るといきなりびっくりさせられるのが、休憩所が設置されていることである。
丸テーブルと椅子が設置されており、洞窟内の涼しい空間で一休みすることができる。奥には涼しげにライトアップされた鍾乳石も見え、夏場なら天然のクーラーにで火照った体を冷してくれるだろう。
ただし洞窟内の気温は年中14度前後。冷えすぎにはご注意を。
写真:津田 泰輔
地図を見る満奇洞の照明は2014年2月にリニューアルされて、すべての照明がLED化された。総事業費2300万円と言うから、なかなかの大改装だ。
そしてこの新しい照明がまた怪しさを助長している。
満奇洞を進んでいくとすぐに地底湖が現れるのだが、色とりどりの照明が水面に反射して、まるで万華鏡のようになっている。
奇妙な形をした鍾乳石に、底まではっきり見えるほど静かに透き通った水。この世のものではないような怪しくも幻想的な光景だ。
写真:津田 泰輔
地図を見るさらに奥へと進んでいくと東吉原という場所がある。
吉原とはよく言ったもので、石柱によって仕切られた部屋はまさに遊郭そのもの。
満奇洞全体の怪しい…いや妖しい雰囲気はこの遊郭的なものだった。
写真:津田 泰輔
地図を見る満奇洞はほんとに水の多い鍾乳洞で、奥に進むにつれて一面の地底湖という様相になってくる。
地底湖には赤い橋が架けられており、竜宮城は地底にあった!?と言うような感覚を覚えてしまう。
タイやヒラメが舞い踊る姿や乙姫様が出迎えてくれたりしないけれど、帰りたくなくなるような幻想的な空間が広がっている。
天井には鍾乳石がツララ状になって無数にぶら下がっており、その先から落ちる雫が水面にポチャンと音を立てて落ちる。
鍾乳洞の中はほんとに静かでじっとしていたら何も音のしない空間で、訪れた水音だけが聞こえる静寂の空間を楽しんでみて欲しい。
写真:津田 泰輔
地図を見る鍾乳洞の最深部には展望台がある。洞窟の展望台って何?って感じもするのだが、ここからは地底を流れる川を見渡すことができる。
川の中を進めばもっと奥まで洞窟は続いているようだが、一般の人がたどり着けるのはここまで。
実はこの展望台が恋人達の聖地とも呼ばれるロマンチックな場所なのだ。
展望スペースはちょうど2人が並んで立てるぐらいのスペース。そこに立って洞内を眺めていると、照明のライトがブルーやピンクに時間とともに変化して、まさに夢の世界にいるような気分にさせてくれる。時間を忘れて見入ってしまうような場所なのだ。
あまりにも見とれていると、気がつけば後ろで他の観光客が待ってたりするのでご用心を。
もともと岡山県は鍾乳洞の多い場所で、スケールの大きい井倉洞などが有名なのだが、内部の複雑さや鍾乳石のバリエーションの多さなどは満奇洞の方に軍配が上がると思う。
とくに色とりどりのライトアップが「奇に満ちた」洞内をさらに妖しくさせている。
岡山県の新見市と言う中国山地ど真ん中という山深い場所にあるのだが、その中は水が豊富な地底の夢殿。浦島太郎は海の底ではなく地底の竜宮城に招待されたのかもしれない。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/19更新)
- 広告 -