写真:大宮 つる
地図を見る東京のJR池袋東口から南へ約500m、目白駅から東へ約600mの場所に位置する「雑司ヶ谷 鬼子母神堂(ぞうしがや きしもじんどう)」。こちらのお寺の正式名称は「威光山法明寺」といいます。
写真:大宮 つる
地図を見る810(弘仁元)年、真言宗・威光寺として開かれましたが、1312(正和元)年に日蓮上人のお弟子の一人・日源上人が日蓮宗に改宗し、威光山法明寺と改めたとのこと。700年以上の歴史を持つ古刹です。
写真:大宮 つる
地図を見る境内には、かの有名な「鬼子母神」の石像があります。今では、安産・子育(こやす)の神様として知られ信仰されていますが、そのように言われるようになったのは深い由来があります。
鬼子母神はインドの神様で、訶梨帝母(かりていも)とよばれ、鬼神般闍迦(はんしか)の妻になり、子どもを多く産みました(500人とも1,000人とも言われている)。しかし、性質が凶暴で人間の子どもを奪い取っては食べてしまうので、人間から恐れ憎まれていました。
人間たちからそのことを相談されたお釈迦様は、鬼子母神の末子を隠し、子を失う悲しみを実感させ改心させたと言われています。その後、鬼子母神は安産・子安の神様となることを誓い、人々に尊崇されるようになったそうです。
こちらの写真の石像は、改心されたあとの柔和な表情の鬼子母神様ですね。
写真:大宮 つる
地図を見るご本尊の鬼子母神像は、鬼形ではなく、幼児を抱いた菩薩形の美しいお姿。そのため、とくに角(つの)のつかない鬼の字が用いられ、 「雑司ケ谷鬼子母神」と尊称されています。
写真:大宮 つる
地図を見る境内には、赤鳥居でまぶしい「武芳稲荷堂(たけよしいなりどう)」があります。ご本尊は“倉稲魂命(うかのみたま)”で、食物、農業、殖産興業、商業など産業全般の神様。今でいうと、お稲荷さんです。
こちらの土地の地主神とのことで、古来、この一帯の土地は“稲荷の森”と呼ばれていたそうです。
写真:大宮 つる
地図を見る武芳稲荷堂・お社の前に、二体のお稲荷さんが左右にご鎮座。左のお稲荷さんは巻物をくわえています。巻物は神様からのお言葉が書かれているとも言われていますが、果たしてどんなお言葉が書かれているのでしょうか……?
写真:大宮 つる
地図を見る武芳稲荷堂の赤鳥居などでグル―っと囲むようにあるのが、樹齢約700年“雄株”の大公孫樹(大いちょう)です。
この大いちょうは鬼子母神堂のご神木で、高さが約33m、幹の周囲は約11mだとか(東京都指定天然記念物)。都内のイチョウでは、麻布・善福寺のイチョウに次ぐ巨樹で、応永年間(1394〜1428)に、僧の日宥が植えたと今に伝えられています。
写真:大宮 つる
地図を見る古くから“子授け銀杏”と言われ、子どもを授かりたい婦人がこのイチョウを抱いて子授け祈願をしていたようです。
実際に見てみると、幹がものすごく太く、その高さにも圧倒されます。700年以上生き続けてきた生命力が感じられます。
写真:大宮 つる
地図を見るご本堂の裏手に回ると、「北辰妙見大菩薩」がお祀りされています。
北辰妙見大菩薩とは、北の夜空に輝く北極星のこと。“妙見さん”と親しまれています。北辰妙見大菩薩のご利益は、国土を守り、様々な悩みや災いを消し去り、敵を退け、寿命を増すと言われています。また、海上安全の神、商業の神、眼病平癒の神、受験の神としても信仰されています。
鬼子母神堂に来られたら、裏手にもまわってみてくださいね!
池袋「雑司ヶ谷 鬼子母神堂」の見どころ&ご利益をご紹介しました。
なお、鬼子母神に千人の子供がいたことにあやかり、多くの子宝に恵まれるようにという願いに由来している「おせん団子」というのがあり、毎週日曜、縁日(毎月8、18、28日)に、鬼子母神境内の大黒堂でいただけます。
池袋観光の一つに、鬼子母神堂。おすすめのパワースポットですよ。
<基本情報>
住所:東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20
電話番号:03-3982-8347
アクセス:JR池袋東口から南へ約500メートル、目白駅から東へ約600メートル徒歩
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この記事を書いたナビゲーター
大宮 つる
青森生まれ・静岡育ち。神奈川・東京を経て、現在、さいたま住まい。神社仏閣やパワースポット、珍スポットなど地域の魅力を発掘し、お伝えしていきたいと思います。元気な男児の子育てに奮闘中。台湾が好きでよく行…
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