写真:村井 マヤ
地図を見る石見銀山大森地区には、見学できる武家屋敷がありますので、必ず見学してみましょう。有料ですが、複数の施設巡りがセットになっているチケットなどもありますので、お得なサービスを利用してくださいね!
見学できる武家屋敷「旧河島家住宅」の主は、1610(慶長15)年銀山奉行大久保石見守に召し抱えられ、銀山附役人を代々勤めた家でした。主屋は、1800(文政8)年の大火後に再建されたことが文献などから分かるそうです。1825(文政8)年までに増築もされたといわれています。現存していた主屋や塀、庭は平成2年度から2年かけて復元されました。当時の上層の武家屋敷の様子がよく分かるので、勉強になりますよ。必見は、階段の上などのいたる所にある収納場所です!
写真の家は、阿部家という武家屋敷を復元したものです。ここは、かの有名な「群言堂」さんが経営している宿屋「他郷阿部家」の庭です。阿部家も同じく地役人の屋敷跡なんですよ!見学は15名以上日帰りプランがあるようです。詳細は、下記MEMO「阿部家」を参照にしてください。
また、河島家も下記MEMO「代官所地役人 旧河島家の紹介」をご覧ください。
写真:村井 マヤ
地図を見る大森の町並みは、武家と町屋が混在しています。文化的町並みを守るって大変な努力なんです!ジュースの販売機や銀行からパン屋さんなども、この町並みを保存するために工夫されていますよ♪そんな素敵で、絶え間ない努力の賜物である町並みを汚さないように、優しい訪問者でありたいですよね・・。
世界遺産地域は、銀鉱山跡、鉱山町、港と港町(鞆ヶ浦、沖泊、温泉津)、そしてこれらをつなぐ街道まで含まれています。したがってこの銀山開発によって形成された大森の町並みを含む「文化的景観」も遺産なのです。
鞆ヶ浦については「世界遺産石見銀山の古い港(鞆ヶ浦)から美しい鳴き砂の浜へ」(下記MEMO)でも詳しく紹介しています。
写真:村井 マヤ
地図を見る写真の西性寺は、「鏝絵」で有名なお寺です。「鏝絵」とは古い商家などの土蔵の壁に描かれた漆喰に鏝を使って、浮き彫りに描いたものです。この大森の町並みをよく見ると他にも見つけることが出来ますよ!西性寺の鏝絵は、「左官の神様」と言われた松浦栄吉(まつうらえいきち)の経蔵に描かれたものなんです!見事な腕前ですよ♪
また、観世音寺は、大森代官所が銀山隆盛を祈願して建てた寺です。寛政の大火(1800年)で焼失しましたが、本堂や山門ともに再建されています。宝暦年間に住職であった月海浄印が建立した羅漢寺の五百羅漢も併せてご覧くださいね!
勝源寺は、有料ですが2代奉行から5代奉行の墓や、市や県の指定文化財や隠れキリシタン地蔵などを拝観できますよ。指定文化財の四脚門は立派です!
写真:村井 マヤ
地図を見る熊谷家は、家業の鉱山業、酒造業、くわえて代官所に納める年貢銀を秤量・検査する掛屋、郷宿や代官所の御用達を勤めた最も有力な商家の一つでした。とにかく大きな白壁でぐるりと周囲を囲まれ、台所から蔵まで見学できます。婚礼道具や家財道具、飲食の道具など実に沢山の道具が見られます。
河島家でも少し触れましたが、こちらの商家の収納方法もちょっと面白かったので、是非ご覧になってください。そもそもそのように収納する物だったのか、工夫なのか?ちょっと現代の生活にも参考になりますよ!
熊谷家住宅については、下記MEMOの「代官所地役人 旧河島家の紹介」同サイト内を参照のこと。
写真:村井 マヤ
地図を見る「井戸神社」と名付けられた神社は、いも代官・井戸平左衛門ゆかりの神社です。井戸平左衛門は、1731(享保16)年に大岡忠相の推挙によって第19代代官になった人です。享保の大飢饉に苦しむ領民のために、薩摩から他国に先駆け石見国にさつまいもを導入して普及をしたそうです。また、私財や官金で米を買い、幕府に無許可で代官所の米蔵を開いて与えたり、年貢の減免もしたそうです。その功績で領民に慕われ「いも代官」という愛称で呼ばれました。素晴らしい政治家ですね。どんな人か詳しく知りたくなりますよね?
井戸平左衛門は、1733(享保18)年に、兼務していた備中笠岡の代官所(岡山県)で62歳で亡くなっています。
このように、石見銀山の歴史や資料を見ると、さらに銀山文化を理解できるのではないでしょうか?素敵な世界遺産の町並みや銀山の歴史や、銀の精錬方法について知ることが出来ます。また、この資料館自体が、大森陣屋跡地であり、資料館の入り口は代官所の遺跡でもあります。表門と門長屋のみが現存する代官所の遺構ですので、じっくり見て下さいね!
世界遺産石見銀山へのアクセスですが、世界遺産に登録する前までは、この代官所跡地あたりに車を止めたり、有名な龍源寺間部の近くまで車で行けましたが、登録後は、「パーク&ライド方式」の交通規制をとっているようです。時期にもよるようなので、HPなどで確認してくださいね。
大森地区の観光名所については、下記MEMO「島根県大田市観光サイト」をご覧ください。
この記事を書いたナビゲーター
村井 マヤ
1972年、宮崎県生まれ、5歳まで兵庫県尼崎で暮らす。その後熊本に。高校3年生まで熊本で過ごす。歴史が好きで、考古学を学びたくて別府へ。温泉生活を満喫。大学卒業後、広島でさらに勉強するため学生生活を送…
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