わらしべ長者になれる?観音様に願う奈良の長谷寺

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わらしべ長者になれる?観音様に願う奈良の長谷寺

わらしべ長者になれる?観音様に願う奈良の長谷寺

更新日:2014/07/20 20:51

葉山 花のプロフィール写真 葉山 花 フリーライター

奈良県にある長谷寺は、観音信仰が始まった場所だと言い伝えられています。そして、「わらしべ長者」という昔話に登場する場所でも有名です。その物語では観音様が一人の若者に力を貸してくれた事で、一本の「わら」が最後には田んぼや家になったという羨ましいお話です。そんな物語のようにご利益を受けたいと思う人の参拝も多いのですが、長谷寺は多くの見どころがある場所です。今回はそんな長谷寺のオススメを紹介します。

見ただけで心が引き締まる立派な仁王門

見ただけで心が引き締まる立派な仁王門

写真:葉山 花

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一つの山そのものが長谷寺のような造りになっているので、入り口である仁王門も大きく豪華な造りです。現在の仁王門は明治時代に再建されたもので、国の重要文化財にも指定されています。ただ、掲げられている額字は後陽成天皇が書いたものだと言い伝えられており、それであれば安土桃山時代〜江戸時代のものになるので歴史を感じます。くぐる前から身が引き締まる気持ちになれます。両脇には大きな金剛力士像が立ち睨みをきかせているので、半端な気持ちでそこを通らないように試されているようです。

399段の登廊で心身を浄化!

399段の登廊で心身を浄化!

写真:葉山 花

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仁王門から本堂まで続く長い階段は、「登廊」と言われ399段あります。段数だけ聞くと躊躇してしまいますが最初は緩やかな段が続き、ゆっくり登れば階段である事を忘れてしまうくらいです。この段を一段ずつ昇る時に、心身を浄化する気持ちで昇ると良いそうです。綺麗な身と心で観音様に会う準備をしながら登りましょう。この登廊は、平安時代に造られたそうですが、一部は明治時代に再建されています。春日大社の社司が子の病気を治してくれたお礼にと造ったものだと言われています。

「源氏物語」にも登場する二本の杉

「源氏物語」にも登場する二本の杉

写真:葉山 花

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登廊から少し外れると、大きな杉の木が二本立っています。この杉は、源氏物語にも登場する有名な杉です。その物語とは「玉鬘(たまかずら)」という女性のお話です。玉鬘は主人公の光源氏と契った後、生霊にとりつかれ亡くなった夕顔という女性の娘です。母が亡くなった事を知らずに、会いたい一心で長谷に祈願に来ますが、この二本の杉の前で母の侍女だった女性に母が亡くなった事を告げられて知るのです。これも一応、長谷の観音様のご神徳だと思われるのですが、少し悲しいお話です。

慈悲深い観音様のお姿に圧倒!

慈悲深い観音様のお姿に圧倒!

写真:葉山 花

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本堂の中には、ご本尊である十一面観音様がいらっしゃいます。楠の霊木で造られたという観音様のお姿は、10メートル程あり圧巻です。右手に錫杖を持ち、平らな石の上に立つ姿はとても珍しいそうで、これはできるだけ人の力になろうとしてくださる観音様の慈悲深さを表したものだと思うのです。左右の両脇には難陀龍王(なんだりゅうおう)と雨宝童子(うほうどうじ)が並び、観音様をお守りしているのです。現存する本堂は、徳川家光の寄進より再建されたもので、現在は国宝とされています。

金運を授けてくれる大黒天と打出の小槌

金運を授けてくれる大黒天と打出の小槌

写真:葉山 花

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本殿の近くにある大国堂に、とても愛らしい大黒像が安置されています。その大黒像は弘法大師が作ったものだと伝わっているそうですが、とても親しみやすい表情をしています。このお堂の前で大黒像を見つめながら手を合わせていると、自然に笑顔が出てしまいます。商売繁盛と台所の守護、金運招福の神様とされていますが、思わずわらしべ長者のような展開を期待してしまいます。お堂の前にある、打出の小槌の像を触ると金運がアップするそうなので、是非触ってご利益をもらって帰りましょう。

全てが慈悲深く感じる場所

最寄り駅を降りて長谷寺に向かうまでは階段や坂があり、かなり体力を使います。でも、その道の途中に多くのお店が並んでいたり、「わしべ長者」の物語を使って街を彩っていたりと楽しみながら歩く事ができます。長谷寺の中でも多くの階段があったりしますが、それをしんどいと思う暇がないくらい多くの社殿や碑が立っています。ここは昔から大切にされていて、たくさんの人の多くの手が加えられた場所なのだと感じ、とても慈悲深さを感じるのです。参拝を終える頃にはとても優しい気持ちになっている自分に気付ける。ここはそんな場所だと思います。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/18 訪問

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