岩手・遠野地方の民話を育んだ「南部曲り家」で日本の故郷を感じる

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岩手・遠野地方の民話を育んだ「南部曲り家」で日本の故郷を感じる

岩手・遠野地方の民話を育んだ「南部曲り家」で日本の故郷を感じる

更新日:2014/07/28 10:47

Shinkurouのプロフィール写真 Shinkurou

多くの文豪が「心の故郷」として愛した岩手県の遠野には、日本十大民家の一つに数えられる南部曲り家「千葉家」があるのをご存知でしょうか?古くから良馬の産地として栄えたこの地域では、馬に関する民話が多く残り、これらを生み出す舞台となったのがこの曲り家。平成28年度から大修理に入るこの古民家を楽しむのは今がチャンス!自然に溶け込んだように建つ古民家を訪れこの地方ならではの生活を感じる旅はいかがでしょうか?

自然に溶け込んだ古民家

自然に溶け込んだ古民家

写真:Shinkurou

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とても見晴らしの良い小高い丘!この丘の中腹に積まれた石垣の上に、まるで小城のような景観を見せる「千葉家」が!千葉家は「南部曲り家」と呼ばれる独特の建築様式で建てられています。豪農の暮らしぶりを現在に伝える貴重な建物として、国の重要文化財に指定され、また日本十大民家の一つにも数えられる程の規模を誇ります。

緑の木々に囲まれた茅葺の屋根・土壁・石垣が、山の一部のように自然に溶け込んみ、初めて訪れたのに何か懐かしい故郷のよう。下にある公園から見る事が出来ますので、是非この素晴らしい景観を愉しんで頂きたいです。

一つ屋根の下で暮らす人と馬

一つ屋根の下で暮らす人と馬

写真:Shinkurou

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南部曲り家として国内最大級と言われる「千葉家」は、石垣の状態、建物の細部の手法などから、19世紀初頭に建てられたと考えられています。

約800坪の敷地には、主屋を中心として土蔵・納屋・社・大工小屋などが建ち並び、往時の豪農の繁栄ぶりを垣間見る事が出来る貴重な建物。

L字型に建てられた主屋は馬と人が共に暮らすと言う、この地方ならではの工夫が。寒さの厳しい冬には、竈(かまど)の暖かい空気が馬屋の屋根裏を通って流れ、馬も暖をとれるのですね。まさにひとつ屋根の下で暮らす人と馬!馬好きの筆者には憧れのような住まいです。

屋根の傷みが激しいのですが、数百年の日々を感じさせる重厚な姿は、修理前の今だから感じる事の出来る歴史の重みを持ちますので、じっくりとお楽しみ下さいね。

馬屋にある珍しい「囲炉裏」

馬屋にある珍しい「囲炉裏」

写真:Shinkurou

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遠野は南部藩と伊達藩の藩境に位置し、沿岸と内陸を結ぶ大切な宿場町。またその地形や気候が畜産に適し、南部駒の産地として栄えました。

そしてその馬と人が一つの家族として暮らした家が曲り家です。常に目の届く場所にいる馬は、とてもよく家人に懐いたと言われ、多くの伝説や民話を残しました。なかでも有名なお話は「オシラサマ」。若い女性が馬に恋をし、怒った父親に殺された馬と娘が、共に天に昇っていくと言う悲劇の物語です。

屋内を散策して頂くと、人の生活する場とほぼ同じ空間に馬屋があり、馬に恋をすると言うお話も納得して頂ける事でしょう。ここ千葉家ではオシラサマを描いた映画「遠野物語」の撮影も行われました。

屋敷を廻りながら、「南部曲り家」が生んだ民話の世界へも入り込んで頂けます。

主屋・中庭への通路

主屋・中庭への通路

写真:Shinkurou

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この通路は先ほど下から眺めて頂いた主屋の一部です。敷地内へ入る渡り廊下のようなものですが、ここからの見晴らしがとても素晴らしいのです。遠野ならではの山里の景観が見渡す限り続きます。こちらもお勧めのスポットです。

また敷地内にある土蔵・石蔵・大工小屋・ハセ小屋等も国の重要文化財に指定され、中でも稲掛用の丸太を収納する「ハセ小屋」は国内でも珍しい建物。江戸末期の建築で農機具の物置としても使われていました。

さて今回ご紹介した全ての建物は、傷みが激しく平成28年度から大修理が行われる予定ですので、建築当時の姿を見学されるのは今がチャンスだと思います。

「千葉家」

営業時間  午前8:30〜午後5:00
      12月〜2月  午前8:30〜午後4:00
      年中無休
利用料金  一般 350円

まとめ

「永遠の日本のふるさと」として多くの伝承・民話が残る遠野。そして馬と共に暮らしたなごりを残す南部曲り家「千葉家」を訪れ、この地域の生活と伝承を知る旅。初めて訪れたのに何か懐かしい香りのする遠野への旅はいかがでしょうか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/12 訪問

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