高さ13メートル超!岐阜市正法寺のかご大仏をじっくり拝観

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高さ13メートル超!岐阜市正法寺のかご大仏をじっくり拝観

高さ13メートル超!岐阜市正法寺のかご大仏をじっくり拝観

更新日:2014/07/24 18:40

成沢 崇のプロフィール写真 成沢 崇 名古屋仏像研究会 会長、旅ライター

日本で大きな大仏を3つ上げるとするならば、奈良県東大寺にある「奈良の大仏」と神奈川県鎌倉市の鎌倉大仏。そしてもう一つが岐阜県岐阜市にあります。
場所は、岐阜城の麓、岐阜公園の近くに建つ黄檗宗の正法寺。通称「岐阜大仏」、「かご大仏」と呼ばれる著者おすすめの岐阜大仏をご紹介します。岐阜市内散策の行程にぜひ入れてみてください!

小さなお堂の中に13メートルの大仏様

小さなお堂の中に13メートルの大仏様

写真:成沢 崇

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正法寺は岐阜城の麓に建つ黄檗宗の寺院。岐阜市内散策の拠点となるであろうJR岐阜駅や名鉄岐阜駅からバスで約15分。「岐阜公園歴史博物館前」バス停を下車し徒歩3分という好立地。周辺には岐阜城だけでなく、戦国武将、斎藤道三や織田信長の居館があったとされる岐阜公園、長良川の鵜飼、河原町の古い町並みといった、歴史が深く息づくスポットが幾つもあります。

観光では岐阜城や岐阜公園が有名で、岐阜大仏は日本三大仏のひとつに挙げられているにもかかわらず、あまり知名度は高くないのが現状。しかし、そのお陰で境内に観光客の姿は少なく、奈良や鎌倉の大仏のように拝観者で溢れかえるといったことはありません。静かにゆっくりと大仏の拝観をしていただけます。

正法寺の本堂は黄檗宗らしい中国風の特徴のある造りで、この中に高さ13メートルを超す大仏を安置しているというから驚きです。本堂は何度か再建されていますが、その造りはとても堅牢で、1891年に発生したマグニチュード8の濃尾地震においても、この本堂は崩れることはなかったと伝えられています。

一歩お堂に入ればその迫力に圧倒されるはず

一歩お堂に入ればその迫力に圧倒されるはず

写真:成沢 崇

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本堂に入るとすぐに岐阜大仏が目の前に現れます。その高さは13メートル以上。お堂の大きさとは不釣り合いなほど大きな体躯で、その迫力に圧倒されます。少し前かがみになりながら私達を見下ろす。その表情はまるで微笑んでいるようで麗しい。

右手は親指と中指を結ぶ説法印という印相で、お釈迦様が説法をした時のポーズを表現しています。見上げたその手はまるで「OK」サインをしているかのようで、「どんな悩みも大丈夫」と私達に言ってくれているような優しさが感じられます。

像高は約13.6メートル。奈良の大仏様と大差ない大きさ

像高は約13.6メートル。奈良の大仏様と大差ない大きさ

写真:成沢 崇

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大仏の後ろに立つ光背は今にも天井に触れそうなほどの大きさ。堂内はぐるりと一周することも可能です。

岐阜大仏は正式名称を釈迦如来座像といい、像高は約13.6メートル。奈良の大仏は像高14.98mなので大きさに大差はありません。さすが日本三大仏ですね。

大きさだけじゃない!木心乾漆造としては日本最大

この大仏が建立されたのは江戸時代。正法寺の第十一代惟中和尚が相次ぐ大地震や飢饉の災霊の祈願をたて、奈良の大仏の聖徳を敬わって建立を計画されました。しかし文化十二年(1815年)に建立半ばにして第十一代惟中和尚はこの世を去り、第十二代肯宗和尚がその後を継ぎます。そして天保3年(1832年)に38年の年月をかけて完成しました。
大きさとしては日本三大仏の三番目という位置づけですが、この大仏が造られた木心乾漆造りという技法としては日本最大の大きさとなります。

※木芯乾漆造り…白凰から天平時代にかけて流行した技法。木で作った土台の上に、漆に浸した麻布を貼る技法。木彫りのように削るというマイナス作業ではなく、漆を盛っていくというプラスの作業。興福寺阿修羅像などが乾漆仏の代表作。しかし、高級な漆を使うというこの技法は、長続きせず平安期には一木造といった木造が主体となりこの技法は廃れていった。

岐阜大仏は一般的な木芯乾湿の技法とは少し異なり、周囲1.8mのイチョウの大木を真柱として、骨格は木材、外部は竹材で編みその上に粘土を塗り一切経、阿弥陀経、観音経などを張りその上から漆と金箔を貼って仕上げています。 「かご大仏」という通称は、この籠網のような外部の姿から名付けられました。

堂内には断面図も用意されており、この大仏の制作技法がよく分かります。

大きさだけじゃない!木心乾漆造としては日本最大

写真:成沢 崇

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食事をするなら岐阜大仏から徒歩10分の名店へ

食事をするなら岐阜大仏から徒歩10分の名店へ

写真:成沢 崇

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岐阜大仏周辺は観光地ということもあり、飲食店探しにはさほど困りません。しかし、ここまで来たら訪れたい蕎麦の名店があります。

そこは「伝承美濃そば吉照庵」。美味しい十割そばがいただけます。岐阜大仏からなら徒歩10分の距離です。

岐阜市内は蕎麦の名店が何軒もあり、遠方から蕎麦巡りで来られる方も多くいらっしゃいます。有名なところでは「胡蝶庵 仙波」、「更科」、「すず野」、「田毎」そしてもちろん吉照庵も名店の中の一つです。

古い街並の一角にある吉照庵は、せいろやかけそば、会席などメニューも豊富で、その季節に応じた天ぷらなども単品で注文することが出来ます。ランチの時間帯になれば、ほぼ間違いなく行列となるので、岐阜大仏へ行くならばランチタイムを少しずらして行ってみてください。

岐阜市内は駐車場のないお店が多い中、吉照庵さんはお店の向かいに駐車場があるのも嬉しいポイントです。

伝承美濃そば吉照庵
岐阜県岐阜市米屋町25
TEL:058-265-3608
営業時間:11:00〜15:00 、17:00〜20:00
定休日:月曜日

最後に

日本三大仏のひとつ岐阜大仏。いかがでしたでしょうか。

奈良や鎌倉の大仏様のように観光客は少ないので、ゆっくりと拝観していただけます。像高13メートルを超す大仏の姿に息を呑むこと請け合いです。

お堂の中では、大仏様の目の前で拝観出来るようにと椅子も用意されています。何でも許してくれそうな包容力ある岐阜大仏の前でゆっくりとした時間を過ごしていただけるはずです。

また、正法寺の徒歩5分圏内には岐阜市歴史博物館や円空美術館もあります。岐阜市内観光では、定番スポットの岐阜城へ行ってしまう人が多いのですが、歴史深い岐阜市の魅力を探るという意味でも歴史博物館と美術館を絡めて、ちょっと大人の岐阜旅にしてみてはいかがでしょう。

正法寺(岐阜大仏)
岐阜県岐阜市大仏町8
電車:JR岐阜駅または名鉄岐阜駅から岐阜バスで「岐阜公園歴史博物館前」バス停を下車、徒歩3分
拝観料:200円

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/03 訪問

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