1983年にユネスコ世界文化遺産に登録された「タージマハル」は、インドの首都、デリーから鉄道で約二時間の都市、アグラに位置しています。入場券を買うのは行列、そして入場時のセキュリティチェックはかなり厳しいものです。
画像の持ち込み禁止品目の看板を見ていただければわかりますが、こんなに多くの禁止マークのある看板はなかなかありませんね。食べ物、電子機器、火気など多岐に渡り、カメラや携帯もかなり厳しくチェックされます。筆者は数回の中で電子辞書や携帯電話、電卓を断られたこともありましたが、別の時にはOKだったり、また別の時には、電卓は良いがポラロイドカメラだけ禁止と言われたりと、インドのお国柄で、予測ができません。カバンの大きさや数にも色々と規定がありますが、これもまた、その時その時という雰囲気の何が起こるかわからないセキュリティチェックです。
しかしこれは、本当にインドの人たちがこの「タージマハル」というかけがえのない宝を愛し、大事にしているからなのです。
敷地内に入ると、広い庭園があり、奥へと進みます。「大楼門(メインゲート)」をくぐるとそこには厳しいセキュリティチェックを全て忘れるような素晴らしい建造物が!
見てください!この美しい白亜の廟を!完全に左右対称と言われるその姿に思わず言葉を失います。そして写真をよく見ると、人間と比べることにより、この建物の巨大さがよくわかります。
「タージマハル」は、16世紀初頭(日本の室町時代)〜19世紀後半(明治時代)まで存続したムガル帝国の第5代皇帝、シャー・ジャハーンが、1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルのため建設した総大理石の霊廟で、インド・イスラーム文化の代表的建築です。
1632年着工され、完成になんと22年を要しました。着工当時はムガル帝国の最盛期だったこともあり、28種類もの宝石・宝玉もふんだんに使われ、総工費が気になるところですが、残念ながら正確な記録が残っておらず、現在も謎のままです。
シャー・ジャハーンは後に権力争いなどにより、息子によってアグラ城に幽閉されてしまうのですが、その一因はこの霊廟に膨大な国家財産をかけたことであるともいわれています。
しかしタージの建造は、愛妃ムムターズ・マハルの遺言を忠実に守ったシャー・ジャハーンの深い深い愛情によるもので、この世界に類を見ない美の結晶を残す結果となり、インドという国、ひいては、この世界にとっても決して無駄遣いなどではなかったのだと思うことができます。
シャー・ジャハーンはタージと対をなす形でヤムナー川を挟んだ対岸に黒大理石で出来た自身の廟を作ろうと夢見たのですが、その夢は叶うことなく、アグラ城から力なく白く輝くタージを眺め、愛妃を思いながらその生涯の幕を閉じました。
このような悲しくも美しい愛の物語がこの「タージマハル」にはあるのです。
こちらは「タージマハル」への入り口に当たる「大楼門」です。
これをくぐると正面に白亜のタージが現れるため、この門をじっくりと観る人は少ないのですが、高さ約30m、幅46mという巨大な赤砂岩造りの3階建ての門には、様々な宝石が埋め込まれていたり、美しい装飾が施され、とても豪華で見ごたえのあるものとなっています。
近くで見るのも良いですが、このようにタージの側から眺めると、左右対称な門と庭園が融合した美しさを味わうことができますので、必見です。
時間に余裕のある方は、ぜひ夕暮れから日没までのタージも堪能してください。現地の人々は、タージの白い床にゆっくりと腰掛けたり、寝そべったり、中には家族でお弁当を広げたりとのんびり過ごしています。このような自由でのんびりとしたインドの人たちの雰囲気も魅力のひとつです。
インドの人たちに混じって腰掛け、コミュニケーションをとったり、物思いにふけったりと夕暮れを待てば、よりタージの魅力に触れることができます。そして何より、夕暮れに染まり、白いタージが色を変えていくさまは何とも美しい光景です。
ムガル王朝の伝統では、墓は庭園の中にあるべきと考えられていたため、広い敷地内には美しい花が咲く庭園もあります。一日のんびりしていても飽きない場所です。ぜひ、訪れてみてください!
「タージマハル」
Agra, Uttar Pradesh 282001
アグラ・フォート(Agra Fort)駅から車で約5分
+91 562 222 6431
営業時間 日の出〜日没
定休日 金曜
料金 大人:750ルピー(A.D.A.チケット500ルピーを含む)
情報は変更することもありますので要確認。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/14更新)
- 広告 -