水中の遺跡!アンコール王朝始まりの地プノン・クーレンへ

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水中の遺跡!アンコール王朝始まりの地プノン・クーレンへ

水中の遺跡!アンコール王朝始まりの地プノン・クーレンへ

更新日:2014/07/25 18:17

acoのプロフィール写真 aco

カンボジアのアンコールワットがあるシュムリアップには、たくさんの遺跡が点在しています。その中でも街の中心部から車で約2時間ほどの郊外に、ここからアンコール王朝が始まったと言われている"プノン・クーレン"があります。密林の中に滝が流れ、川底には当時の遺跡が残っているとても神秘的な光景や、広域に及ぶ敷地内で人々が暮らすのどかな生活を垣間見ることができます。心を震わせる水中の遺跡を見に行ってみませんか。

アンコールワット王朝が始まった神聖な地

アンコールワット王朝が始まった神聖な地

写真:aco

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アンコール王朝がここで始まったと言われるプノン・クーレンは、ジャワ王国から独立を果たした時、建国の王が即位した聖なる山のある由緒ある地。小高い山を取り囲むように深い緑の密林が続き、大きな2つの滝から、麓まで王朝だった一帯を守るかのように、美しい川の流れが続いています。

歩いて全てを周ると数時間はかかってしまうこの一帯には、小さな遺跡が点在し、王朝が滅びた今もなお神聖なる山として、人々の信仰を集めているそうです。

山の頂上近くには、観光客が入れるのは午前中のみと決められている寺院もあり、寝起きする僧侶たちの水浴する姿も滝の近くで見かけられます。滝から続く美しい川沿いには、のどかに暮らす人々が商店などを営み、古代、ここが王朝で、水と山の恵み両方を大切にしながら繁栄してきたことを想像させます。

川底に静かに眠る遺跡

川底に静かに眠る遺跡

写真:aco

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山頂の滝から続く美しい川底には、王朝があった800年頃に彫られた、遺跡が当時のまま水中に数多く残されています。

浅瀬でも神域のため、川の中に入ることはあまり良いとはされていませんが、太陽の光を浴びて揺らめく川面をのぞきこむと、透き通った水の下で、いくつもの歴史を静かに見つめてきた遺跡を間近に見ることができ、心を打たれます。かつて王はここで沐浴をして、シヴァ神の威光を川の流れと共に広めようとしたそうです。

流れの速いこの川は、シュムリアップ川となりアンコールワットがある街中を通って、水上生活する人々で有名な遥か遠いトンレ・サップ湖まで続いているそうです。

水中には数々のレリーフが

水中には数々のレリーフが

写真:aco

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川底や水中には、いたる所にヒンドゥー教で最高神の1人である太陽の神ヴィシュヌ神や、宇宙を創造したと言われているブラフマー神、リンガなどのレリーフが見られます。両岸から木々が迫る狭く長い川なのですが、この川底の岩盤に彫り込んだ浮き彫りがあるため神秘的な雰囲気が漂っています。

あまり日本人観光客がいかない所のためか、水辺で遊んでいる子供たちが照れながらも、それぞれの水の中に眠る遺跡を案内してくれました。
カメラを向けると、照れて逃げてしまうので撮れませんでしたが、チップなど受け取らない、純粋に自国の遺跡に誇りを持って教えようとしている・・・そんな住民たちが静かに暮らしているところでもあります。

16世紀に造られた横たわる神

16世紀に造られた横たわる神

写真:aco

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観光地というより、地元の人達の信仰の場所である寺院が、階段を上っていく大きな岩の頂上にあります。寺院に安置されている、全長9.4mの巨大な寝釈迦仏は16世紀に造られたもの。この土地にあった砂岩から切り出して造られたそうですから、大変な作業だったのではないでしょうか。

暑い中、靴を脱いで素足で登ってきては、熱心にお祈りを捧げる地元の人たちと、供え物の花などで、川底の遺跡とは別の優しい祈りの時に包まれています。観光客の多いバンコクのワット・ポー寺院などの寝釈迦仏とは、また異なる時間が止まったようなおっとりとした雰囲気と花のような線香の優しい香りが漂っています。

川に沿って暮らす人々

川に沿って暮らす人々

写真:aco

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寺院から滝の方へと歩いて行くと、小さな商店や食堂、ここで暮らす人々の住居が現れます。

アンコールワット周辺で見られる住居は、高床式のものが殆どで、ドアや壁などが作られていますが、川からの風の恩恵か、ここの住居のほとんどには壁などがなく、吹き抜けの中、大人も子供も人目も気にせず陽気に暮らしています。

どの家にもハンモックのような布が吊り下げられ、とっても気持ちよさそう!写真の子供たちの先では、大きな石でできたテーブルの上でご飯を作るお母さんがいたり、この仕切りない家の床の間で、生活を全て上手に行っている様子が観られて感服してしまいます。

寺院などには、午前中だけしか観光客の入場が許されていないプノン・クレーンですが、この人々が生活するエリアでは、食堂での飲食など昼をすぎても利用することができるエリアもあります。ここには、東京などの都会では感じることができない、時計も電気もない独特のカンボジア時間がゆっくりと流れているのです。ぜひ、水の中に遺跡が残るこの地を、機会があったら訪れてみてください。

雨季と乾季のプノン・クレーン

カンボジアのシュムリアップには雨季と乾季があり、雨季(6月〜11月頃まで)の観光では、雨量によっては水中遺跡は見づらいので、11月からの乾季の観光をお薦めします。
またこのプノン・クーレンは、今回ご紹介した観光ルートから外れた山中には地雷が埋まっている可能性が高い地域ですので、地雷警告標識のある地域には、必ず立ち入らないように気をつけて、現地ガイドや地理が解る方と一緒に訪れるようになさってください。
ここでしか見ることのできない8世紀から続く、時代を越えた光景は、様々なことを心に投げかけてくれますよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/01/29−2011/01/30 訪問

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