写真:スノードロップ
地図を見る館内のどこにいても予科練生達が憧れた空が見えるように工夫された、窓の多い近代的な建物の「予科練平和記念館」。
上から見るとデコボコしていて、世界地図に描かれている大陸と海をイメージしデザインされています。
『空に憧れた少年、大切な家族を守りたいと志願する者、苦しい生活の中ただただ勉学を続けたいと願った若者』。
本当にさまざまな気持ちを持って入隊した予科練生達の制服である「七つボタン」をモチーフに、予科練平和記念館は7つの空間から構成されています。
「入隊」:予科練を目指した少年達の揺れ動く心情を。
「訓練」:分刻みの厳しい生活や訓練風景をリアルに再現。
「心情」:家族への手紙や日記をもとに、希望と不安の中で過ごした予科練生達の赤裸々な思いを展示。
「飛翔」:予科練卒業生達の各戦線での活躍や思いを遂げられず訪れた悲劇を。
「交流」:厳しい猛特訓に耐える予科練生をささえた阿見の人々を紹介。
「窮迫」:空襲という形で現実化した恐怖を臨場感あふれるシアター映像で表現。
「特攻」:多くの予科練生達が犠牲となった特攻作戦とのかかわり。
目を背けたくなるような事実と正面から向き合い、二度と同じ歴史を繰り返さないこと。
「今を生きる私たちにできること」を考えさせられる記念館です。
写真:スノードロップ
地図を見る予科練平和記念館の敷地内には、実物大の回天一型模型が展示されています。
2006年にテレビ放送された森山未來さん主演の2時間ドラマ「僕たちの戦争」撮影時に使用されたもので、撮影終了後、阿見町に寄贈されました。
このドラマは、若くして戦争の犠牲となった回天の乗組員と、現代の若者が何らかの偶然で入れ替わってしまい、生きる時代を交換し数奇な運命に陥ってしまった二人の物語です。
皆さんは、「回天」をご存知ですか?
回天とは、太平洋戦争で大日本帝国海軍が開発した人間魚雷であり、最初の特攻兵器です。
魚雷に大量の爆薬を搭載し隊員自らが操縦して敵艦に体当たりするという、命と引き換えに敵艦を沈める極限の兵器。
『かつて絶対に生きて戻れない兵器で、国益を守ろうとした時代があった』。
その時代を忘れない、決して繰り返さない。
予科練生達の勇ましい遺書の中に書き残せなかった本当の思いを真摯に受け止め、平和の大切さをもう一度考えてみて下さい。
写真:スノードロップ
地図を見る予科練平和記念館に隣接する「陸上自衛隊土浦駐屯地」敷地内の「雄翔館」と「雄翔園」も見学することができます。
航空母艦を模して建てられた「雄翔館」では、約1700点を超える予科練出身者の遺書・遺品等が展示保存されています。
「雄翔園」は、予科練の戦没者約1万9千人の霊璽簿(れいじぼ)をおさめた「予科練の碑(予科練二人像)」を正面に配した庭園です。
「雄翔館」「雄翔園」は阿見町名所百選に選ばれていますので、「予科練平和記念館」を訪れた際には是非立ち寄ってみて下さいね。
写真:スノードロップ
地図を見る阿見町の商工観光課主導で実施されている移動販売車「あみカフェ」を「予科練平和記念館」入り口左側に発見したら、地元特産のグリーンメロンを使ったメロンソルベにトライしてみてはいかがでしょうか?
冷たいジェラートは、果実味豊かでとってもおすすめです♪
ヤーコンのふるさと・阿見町の厳選された「ヤーコン葉」と、土浦の名店ニコニコ珈琲の焙煎豆「ニコニコブレンド」を使ったヤーコンコーヒーも驚きの美味しさですよ☆
ヤーコンには、腸内の乳酸菌を増やすフラクトオリゴ糖が豊富に含まれているため、デトックスや整腸作用に優れているのも、女性にとってはうれしい限りですよね♪
昭和14年、当時東洋一と言われた規模を誇る霞ヶ浦飛行場があった阿見町。
そこで若いうちから基礎訓練を行い、熟練の搭乗員を育てることを目的に設立されたのが「予科練」です。
予科練生の日常を偲ぶ一連の写真は、戦後ほとんど焼却されてしまっているため、「予科練平和記念館」に展示されているのはどれも貴重なものばかり。
現在では信じられないような厳しい訓練の毎日を過ごす彼らの素顔を垣間見、未来の平和な世界について考えてみませんか?
この記事を書いたナビゲーター
スノードロップ
旅とワインをこよなく愛する、お気楽系ライター「スノードロップ」です。守備範囲は、たくさんの方が興味を持ってくださりそうなキラキラした場所から、期間限定orマニアックな渋い場所まで。ゆっくりまったりです…
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