写真:月宮 うさ
地図を見る世界自然遺産知床・羅臼(らうす)町の「熊越の滝」は、その美しさから羅臼八景にも数えられる場所。滝までは遊歩道が設けられており、清らかな水が流れる小川のせせらぎを聞きながら、木々が茂る大自然の中を歩くこと約20分。落差15mの熊越の滝が見える展望台に到着します。
遊歩道は、自然の醍醐味を堪能できる山道が続きます。足元は動きやすい靴で向かいましょう。「熊越の滝 展望台」は高台の上にあるため登り坂が待っています!しかし、距離は約400mと長くはないので、普段運動には縁がない方でも大丈夫!気軽にトレッキングを体験することができます。ただし、足元が滑りやすいですのでご注意くださいね!そして、ここはヒグマの生息地、熊除けの鈴やクマスプレー(羅臼ビジターセンターで有料で借りることが可能)も忘れずに!
緑茂る夏も、紅葉の秋も美しい熊越の滝ですが、冬季もスノーシューで訪れることが可能です。ただし危険も隣り合わせですのでしっかりした装備と、必ず羅臼ビジターセンターに立ち寄り情報を入手してくださいね!
簡単なルートマップも無料配布していますので、散策前に入手することをオススメします。
※羅臼ビジターセンターについては、記事一番下のMEMOからHPを参照してください。
写真:月宮 うさ
地図を見る一歩遊歩道に踏み込むとそこに広がる風景は、まるでジャングル!木々の下にはシダが葉を広げ、その間を縫うようにたくさんの植物達を観察することができます。苔生す風景も美しく必見。水中に漂う水草もキレイです。
また、野鳥をはじめとした野生動物や昆虫も住んでいる森。360度大自然を楽しむことができます!
写真:月宮 うさ
地図を見る原生林では多くの樹齢200年を越える木々を観察することができます。写真のイタヤカエデの他にも、ダケカンバやミズナラの巨木など、見応えたっぷり!いくつかの木々の前には、名前と樹齢が書かかれた看板が立てられているので、観察しながら歩いてみましょう。
写真:月宮 うさ
地図を見る「熊越の滝 展望台」で景色を楽しんだ後は、道を少し引き返し途中の分岐点を左に入り、小川沿いに道を進んでみましょう。少し歩くと写真のような水面が見えてきます。知床の自然も空もみんな閉じ込めてしまった水鏡は、言葉にならない美しさ。感動が待っています!
しかしここは、水量が多い時は立ち入り禁止になる道。この景色を目的に滝へ向かう予定の場合は、事前に羅臼ビジターセンターに問い合わせをするとよいでしょう。
※「小川沿いに、熊越の滝展望スペースに行く道は通行可能ですか?」で伝わります。
写真:月宮 うさ
地図を見る熊越の滝のいわれについて、お話いたしましょう。
昔々、猟師に追われた母熊がせめて小熊だけでも逃そうと、下から押し上げ滝を越えさせようとします。その姿を見て母子愛に感動した猟師は、鉄砲を打つのをやめて熊の親子を逃しました。それ以来、羅臼の熊は人々を襲わなくなったと伝えられています。
でも現実は、ここもヒグマの住む地です。熊避け対策は必ず行い、トレッキングを楽しんでくださいね!
熊越の滝の近くには、秘湯中の秘湯と言われる「熊の湯」があります。しかも無料(寸志)の露天風呂!ここは、地元の方々に愛され大切に守られている温泉です。マナーを守って楽しみましょう♪
更衣室・湯船は男女別になっているので、女性も安心して入ることができます。また、男性湯に入ることも可能ですので、勇気がありましたら是非!露天風呂からの眺めや開放感が全然違います!!
※男性の皆様は女性湯に入ることはできません。バスタオル巻きもNGですのでご注意くださいね!
熊越の滝には駐車場がありませんので、滝に向かう皆様は熊の湯の駐車場を利用することになります。アクセスは、羅臼から知床横断道路(国道334号線)を知床峠方面に約4km。羅臼川沿いに「熊の湯」の看板があります。
熊の湯から熊越の滝遊歩道入口までは、徒歩約20分です。
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(2024/10/16更新)
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