写真:東郷 カオル
地図を見る俵屋旅館は江戸時代から続く京都の老舗旅館。大名や公家から愛された格式高いこの旅館は、古い町家が珍しくはない京都の町の中でもひときわ特別なオーラを放っています。
京都中心部に位置し観光拠点としても申し分なく、その上おもてなしの真髄と歴史を感じることのできる旅館。一度泊まってみたいと思っても、それこそ清水の舞台から飛び降りるような価格。今回はお泊りは先延ばしにして、気軽に俵屋旅館の味を楽しめる隠れ家カフェをご紹介します。
写真:東郷 カオル
地図を見る俵屋旅館の隠れ家カフェは旅館からすぐ近くの場所にあります。あまりにも隠れすぎていて、知らないと間違いなく通り過ぎてしまいます。店名に「俵屋」の「た」の字もついておらず、わざわざこのお店を目指してくる人しか入らないお店です。入口も通りに面して作っておらず、わざわざ横にわかりにくく設置するという念の入れよう。この隠れ家感が特に大人の女性にはたまらないわけで、お客さんはアラサー・アラフォー率高し!
お店の名前は「遊形 サロン・ド・テ」。俵屋旅館の南の角を曲がってすぐの場所にあります。
写真:東郷 カオル
地図を見るお店は京都の町家の特徴をそのままに生かした、奥に長い造り。天井を見上げると、昔の土壁と梁がそのまま残っていて、モダンに生まれ変わった町家の昔の面影が窺えます。
京都中心部のカフェはどこもテーブルとテーブルの間隔が狭く、ゆったりとできないお店が多いですが、こちらのカフェでは空間を贅沢に使い、座席数も少なめで大人が落ち着いて休憩できるカフェです。外光を上手く取り入れた店内はナチュラルな印象で、町家の高い吹き抜けも相まって、開放的な印象です。
写真:東郷 カオル
地図を見る「遊形 サロン・ド・テ」で一番の特等席は、一番奥の坪庭に面したこちらのソファー席。半個室のような状態で、大変寛げる席です。陽が照ったり翳ったりする坪庭の様子を眺めながら、贅沢な時間が流れます。
何気なく座るソファーも非常に座り心地が良く、足元のラグも凝ったデザインで、一目で選び抜かれたインテリアを使われていることが伝わってきます。実はメニューは少々高めの設定ですが、それ以上に満足度の高いカフェです。
写真:東郷 カオル
地図を見るこちらのカフェで有名なのが、俵屋旅館でしか食べることのできないわらび餅。ですが、今回は新作ドリンクができたとのことで、こちらをご紹介。
この夏新作のドリンクは「梅はちみつソーダ」。梅に含まれるクエン酸が疲れを取ってくれることは広く知られていて、コンビニで買える梅ドリンクも多くあります。ですが、この梅はちみつソーダを飲むと、巷で売られている梅ドリンクの「梅」というのが「梅風味」だったということを思い知らされるでしょう。それほどまでにこの梅はちみつソーダは本当の梅そのままの味がします。
流石、俵屋旅館。いつか宿泊できる日を夢見て、しばらく坪庭を眺め、贅沢な時間を過ごしましょう。
俵屋旅館にも遊形サロン・ド・テにもホームページというものが存在しません。それだけにお客さんのクチコミ中心にその存在が知られています。特に遊形サロン・ド・テは、知らないと、まず入ることもないカフェだと思われます。こういった隠れ家カフェを見つけるのも、京都旅行の楽しみ。自分だけの隠れ家カフェの発見は「また来たい!」という気持ちにさせられますね!
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/6更新)
- 広告 -