写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るイギリスのパブと言えばビールにフィッシュ・アンド・チップス!
日本ではそんなイメージですが、クラシカルなイギリスのパブは食事メニューが少なく、加熱調理が必要なフィッシュ・アンド・チップスがないこともあります。
そもそもパブは飲むための社交場なので、食事は重要視されていなかったのです。
しかし最近では、レストランのようなおいしい料理を出すことに力を入れているパブも増えてきており、「ガストロパブ」と呼ばれて市民権を確立してきています。
地下鉄ビクトリア(Victoria)駅からも徒歩圏内の「ザ・トーマスキュービット(The Thomas Cubitt)」は旅行者にもアクセスしやすい人気のガストロパブ。
揚げたてでサクサクのフィッシュ&チップスは、感動するおいしさです。
もちろん、ペールエールなどのイギリスビールとの相性も抜群!
一皿で30ポンド近いお値段は、ロンドン価格だと割り切って気にしないようにしましょう。
ちなみにイギリスのパブにはビールだけでなく「サイダー」もあります。
これは日本ではシードルと呼ばれることの多いリンゴのお酒です。
ビールと同じように樽から注がれ、フレッシュでさわやかなのでこちらもぜひどうぞ。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るイギリスには「サンデーロースト」という食習慣があります。
その起源には諸説ありますが、イギリスがいまほど裕福ではなかった時代に、地主が農奴に一週間の働きを労って雄牛のローストをふるまったことに由来すると言われています。
その名残から、イギリスのパブの多くには日曜日だけのサンデーメニューがあります。
イギリスでの滞在に日曜日が含まれるようならぜひランチを食べに行きましょう。
鶏や羊、豚もありますが、日本人からするとやはりローストビーフが魅力的です。
そしてつけあわせの定番はヨークシャープディング。
クタクタになったシュー皮のようで日本人受けはいまひとつですが、伝統的なイギリス料理ですし、おいしいこともあるので出てきたらとりあえず一口は食べてみてくださいね。
ただ、イギリスのパブごはんは残念なところも多いのでお店選びは重要です。
こちらの「ザ・ヘブンアームズ(The Haven Arms)」は地下鉄のイーリングブロードウェイ(Ealing Broadway)駅の近くで、おいしいサンデーローストがいただけます。
世界遺産であるキューガーデンズ(Royal Botanic Gardens, Kew)行きのバスが発着していますので(65番のバスで15分弱)、あわせて計画してみれば効率的です。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るほかにイギリスの伝統料理と言えばさまざまなパイ料理。
シンプルなミートパイや牛の腎臓を使ったキドニーパイ、羊肉とマッシュポテトを重ねて焼いたシェパーズパイ(牛肉の場合はコテージパイ)、マッシュポテトとタラなどの魚を重ねて焼いたフィッシュパイなどがあります。(注1)
どれも気軽に食べられる料理ですが、元サッカー選手のベッカム氏の大好物なのがミートパイにマッシュポテトを添えたパイ・アンド・マッシュ。引退後の事業としてパイ・アンド・マッシュ専門店の世界チェーンを作ることを考えているとの噂もあります。
もともとはテムズ川で獲れる安価なウナギで作る労働者向けのウナギパイだったことから、老舗のマンゼズ(Manze’s)やエフ・クーク(F.COOKE)にはウナギ料理もありますのでついでにチャンレンジしてみるのもいいでしょう。潔いほど野菜のないファストフードです。
写真のパイ・アンド・マッシュはロンドン近郊のグリニッジにあるゴダーズ(Goddards)。
こちらはグレービーソースですが、薄緑色のパセリソースも定番です。
(注1)シェパーズパイやフィッシュパイはいわゆるパイ生地を使っていません。パイ生地ではなく、マッシュポテトでフタをして焼いた料理です。
ご成婚に王子誕生とおめでたいこと続きのイギリス王室。ウィリアム王子との学生時代からの恋を実らせたキャサリン妃は、その美しさと聡明さで大人気です。
そのキャサリン妃が、テレビの取材で好物だと答えたのがこのチョコミント味のビエネッタ。
日本にはないフレーバーですので、チョコミント好きには絶対外せない必食のアイスです。
スーパーやコンビニエンスストアで簡単に見つけることができます。
ウネウネした層は少々雑ではあるものの、日本のビエネッタよりも大きく食べ応え満点。
ホテルの部屋に冷凍庫がなければ食べきるのは大変ですが、「ビエネッタの大人食い」に憧れた人は多いはず。1〜2ポンドで買えますので、この機会に夢を叶えてしまいましょう!
イギリスで食べておきたいもの、いくつか見つかりましたでしょうか?
お酒好きな方は、パブめぐりをしながらおいしいものを探すのもいいですね。
ちなみにイギリスのパブは文字通りのパブリックスペースなので子連れOK。
店員さんから「その子のぶんのビールはいらないのかい?」なんて英語でジョークを飛ばされることもあるくらいなので、家族旅行でも「パブでビール」は安心して楽しめますよ。
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(2024/4/20更新)
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