のんびり“クマとり”っぷ!大阪・熊取町で藍染め、ハス酒体験

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のんびり“クマとり”っぷ!大阪・熊取町で藍染め、ハス酒体験

のんびり“クマとり”っぷ!大阪・熊取町で藍染め、ハス酒体験

更新日:2014/08/01 19:24

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家

秋祭りの「だんじり」や、水ナスなどの産地で知られる大阪の南泉州。ここに、ハートの形をした『熊取(くまとり)町』があるのをご存じでしょうか?大阪湾の人工島「関西国際空港」の対岸からやや内陸に入ったところにある熊取町。藍染めやハス酒を楽しむことができる穴場のスポットがあり、ゆる〜い雰囲気がひそかな人気です。のどかな田園風景や古い街並みが残る熊取町で、のんびりとした「クマとりっぷ」を楽しみませんか?

熊取町を巡るなら、レンタサイクル「メジちゃり」が便利!

熊取町を巡るなら、レンタサイクル「メジちゃり」が便利!

写真:沢木 慎太郎

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熊取町へは、大阪の都心・天王寺駅からJR阪和線の快速で約30分。
町内は、平安時代に後白河法皇(ごしらかわほうおう/後白河天皇の出家後の呼び名)が熊野もうでの時に立ち寄ったとされる『中家(なかけ)住宅』や、白壁や石垣で囲まれた『来迎寺(らいごうじ)本堂』といった国指定の重要文化財があり、田園風景や古い街並みとマッチした風情を楽しむことができます。

熊取町内を巡るには、熊取駅前にある観光案内所「駅下にぎわい館」で貸し出しているレンタサイクル『メジちゃり』がおススメ。放置自転車を再利用して使っているのですが、きちんと整備されているのでとても乗りやすい。
『メジちゃり』を利用するには、「駅下にぎわい館」で貸し出しチケット(300円)を購入し、駅からすぐ近くの駅北駐輪場で自転車を受け取ります。

ところで、この変わった『メジちゃり』の名前ですが、町の鳥「メジロ」をモチーフにしたゆるキャラ『メジーナちゃん』にちなんで名づけられたもの。自転車の前かごカバーには『メジーナちゃん』のお顔が。なんとも愛きょうがたっぷりで、サイクリングが楽しくなりそう。

【レンタサイクル・メジちゃり】
■貸出時間:平日が午前8時〜午後4時、土日曜、祝日は午前9時〜午後4時
■返却時間:午後5時まで
■お問い合わせ:TEL072-451-2572(駅下にぎわい館)

色あざやかな大輪のハスが楽しめる穴場スポット【長池オアシス】

色あざやかな大輪のハスが楽しめる穴場スポット【長池オアシス】

写真:沢木 慎太郎

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熊取町でおススメのスポットは、農林水産省の「ため池100選」に選定された『長池オアシス』。大阪の街全体をミュージアムとしてとらえ、魅力的な観光スポットを結びつける「大阪ミュージアム構想」のベストコレクション部門にも選ばれています。
もともとは農業用のため池として室町時代に造られたのですが、最近では住宅地の中で自然にふれあうことができる「ため池一体型公園」として整備され、池のまわりでは遊歩道も楽しむことができます。

ここの見どころは何と言っても、ハスの花。今から2000年以上前の古代のハスの実から発芽した「大賀(おおが)ハス」をはじめ、隅々まで爽やかなピンク色の「淀姫」(よどひめ)ハス、鮮やかな深紅の花びらが美しい「恋紅」(こいべに)など、地元の方々が丁寧に育てた大輪のハスが咲き誇る姿は見事です。

『長池オアシス』のハスは種類が多いので、7月ごろから8月末まで長い期間にわたってハスの花を見ることができることが可能。ハスの花は明け方から開き始め、午後にはしぼんでしまうので、夏の涼しい早朝に鑑賞されてはいかがでしょうか?

【長池オアシス】
■所在地:大阪府泉南郡熊取町長池3
■アクセス:JR阪和線熊取駅から南海ウィングバス 大阪体育大学前・熊取団地・つばさが丘方面行き約8分 熊取団地バス停下車徒歩1分
■駐車場なし

おいしく、健康にも良い!ハス酒を楽しみませんか?【長池オアシス】

おいしく、健康にも良い!ハス酒を楽しみませんか?【長池オアシス】

写真:沢木 慎太郎

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さきほどの『長池オアシス』ですが、7月には「ハスまつり」が行われるなど、季節ごとにさまざまなイベントを開催しています。フラダンスのショーなどもあり、町民の方のほのぼのとしたぬくもりが感じられるイベント。
さらに、綺麗に刈り取られた芝生の上に赤い野点傘(のだてがさ)を設けた茶席を設け、ハスの実が入ったぜんざいや、ハスを使ったハス茶などを楽しむことも。

おススメは、ハスの葉を使ったハス酒。ハスの葉にお酒をそそぎ、茎を通してお酒を飲む「象鼻盃(ぞうびはい)」というもので、これがなんともまろやか。植物の香りが漂い、なんとも不思議な味。ハス酒は中国から伝わった行事で、健康に良いとされていますが、確かに身体が元気になった気がしました。

このほか、町内の洋菓子屋さんとのコラボで誕生したハスの実が入ったドーナツ「くまとリング」も、おいしいですよ〜。
『長池オアシス』のイベント情報については、リンクを貼り付けておきましたので、そちらからのぞいてみて下さい。

レトロな赤レンガの建物で、不思議な藍染め体験!【煉瓦館】

レトロな赤レンガの建物で、不思議な藍染め体験!【煉瓦館】

写真:沢木 慎太郎

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ところで、熊取町では、江戸時代の末期から明治時代のはじまりまで、藍染め(あいぞめ)が行われていました。町内には、染物屋を意味する「紺屋(こんや)」という地名も残っています。

藍染めというのは、植物に含まれる色素で、布を青色や紺色に染めていくもの。ビー玉や割りばし、フィルムケースなどを使って輪ゴムで縛り上げ、水に溶かした染料に染まらない部分を作り、さまざまな模様を作っていく過程がおもしろい。
染料のなじませ方や、空気の含ませ方で、染め具合がずいぶんと変わってしまうので、心配りと根気強さが求められる作業です。

そんな不思議な藍染めが体験できるのが、昭和初期に建てられた赤れんがの工場(綿布工場)を交流センターとしてリニューアルした『煉瓦(れんが)館』。
この施設では、藍染めの体験ができる「染め工房」があり、スタッフの方々が優しく親切にアドバイス。スタッフの皆さんの意気込みや心づかいが感じられ、熊取の伝統文化を大切にしている想いがひしひしと伝わってきます。
(※藍染め体験は、基本的に6〜11月の平日)

また、煉瓦館では、泉州地域を代表する水ナスや大阪フキ、松波キャベツ、泉州たまねぎ、サトイモなど、甘みがあって瑞々しい野菜をたくさん購入することができるほか、地元の名産品を集めた「ショップひまわり」、フレンチレストラン「プードル」といったお店もあり、かなりのおススメ。さらには、七夕祭りやウインターイルミネーション(予定)なども行われる人気のスポット。ここをはずして熊取町は語れない!?

【熊取交流センター 煉瓦館】
■所在地:大阪府泉南郡熊取町五門西1丁目10−1
■電話:072-453-0391
■開館時間:午前9時〜午後10時(休館日を除く水曜日は午前9時〜午後5時30分)
■休館日:毎月第4水曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日〜1月3日)
■アクセス:JR熊取駅から徒歩約15分、南海バス「山の手台・小谷(おだに)方面」)「五門」下車(約5分)
■駐車場:46台(無料)

ふたりで「くま・とり」!?可愛い「ジャンプ君」と「メジーナちゃん」

ふたりで「くま・とり」!?可愛い「ジャンプ君」と「メジーナちゃん」

写真:沢木 慎太郎

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煉瓦館で、可愛いマスコットキャラクターに出会いました!
左が、熊の『ジャンプ君』。熊取にちなんで“熊(くま)”をモチーフにデザイン。元気で明るいジャンプ君。未来に向かって大きく“ジャンプ”しています!

右が、冒頭の「メジちゃり」でもご紹介したメジロの『メジーナちゃん』。町の花「ひまわり」の帽子と町の木「梅」の花のポシェットがトレードマークの元気な女の子。
そして、ふたりが並ぶと、熊(くま)と鳥(とり)で…………………………………………………………………くまとり!?
『ジャンプ君』と『メジーナちゃん』は、とっても仲良し!
「熊取をハッピーな町にしていきたいね」って、いつも話しています。

おわりに

熊取町は、大きな街ではありませんが、町役場と町民との距離が近く、ほのぼの〜としたぬくもりや楽しさが感じられます。そういった意味では街全体が、ディズニーランドのよう。
ハス酒や藍染め体験など、住民の方々のぬくもりが感じられる熊取町で、のんびりとした「クマとりっぷ」を楽しまれてはいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/26 訪問

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