1日1便!「よりみちクルーズ」で桜島の魅力に大接近

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1日1便!「よりみちクルーズ」で桜島の魅力に大接近

1日1便!「よりみちクルーズ」で桜島の魅力に大接近

更新日:2014/08/01 19:09

カナマル トモヨシのプロフィール写真 カナマル トモヨシ 航海作家、船旅ジャーナリスト

鹿児島といえば西郷どんと桜島。
そう表現される桜島は、鹿児島を代表するシンボルです。
鹿児島市から桜島を訪れる人は、片道160円(こども80円)わずか15分の航海で到着することができる「桜島フェリー」を利用します。
ところが、午前11時05分の鹿児島港発だけ桜島まで50分もかかるんです。
その理由は、この便が「よりみちクルーズ」を行っているから。
よりみちとは何か?さっそく乗船してみましょう。

「よりみちクルーズ」するなら共通利用券「キュート」を買うべし

「よりみちクルーズ」するなら共通利用券「キュート」を買うべし

写真:カナマル トモヨシ

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桜島フェリーが発着するのは鹿児島港桜島フェリーターミナル。
鹿児島市内に点在する観光スポットをめぐるバス「カゴシマシティビュー」だと「かごしま水族館前」で下車すれば徒歩1分のところにあります。
また、市電を利用の場合は「水族館口」で下車し、徒歩5分。
ところで、鹿児島市内や桜島を観光するときに強い味方になるのが一日乗車券です。
桜島をめぐるなら鹿児島市営バス・電車・フェリー共通利用券「キュート」をオススメします。

「キュート」は鹿児島中央駅総合観光案内所または観光交流センターなどで買えます。1日券なら1200円です。
これを提示すればカゴシマシティビュー、市電・市バス、桜島フェリーなど1日何回でも乗れます。
そして「キュート」がその効力を大いに発揮するのは「よりみちクルーズ」です。
このクルーズは桜島フェリーの通常便が160円なのに対し、500円となっています。
しかし、このキュートをフェリーターミナルの窓口で提示すれば、よりみちクルーズのチケットと引き換えてもらえます。

さらに「桜島観光ガイド」、桜島小みかんキャンディーのプレゼントもあります。
また、「よりみちクルーズ」は鹿児島港→桜島港の片道のみなので、再び鹿児島に戻るには桜島フェリーを利用せねばなりません。
こちらも改めて乗船券を買う手間なく、「キュート」を提示するだけでOK。
「よりみちクルーズ」するなら「キュート」は必携なのです。

就航80周年を迎えた桜島フェリーは24時間運航

就航80周年を迎えた桜島フェリーは24時間運航

写真:カナマル トモヨシ

ここで桜島フェリーについて紹介したいと思います。
1934(昭和9)年、桜島村民の生活航路・通学航路として運航が始まりました。
2014年には就航80周年を迎えた、長い歴史を持つフェリー会社なのです。
そして就航50周年の1984(昭和59)年には24時間運航をスタートさせ、現在は6隻の船で1日83往復を行っています。

そして2011(平成23)年3月10日から、午前11時05分鹿児島港発の便を「よりみちクルーズ」として運航することになりました。
これは桜島と錦江(鹿児島)湾の魅力を海上から約50分間で身近に楽しめ、1日1便ですが毎日運航しています。
クルーズに使用する船は、通常便に就航しているものをそのまま利用します。

11時05分になりました。いよいよ「よりみちクルーズ」出発です!

このクルーズ限定!ボランティアガイドの解説も聞ける

このクルーズ限定!ボランティアガイドの解説も聞ける

写真:カナマル トモヨシ

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鹿児島港を出た船は、やがて通常ルートからそれて南に向かいます。
このクルーズに乗船したら、船内もいいですが、やはりデッキに出るのがいちばん!
進行方向右手には鹿児島港から種子島・屋久島・奄美大島さらに南の与論島や沖縄に向かうフェリーや高速船の姿が見えます。

それらの姿が小さくなってくると、間もなく前方に神瀬(かんぜ)が見えてきます。
神瀬とは干潮時には海面に現れ、満潮時には海中に沈む瀬のことです。
そこには白い灯台が建っています。
これは神瀬灯標(とうひょう)と呼ばれ、高さは18メートル。鹿児島に入港する船にとって重要な目標となっています。

船内にはボランティアガイドの方がいらっしゃり、乗船者にポイントの説明を行います。
神瀬は幕末の1863年、当時の薩摩藩がイギリスと戦った薩英戦争の際、藩主がイギリス艦の侵攻に備えて周囲に石を積み台場を築いたところだそうです。
しかし、1914(大正3)年の桜島噴火の影響で台場はなくなってしまいました。
そんな桜島の知られざる歴史に耳を傾けているうちに、船は神瀬を折り返し点にして、桜島に沿って北上を始めます。

大正溶岩原を眺め、ふだん見ることのできない桜島のすごさを実感

大正溶岩原を眺め、ふだん見ることのできない桜島のすごさを実感

写真:カナマル トモヨシ

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船は大正溶岩原の沖にやってきました。
大正、という名が示す通り、神瀬の台場を跡形もなくしてしまった100年前の噴火でできた溶岩原です。
桜島でも溶岩原は眺められますが、海上から眺められるのはこのクルーズのこの瞬間のみ!
ごつごつとした岩肌が海にまでせり出す光景を眺めていると、噴火のすさまじさを思い知らされると同時に、ふだんは見ることができない桜島の顔を垣間見ることができます。

この沖を通るからこそ、「よりみちクルーズ」単なるよりみちではない、まさに貴重なクルーズなのです。
そして正午が迫る頃、船は桜島港に入港。
50分間のクルーズは興奮のうちに終わります。

一度は乗りたいスーパーエコシップ「サクラエンジェル」

一度は乗りたいスーパーエコシップ「サクラエンジェル」

写真:カナマル トモヨシ

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ここで桜島フェリーの船について。
就航している6隻のうち、第十五櫻島丸はチェリークイーン、第十六櫻島丸はドルフィンライナー、第十八櫻島丸にはプリンセスマリンという愛称がついています。
そして、2011年3月10日、つまり「よりみちクルーズ」が初めて運航をした日にデビューした新造船が桜島丸でした。愛称はサクラエンジェルです。

そしてサクラエンジェルは、環境に配慮したスーパーエコシップであり、乗客の安全のためにバリアフリー化された最先端のフェリーなのです。
さらに、こうしたスーパーエコシップの旅客船としては国内最大の規模も誇ります。
桜島に行くなら、サクラエンジェルで「よりみちクルーズ」してみたいですね。

桜島観光にも便利な「よりみちクルーズ」

「よりみちクルーズ」で海上からの桜島を楽しんだあとは、今度は上陸して桜島の魅力をさぐってみましょう。
「よりみちクルーズ」は桜島港フェリーターミナル発着の循環バス「サクラジマアイランドビュー」12時15分発の便に接続しています。
もちろん「キュート」を提示すれば、その日のうちなら何度も乗り降りできます。

また、桜島フェリーのクルーズは「よりみち」だけではありません。
「よりみちクルーズ」よりもはるかに長い2時間20分をかけて、桜島の北岸をめぐる「錦江湾魅力再発見クルーズ」もあるんです。
これは毎年5月に2回、9〜11月に8回運航される自然満喫のクルーズです。
いままで知らなかった、桜島のもう一つの表情を見ることができるでしょう。
そしてこのクルーズの使用船がスーパーエコシップ「サクラエンジェル」!
さあ、魅力あふれる桜島への船旅を楽しんでみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。

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