梅田駅の阪急東通商店街から一本それた細い路地に、シマ模様の建物がある。「bird」という店名といい、こじゃれた外観といい、一見バーのようだけれど、実はこの店、ラーメン屋さん。カウンター7席だけの小さなお店だ。
カウンターに並んだ椅子は、座る位置が妙に高くて、もともと飲み屋だった物件をそのまま居抜いたようにおもわれる。
入店してすぐさま目に飛びこんでくるのが綿あめマシーン。夏祭りなんかでよく見かける、黄色い例のマシーンが、厨房の真ん中にドカンと置かれているのだ。
このお店に来たのなら、ぜひ注文していただきのが780円のベーシックなラーメン。麺を茹で、スープを注ぐところまでは、普通のラーメン屋と変わらぬ手順なのだが、そこからが違う。突如、ガガガガッと爆音を響かせ、スタッフさんが綿あめを作りだすのだ。マシーンの激しい振動は、カウンターも小刻みに震えるほど。
ラーメン屋に似つかわしくない甘い香りが、店内にぷ〜んと漂う。
出来立てホヤホヤの綿あめを、ラーメンに乗っけて、完成。
綿あめがふんわり丸くて、見た目にも可愛い一品である。
世にも珍しいこの綿あめトッピング、寿命はせいぜい30秒あまり。スープの熱でみるみる溶けて、小さくなって、消え去ってしまう。
綿あめが乗っかった姿を撮影したい方は、あらかじめカメラを準備しておいたほうが良いだろう。
ラーメンの味は、意外なことに極めて正統派の濃厚鶏ガラスープ。綿あめはパフォーマンスとしての効果だけではなく、スープのかえしとしても機能しているそうだ。通常は、チャーシューの煮汁を更に煮詰めて、かえしにするのだが、その代わりにザラメが原料の綿あめを使っているんだとか。
ラーメン屋「bird」
【アクセス】梅田駅から徒歩6分
【住所】大阪府大阪市北区堂山町8-10
【営業時間】18:00〜翌5:00
早朝まで営業しているので、梅田界隈を観光し、ホテルに戻る前に夜食として食べてみてはいかがでしょうか。
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