「12の数のミステリー」大避神社と江戸風情残る兵庫・坂越の街並みを歩く

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「12の数のミステリー」大避神社と江戸風情残る兵庫・坂越の街並みを歩く

「12の数のミステリー」大避神社と江戸風情残る兵庫・坂越の街並みを歩く

更新日:2014/08/06 17:29

磯本 歌見のプロフィール写真 磯本 歌見 フリーライター

天然の良港を持つ坂越は、赤穂城下よりも歴史が古く、往時はこの坂越が物流の中心だったようです。冬になると多くの牡蠣好きが訪れる坂越は、聖徳太子のブレーンとして活躍した秦河勝(はたのかわかつ)ゆかりの地。「12の数のミステリー」がある大避神社、銘酒「忠臣蔵」の造り酒屋など見どころもいっぱいですよ。

坂越のパワースポットはここだ!

坂越のパワースポットはここだ!

写真:磯本 歌見

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秦河勝とは、7世紀ごろに朝鮮半島を経由して、日本へ渡来した集団、秦氏の族長的人物。聖徳太子のブレーンとして活躍しましたが、蘇我入鹿の難を逃れ坂越に漂着し千種川流域の開拓を手がけ、能楽の祖ともいわれています。あの東儀秀樹さんも秦氏の子孫だとか。

坂越湾からはひょうたん型の生島がすぐそこに見え、島右側のこんもりとした森に秦河勝墓所があります。
秦河勝を祭神とする大避神社には、表に右大臣・左大臣、裏に仁王像、2対の像があるという珍しい随神門があります。そして注目すべきは「12の数のミステリー」。まず拝殿へ向う階段は12段。境内の井戸は12本の石柱で作られています。この神社への初穂料はその昔12銅で、今も12の倍数が収められているとか。また神社を守る社家も12家、祭りの日程も旧暦の9月12日、その祭りの祭礼船も12隻。ぜひ見てほしい拝殿の天井絵も、12×8枚あります。坂越を愛する哲学者、梅原猛さんの石碑を囲む石も12個。これは、河勝が12人の供人を伴っていたことからと伝えられています。

大避神社の裏山を登って妙見寺観音堂へ。この寺は8世紀中旬に行基菩薩が開山したといういわれ。神仏混合だった明治の初めまでは大避神社と一体だったそう。つまりこの山全体が秦河勝ゆかりの場所。観音堂の蛙股には、方角を合わせた十二支の彫刻があります。4枚の三角形を合わせたお堂の屋根は、ピラミッドと同方向の造り。パワースポットとして気を感じる人も多いんですよ。

「観海楼」とも呼ばれ、赤穂藩の茶屋的役割を担っていた旧坂越浦会所

「観海楼」とも呼ばれ、赤穂藩の茶屋的役割を担っていた旧坂越浦会所

写真:磯本 歌見

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天保3年(1832)に完成したこの建物は、行政や商業などの事務を執るための浦会所と同時に、赤穂藩の茶屋としての役割を持っていました。藩主専用の部屋「観海楼」が設けられ、その名のとおり、そこから美しい坂越湾を眺めることができます。
今は、時期によっては、坂越ゆかりの作家による企画展などが開かれ、観光客の憩いの場として親しまれています。

【旧坂越浦会所】
赤穂市坂越1334
10:00〜16:00(入館は〜15:30)
火曜休館(祝日の場合は翌日)
入館料無料

江戸時代の風情を残す坂越の街並み

江戸時代の風情を残す坂越の街並み

写真:磯本 歌見

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坂越浦会所から北へ向かう本通は、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような、昔の面影がしのばれる風情ある街並みが残っていて、景観形成地区にも指定されています。
旧奥藤銀行を整備した「坂越まち並み館」もこの通りにあり、坂越のまち並み景観創造の拠点となっています。

酒造りの道具や生活用品など貴重な資料が残る郷土館

酒造りの道具や生活用品など貴重な資料が残る郷土館

写真:磯本 歌見

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慶長年間から400年以上続く造り酒屋で、300年以上前に建てられた酒蔵も現存しています。その一角にある郷土館には、大庄屋、奥藤家に残る昔の酒造道具や廻船業関係の資料、民具などレアなものがいっぱい。自由に見学できるので、ぜひ立ち寄って。
ショップでは、銘酒「忠臣蔵」の利き酒もできます。好みの一本をぜひお土産に。

【奥藤酒造郷土館】
赤穂市坂越1419-1
0791-48-8005
9:00〜17:00
日曜・祝日休み
入館料:無料

古民家を利用した雑貨カフェ「暖木(のんき)」で癒しのひとときを

古民家を利用した雑貨カフェ「暖木(のんき)」で癒しのひとときを

写真:磯本 歌見

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「暖木」はその店名の通り、坂越の時間軸のように、ほっこりした暖かい時間が流れるカフェです。
昔懐かしい気分に浸れる店内には、古道具や国内外からのアンティークの家具、セレクト雑貨、オリジナルのリネンウェアなど、厳選の商品を置いています。注目は、安くておいしいと評判の自家栽培の野菜やお米。これらを使ったランチも人気のメニューなのです。自家製ケーキと丁寧に淹れたコーヒーのセットや焼き菓子なども◎。坂越に来たらぜひ訪れてほしいカフェです。

【暖木】
赤穂市坂越2022
0791-25-4622
10:00〜18:00
火・水曜休み

最後に

JR坂越駅から徒歩でもいける坂越エリア。清流千種川を渡って、石畳の道を南へ進めば、美しい坂越湾が一望できます。神社の裏山を散策することもでき、川、海、山の風景を満喫することができます。冬の牡蠣のシーズンでも、それ以外のシーズンでも、ゆっくり楽しむことができる町です。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/26 訪問

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