手賀沼の我孫子エリアに位置する「小池ボート」。ここのご主人、小池さんは手賀沼の事なら何でも知っていると言っても過言ではありません。そして今や梅雨明けすると小池さんが船頭する“蓮見舟”に乗って優雅に蓮と戯れる姿は手賀沼の夏の風物詩とも言われています。
手賀沼をこよなく愛する小池さんだからこそ、手賀沼と蓮の魅力を最大限引き出しなんとも言えない雅な時間を作り出してくれます。
蓮見舟に乗って蓮の群生地まではあっという間。そしてこの群生の中に舟は突入してゆくのです。一見、花が傷ついてしまわないか?と、心配になりますがこれは間引きをしているのと同じ事で、むしろこうして中に入っていかないと、蓮の根が絡まり通る事ができなくなってしまうんだそうです。
群生の中に入るとそこは別世界・・・。いつもは上から眺めている花ですが、ここでは自分の目線より上に蓮の花が凛として咲いています。その気迫に思わず立ち上がり、花にめーいっぱい近づきシャッターを切る人も!望遠レンズなくしてこんな風に撮れるのも魅力のひとつ。蓮の花は朝5時頃に咲き昼前には閉じてしまい、その繰り返しがたった4日間しかなく2日目の姿が最も美しく蜂をも寄せ付ける強い香りが漂います。
群生の中では舟を止めて蓮の花を観賞です。蓮の葉に散った花びらが乗る「チリレンゲ」を楽しみながら小池さんの語りに耳を傾けます。童謡の「ひ〜らいたひ〜らいた、なんの花がひ〜らいた?」唄の続きの「レンゲの花」のくだりが蓮の花と言う事や、茎を切った時にす〜っと引く糸が藕糸(ぐうし)という糸が皇室に献上する織物になる事など興味深いお話で時間が流れてゆきます。
4日目の蓮の花はピンク色が薄れ、真ん中のハチスも黄色から黄緑色になり大きくなります。このハチスの中にある「蓮の実」を取り出して実際に食べてみる方もいらっしゃいます。
見た感じは硬そうなハチスですが、実際に触るととても柔らかい。そして実は落花生を生で食しているような強烈な味ではなく、ほんのりとした甘みさえ感じると、見るだけではなく五感で楽しむ時間も。漢方薬にも使われたり、女性にはとても良いと言う事でみなさんの手が伸びてきます。
以前は涸沼ワースト1なんて言われた手賀沼も、今やコブハクチョウが泳ぎ釣りを楽しむ人や、トライアスロンの練習をする人がいたり憩いの場となっています。また、初代渋谷のハチ公像を作った彫刻家のお孫さん作の「カッパの像」がいたり、蓮の群生の対岸には「鳥の博物館」もあり、見所がたくさんあります。蓮見舟に夏休みの宿題の題材にと乗って来るお子さんの姿もあり、蓮マニアだけじゃなく小池さんの蓮見舟だからこそ幅広い魅力があり、家族連れにもおすすめです。
いかがでしたか?沢山の魅力が詰まった蓮見舟は、梅雨が明け〜8月の下旬迄と期間限定。真夏でも屋根がありとても心地よい風が流れているので安心な上、乗船料もおひとり1,000円で40〜60分ほどの所要時間と格安!事前に予約が必要で、またお天気の関係で舟が出ない日もありますので必ずお電話で確認しておでかけくださいね。
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(2024/9/9更新)
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