島根県松江の七類港か鳥取県境港から隠岐汽船のフェリーで約2時間半の隠岐諸島。大きく島後(どうご)と島前(どうぜん)エリアに分かれ、島後エリアには一番大きな隠岐の島、島前エリアには知夫里島、中ノ島(海士)、それと今回ご紹介する西ノ島と合計4つの島が隠岐諸島にはある。
隠岐諸島は全体がユネスコのジオパークに認定されており、その風景の美しさはお墨付き。その中でも西ノ島は、島の大自然が満喫できる絶景ポイントが目白押しのところで、さながら絶景のハシゴをしているという感じ。それぞれのポイントは15分ぐらいで移動ができるので、ご紹介する西ノ島のすべてをまわっても2〜3時間と、日程の短い旅でも十分堪能できる。
フェリーで島の中心の別府港に到着したら、フェリーターミナル内に観光案内所やレンタカーの事務所があるので、まずはここで足の用意を。島の絶景を楽しむには、海上からは定期観光船。陸上からだと定期観光バスか観光タクシー、それとレンタカーになる。オススメは、レンタカー。絶景を楽しめる点は他と同じだけど、この島ならではのドライブの楽しみがある。西ノ島は、人口よりも牛と馬の頭数の方が多いという牧畜の島。いたるところに牧場があるが、今回ご紹介する絶景ポイントもそれらの牧草地となっている。そのため、狭い道をお散歩している牛や馬を見ることができるというか、こちらの方がアウェイな感じで、牛や馬を避けながら安全に運転しなければならない。道には彼ら彼女らの落し物がいたるところに。こんなドライブができるところは、日本中さがしてもあまりないのでは?
西ノ島を代表する絶景の「摩天崖」。ナイフで切り取ったような高さ257mの大絶壁。海につきだした部分には「通天橋」と呼ばれる岩の架け橋がある。どちらも長年の海食作用で大自然が創りだしたもの。海の蒼さと絶壁の力強さ、それに牧草の緑とのコントラストが美しい。自然のチカラは本当にスゴイ。
摩天崖の257mの展望台から国賀海岸を一望できるポイント。このあたりも放牧地で牛や馬がのんびり草を食んでいる。駐車場から展望台までいくと、切り立った崖の上にいることが実感できる。
ここから崖の下の通天橋までは、ウォーキングコースとなっているので、牛や馬の横を通りながら歩いて下りることもできる。ちなみにこのコースは「遊歩百選」にも選ばれている。
このような絶景が、2〜3時間で楽しむことができるところは、島国日本といえどもあまりないのでは? 今回の写真は夏の昼間だけど、夕陽の時間帯はさらにドラマチックに変化するので、撮影にもオススメ。牛や馬も絶景に彩りを添えてくれる。
もちろん西ノ島は絶景だけでなく、新鮮な魚介を味わうこともできる。特に、サザエとイカが代表格で特にサザエは、刺し身や壺焼はもちろん、煮付けや酢の物、丼ぶりもの、極めつけはカレーで食べられている。このサザエカレーは隠岐の人々には常識で、レトルトのおみやげもある。
絶景のハシゴができて、島の魚介が満喫できる西ノ島へ、島好き旅好きのあなたは、行くべしです。
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