写真:東郷 カオル
地図を見る「あんカフェ ル・プティ・スエトミ」があるのは、地下鉄京都市役所前駅のすぐそば、ホテルオークラの北隣り。わかりやすい場所にあるのですが、その存在を知らないと素通りしてしまいそうな店構えです。最近のカフェはこういった隠れ家的なものが好まれる傾向にあるので、こちらの店舗も大々的に看板を出しておらず、ひっそりした大人の落ち着けるカフェです。入口は2か所。河原町通りに面した入口と、押小路通りに面した史跡・一之船入への入口。
一之船入とは、高瀬川を運航する舟の荷の揚げ降ろしのための船溜所のことで、江戸時代には大坂などの物資を運び入れるのに利用されていました。今ではその役目を終え、史跡として保存されており、京都の歴史を感じることのできる場所となっています。
写真は史跡からの外観ですが、和菓子やさんには見えない、ガラス張りの開放的なカフェです。
写真:東郷 カオル
地図を見る末富さんのお菓子をいただいたことがある方なら「末富ブルー」という言葉に心当たりがあるはず。色の前にお店の名前が付くほど印象的で美しい水色の包装紙は、包みを開ける時にも歓びがあります。このカフェの内装はその「末富ブルー」で統一。更に包装紙にも描かれている扇の絵も壁に描かれており、末富の美意識に包まれた空間にうっとり。よく見るとテーブルと座席も扇型に広がっています。随所に末富のこだわりが感じられるワンランク上の大人のカフェです。
お客様も落ち着いた雰囲気の方が多いのが特徴で、座席もゆったり。お値段もそこそこしますので、ちょっとゆったりした時間を過ごしたい大人の女性にはぴったりです。
写真:東郷 カオル
地図を見るこちらは季節の和菓子とお煎茶のセット。もちろん和菓子は末富謹製。銘は「夏木立(なつこだち)」。葛を使った夏らしい透明感のあるお菓子です。夏に餡(あん)はちょっと…と思われるかもしれませんが、甘みを抑えたあっさりした餡ですので、暑い季節にでも美味しくいただける和菓子です。
お茶は京都の老舗・一保堂茶舗のもの。一保堂茶舗はカフェから徒歩3分ほどの場所にありますので、お気に召されたら立ち寄られると良いでしょう。
京都への旅行は老舗巡りも楽しいです。本店はおすましして「古都の老舗」の顔をしていても、実はひっそりとカフェをプロデュースしているお店もありますので、いろいろと下調べしていくと楽しさが増します。京都のしたたかな一面を見ることができて興味深い旅となるでしょう。
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(2024/12/12更新)
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