写真:鮎川 キオラ
地図を見る麓から筑波山への登山道は3つあります。中腹の筑波山神社付近からの「御幸ケ原(みゆきがはら)コース」と「白雲橋(しらくもはし)コース」、つつじケ丘からの「おたつ石コース」です。公式所要時間はいずれも100分ほどです。日没に間に合うように、登る時期の日没時間から逆算して登り始めましょう。
今の時期は、午後2時くらいから登りはじめれば、日没前の午後4時前には山頂に到着します。筑波山は、男体山(標高871m)と女体山(877m)の2つの峰を持っています。夕暮れと夜景を鑑賞するために目指す山頂は、女体山山頂となります。
女体山山頂にはイザナミノミコトを祀る筑波山神社の本殿が鎮座しています。その先には、度胸試しさながらの断崖絶壁の大パノラマが待っています。週末の日中は、絶景を求める登山客でごったがえしていますが、日没ともなると人影もまばらです。
くれぐれも日没前の明るいうちに到着して下さい。そして、これから始まる夕暮れから夜景へと移り変わる自然が創り出す色彩のショーを鑑賞する自分の席(場所)を確保してください。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る男体山山頂越しに太陽が静かに沈みはじめました。この茜色と夜の暗闇のグラデーションは何色と表現したら適切なのでしょか。色辞典で調べてみましたが、言い表せない、いえいえ言い尽くせない色合いです。
1日の始まりを告げる朝日もいいけど、1日の終わりを告げるこの刹那的な夕陽もいいですね。沈む直前の一瞬ぱっと明るくなる瞬間がいいですよね。夕陽に照らされて、あたりが黄金色に輝きます。
天候の条件が良ければ、向かって左手後方に富士山を望むこともできます。空気が澄んでいる12月から2月の天気の良い日は、その確率がグンと上がります。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る太陽が完全に沈んだ直後の風景。地平線が燃えているようです。この一直線のラインがたまりません。日没の色彩ショー第1幕を終えて、鑑賞している方々からため息がもれます。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る刻一刻と闇が深くなり、眼下に優しい光が灯りはじめます。キーンと冷えた冬の晴天の夜など運が良ければ、都内の夜景まで鑑賞できることもあるそうですよ。夕闇が夜景へと移り変わる色彩ショー第2幕のはじまりです。
引き続き余韻に浸りたいところですが、これくらいの明るさのうちに下山の準備をしないと危険です。足元をよーく確認して絶壁の突き出した部分に立って深呼吸。「よし!!帰ろう」。気合を入れないと帰れないほどの後ろ髪引かれる景色です。
下山は、真っ暗な登山道を下るのは大変危険ですので、秋から冬にかけて夜間運行しているロープウェイで下ります。女体山山頂からロープウェイの駅までは徒歩5分ほどです。石の階段を下りますので一歩一歩気を付けてお進み下さい。懐中電灯を持参すると重宝しますのでお忘れなく。
中腹のつつじが丘駅から女体山駅を所要時間約6分で結ぶ筑波山ロープウェイは、全長1,296m、高低差298mのスイス製ロープウェイとなります。山頂で夕暮れから日没の景色を楽しんだ後は、こちらの女体山駅展望台にて引き続き夜景をご鑑賞下さい。駅とお土産屋さんが営業していて程よく明るく、足元も平坦ですので安心して鑑賞できます。
【筑波山ロープウェイ スターダストクルージング】
平成27年9月19日(土)から平成28年2月28日(日)
17:00から21:00夜間運行 土日祝日のみ運行
※12月23日から12月30日までは、連日連夜運行します。
料金:大人往復1,000円/片道600円 小児無料
写真:鮎川 キオラ
地図を見るロープウェイは、秋冬期間限定の9月から2月の土日祝日限定で夜間営業します。ロープウェイは照明を落とし運行するので、関東平野の光の海を飛んでいるような遊覧飛行を楽しめますよ。
この秋冬シーズン、夕暮れと夜景を楽しむロマンチックな登山をぜひ大切な人とお出かけ下さい。縁結びの神様が祀られる筑波山山頂ですので、おせっかいながらプロポーズの場所としても最適です。
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この記事を書いたナビゲーター
鮎川 キオラ
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