オバマ大統領も舌鼓!「賀茂鶴」のある広島・西条酒蔵巡り

オバマ大統領も舌鼓!「賀茂鶴」のある広島・西条酒蔵巡り

更新日:2016/10/04 14:59

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家
オバマ大統領と安倍総理がお寿司屋さんで味わった日本酒は、なんと広島県のお酒なんですよ!日本三大銘醸地として、灘、伏見とともに讃えられる東広島市西条の酒どころ!自然いっぱい蔵いっぱい!

毎年秋には、全国的にも有名な酒まつりも開催される酒蔵巡りを楽しみましょう!通常も蔵見学はできます。酒まつり(秋の祭り)では、酒蔵をゆっくり歩きながら、堂々と昼間から飲み歩きできますよ!

軟水醸造法で「ふくよかでキメの細かい」酒になった広島の酒

軟水醸造法で「ふくよかでキメの細かい」酒になった広島の酒

写真:村井 マヤ

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西条へのアクセスは、JR山陽本線西条駅を下車して徒歩で巡るのが便利でしょう。お酒を飲むならなおさらですね・・。JR西条駅は橋上化駅舎が完成し、2015年1月には南北自由通路が供用開始となりましたよ。

標高250〜300mの盆地に位置する西条盆地で、酒造りが始まったのは1650年ごろ。仕込みの時期には気温が4度から5度ぐらいで、酒造りに適した理想郷と言われています。また、お酒造りに欠かせない水も龍王山の伏流水が井戸水となって湧き出るため、現在でも井戸水でお酒を造っています。西条には、この井戸水からの名水を求めて酒蔵が軒を連ねるようにありますよ。この名水は、酒蔵巡りの際に自由に飲めるようにもなっています。

明治初期までの西条の酒は、発酵が緩慢になり、お酒にならないこともあったといいます。そんな軟水の弱点を逆手に取って、ふくよかで、キメの細かい酒を造り上げたのが、安芸津の酒造家・三浦仙三郎(1847-1908)でした。軟水醸造法と言う画期的な製法を日本で初めて開発しました。この醸造法により造られた広島の酒は、全国清酒品評会で上位を独占した年もあったそうです。美酒は、研究の賜物なんですね!

何より、酒蔵巡りで乾いた喉を潤してくれる美味しい水はありがたいものです!

西条駅周辺にある8つの蔵元は、それぞれ伝統の技や水を受け継ぎ、味もそれぞれ違います。酒蔵巡りでは、8つの蔵元を巡ることが出来ます。酒祭りでも9つの蔵元が、各種イベントを開催しています。

(写真は、賀茂鶴酒造のレンガの煙突と御茶屋と呼ばれる広島藩の本陣跡。この御茶屋は、明治には賀茂郡役所、続いて賀茂地方事務所として使用され、写真の門は復元された本陣の表門です。今やレンガの煙突は道しるべの役割も果たしています。)

秋なら西条酒まつり・・毎年開催♪

秋なら西条酒まつり・・毎年開催♪

写真:村井 マヤ

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酒まつりなどのイベント以外でも蔵めぐりはできますので、詳しくは下記MEMO「広島の西条酒の街」をご覧下さいね。

秋に行われる西条酒まつりは、体育の日を絡め、2日間行われるイベントです(3連休の土日)。わざわざ広島市内のホテルを予約して来られる方もいるほど・・。毎年観光客は増える一方の人気の酒まつりです。

イベント場所は、西条中央公園と西条酒蔵通りがメインです。西条中央公園でのイベント「酒ひろば」では、入場券を購入して全国の銘酒を楽しめます。(入場券は、8月中旬くらいから前売り券を発売/広島県内の主要プレイガイド及び全国のチケットぴあ、セブンイレブンなどのコンビニでも購入可能)。

「酒ひろば」のお酒には数に限りがあるため、人気の銘柄はすぐに無くなってしまいますので、蔵元巡りをする前など、午前中に行くのも良いのではないでしょうか?

ただし、飲みすぎには十分注意して下さいね!昼間から飲んじゃうのでかなり酔っ払います。そのためか酒まつりの際には、西条駅には「ウコン」ドリンクが沢山販売されています・・。

写真は、賀茂鶴酒造で催されるイベント。最初に酒造りの唄を披露後、鏡開き(初日は1回、2日目は2回)をし、その樽酒を振舞っている様子です。これも酒まつりならでは♪

白壁がずらっと並び風情ある酒蔵!優雅にぶらぶら歩き旅

白壁がずらっと並び風情ある酒蔵!優雅にぶらぶら歩き旅

写真:村井 マヤ

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西条の町は、江戸時代は宿場町としても栄えた町で、西条駅から徒歩4分くらいには、御茶屋(本陣)跡があり、当時の風情を今に残しています。また、井戸水の飲み比べや、もちろんそれぞれの蔵では、お酒の試飲も出来ますよ。酒蔵を改装したカフェやショップもあり、風情ある町並みをおしゃれな気分で散策できるのも魅力的♪

酒まつりの時期は、本当にすごい人なので祭り以外の土日祝日にゆっくり西条の酒蔵見学もお勧めです。

蔵元はいずれも劣らぬ歴史と風格!お酒と一緒にじっくり堪能

蔵元はいずれも劣らぬ歴史と風格!お酒と一緒にじっくり堪能

写真:村井 マヤ

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写真は、有名な「くぐり門」です。西条酒蔵通りにある路地をまたいで建つ建物が珍しく、昭和初期には芝居小屋「朝日座」への入口となっていて、通称「くぐり門」として親しまれています。

東側は、「くぐり門珈琲店」という古民家喫茶になっています。酒まつりだとちょっと分かり難いですが、通常の蔵巡りの際は、ゆっくり静かにコーヒーが楽しめますよ。またくぐり門西棟は案内所・休憩所として開放されていますので、蔵巡りに疲れたらちょっと一休みできますね。

西国街道山陽道に面した通りで、この道沿い付近に酒蔵が点在していますよ!赤レンガの酒蔵名が入った煙突を目指して歩けば蔵元に到着します!

酒祭り限定のお酒やスイーツ!オバマ大統領が味わったお酒も・・

酒祭り限定のお酒やスイーツ!オバマ大統領が味わったお酒も・・

写真:村井 マヤ

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酒まつり限定スイーツや、限定酒もあります。限定スイーツの代表は「亀齢酒造株式会社」の酒粕ソフトクリームです。これが美味!!酒まつりの時にしか販売されませんから、超レアなんですよ・・。このソフトクリーム目当てに酒まつりに毎年来る人もいるぐらい!

酒まつりって、沢山の出店などが通りに並び、各酒蔵ごとに趣向が違って面白いんです。好きな酒蔵が決まっている人もいますし、実はお酒が全く飲めない方でも楽しめるのが、この西条の酒まつりの素晴らしい点でしょう♪

お酒が飲めない方も、限定スイーツやグルメを目当てに来られているんです♡

写真のお酒は、オバマ大統領が安倍総理と東京・銀座のすし店「すきやばし次郎」の会食で飲んだ「大吟醸・特製ゴールド賀茂鶴」をチケットを購入してカップで頂いたもの。このお酒には、綺麗な花型の金粉が入っています。運よく、カップに入るとラッキーですよね。

酒蔵の町だけあって日本唯一の酒の研究機関もある!

灘の「男酒」広島の「女酒」といわれる所以も、お酒を飲み比べると分かるもの?!

酒蔵見学をして、楽しみながら学べるのもいいですよね。

酒蔵巡りをして、日本酒のことをもっと知りたくなったら、お酒の研究所の施設「酒類総合研究所」見学もできます(ただし、10名以上で一週間前までに申し込みが必要。詳細は下記MEMO参照のこと)

西条は、広島駅から山陽本線で約36分!
ぜひ一度、広島観光のついでに歴史的価値のある酒どころを旅してみませんか?

2016年は、10月8日(土)から9日(日)です、初日は10時から20時まで、11日は17時までです。各酒蔵で、趣向を凝らしたイベントをしていますので。是非お出かけ下さいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/10/10 訪問

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