写真:阿部 吾郎
地図を見るシンガポール川がマリーナ湾に注ぐ河口の部分にかかるエスプラネード橋には、マリーナ湾側に歩道がついています。通行の妨げにならないように注意しながら撮影する必要がありますが、三脚を立てて夜景を狙えるぐらいの結構幅のある歩道です。この写真は、ちょうど橋の真ん中あたりから撮影したものです。
この場所からはマリーナ・ベイ・サンズを中心にマリーナ湾全体を収めることができます。行き交う船も写真にメリハリを与えてくれます。
写真:阿部 吾郎
地図を見るエスプラネード橋を渡りきったところにあるマーライオンパークです。この写真は、マリーナ湾に向かってマーラインの左側から写しました。マリーナ湾の2大スターがばっちり収まります。特別広角なレンズを使ったわけではありませんので、三脚でしっかり固定すればコンパクトデジカメでも撮影できる構図です。ポイントはピントをマーライオンに合わせることです。マリーナ・ベイ・サンズに合わせてしまうと、マーライオンが真っ白に白とびしてしまいます(普通のカメラは露出もピントと同じ位置であわせるため暗い場所にピントを合わせると明るい部分は真っ白になります)。それに近くのものにピントが合っていた方が一般的には写真が締って見えます。
シンガポールに来たら、この2大スターのツーショットは是非きれいに撮りたいところですね。
写真:阿部 吾郎
地図を見るマーライオンパークには、海側に突き出した部分がありますので、ここから今度はマリーナ湾を背にして街をバックにマーライオンを狙います。こうすると、全然違った雰囲気の写真になります。マーライオンの口から出た噴水の水がライトに照らされてきれいです。
写真:阿部 吾郎
地図を見る「ワンダー・フル」は毎夜20時と21時30分に行われるレーザー光線を使ったダイナミックなショーです。マーライオン広場から少しワンフラトン側に歩いた、マリーナ・ベイ・サンズのちょうど真向いにあたる位置がベストポジションです。
マリーナ・ベイ・サンズから照射されるレイザー光線が、湾の水に反射して幻想的に煌めきます。これを写真できれいに撮るには、シャッター速度を早くすることです。シャッター速度が遅いとレーザー光線がぶれてしまい、シャープに写りません。ISO感度を高めに設定する必要があるのですが、コンパクトデジタルカメラでは暗い場所での撮影は自動的にISO感度が高くなるものが多いので、手ブレに注意すればある程度きれいな写真が撮れると思います。
なお、このワンダー・フルですが、マリーナ・ベイ・サンズ側から見ますと、噴水ショーが見られます。この写真にも小さく写っていますが、2泊以上する場合は、夜ごとに場所を変えて見るのがおすすめです。
写真:阿部 吾郎
地図を見る今度は、高いところから撮影しましょう。マリーナ・ベイ・サンズは、泊まりたくても値段も高いですし、ピークですとなかなか予約が取れません。しかし、有名な屋上のインフィニティー・プールゾーンの横にあるスカイデッキには宿泊客でなくても上がることができます(インフィニティー・プール・ゾーンには宿泊客しか入れません)。ここからは、マリーナ湾の夜景を一望することができます。スカイデッキには、ガラスの柵があり写真を撮るのが少々難しいのですが、階段を上って一段高くなった場所からは柵に邪魔されず写真を撮ることができます。
この写真のようにマリーナ湾全体を一枚の写真に収めるには広角レンズが必要ですが、マーライオンパーク側や高層ビル群を中心に撮影しても十分すばらしい写真が撮影できます。
スカイデッキへは、マリーナ・ベイ・サンズのタワー3の地下にあるエレベーターホールから上がります。宿泊者以外は、20シンガポールドルの入場料が必要です。
ここでご紹介した5つの夜景スポットを抑えれば、旅の記念写真もかなり充実したものになると思います。さらに撮りたい欲張りな方に、あと2か所ご紹介します。
まず、マリーナ湾の海側の出口にかかる橋、ベイフロントアベニューの上、またはこの橋を渡りきったあたりからマリーナ・ベイ・サンズに向かって撮影すると、白い蓮の花の形をした、アート・サイエンス・ミュージアムが手前に来て、また違った雰囲気の写真が撮れます。もう一つは、世界最大の観覧車シンガポールフライヤーからの夜景です。動いている観覧車の中からガラス越しの撮影で少々難しいのですがトライする価値ありです。
カメラにあまり興味のない方には、少々難しい説明も入れさせていただきましたが、夜景を美しく撮るのに一番大切なアイテムはやはり三脚です。これさえあれば、難しい設定をしなくても手持ちで撮るのとは全然違う写真が撮れます。コンパクトデジタルカメラなら軽くて小さなものでも結構ですので、三脚を使用することをお勧めします。一緒に旅をする人との記念写真にも使えて一石二鳥ですよ!
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(2024/11/11更新)
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