美酒王国秋田一押しの酒蔵!うまい酒 両関の伝統家屋と試飲ツアー!

美酒王国秋田一押しの酒蔵!うまい酒 両関の伝統家屋と試飲ツアー!

更新日:2014/08/07 14:57

浮き草 ゆきんこのプロフィール写真 浮き草 ゆきんこ トラベルライター、プチプラ旅専門家、LCC弾丸トラベラー
米どころ秋田は、美味しい日本酒がたくさんあります。日本の名水100選に指定されている天然水もいたるところにあり酒造りにはもってこいの環境。秋田県に40以上もの蔵元が点在する中、酒米の町として有名なのが南部にある湯沢市周辺です。湯沢には有名な美酒爛漫とうまい酒 両関がありますが、今回は有形登録文化財にも指定されている両関の酒蔵とお酒をご紹介します。

豪雪地帯に根付いた酒文化

豪雪地帯に根付いた酒文化

写真:浮き草 ゆきんこ

地図を見る

秋田県湯沢市は、豪雪地帯として有名で、夏になると良質な雪解け水が栗駒山系から流れ込み、日本の名水100選「力水」となります。また、秋田県南部に位置するこの地域は、広大な平野が広がり、お米の生産に適した土地。美味しい米と天然水ときたら、酒造りしかありません。

明治7年創業の両関は、米と水質に恵まれた湯沢市で酒造りを始めましたが、当時一流と呼ばれていた関西の灘・伏見の酒に遠く及びませんでした。
雪国に適した設備と技術の改良を重ねながら、うまい酒をめざして作り続け、明治40年の第1回全国清酒品評会では、1等を受賞。

そんな歴史ある両関は蔵見学もできます。秋田県で最初に登録有形文化財に指定された母屋と4つの蔵は必見!早速、中に入っていきましょう。

※酒蔵見学は、3日前までに予約が必要になります。

湯沢市の酒蔵には重厚な内蔵がある

湯沢市の酒蔵には重厚な内蔵がある

写真:浮き草 ゆきんこ

地図を見る

蔵見学は、秋田美人の若い女性社員の方が中を順番に案内してくれます。入ってすぐ見えるのは「内蔵」と呼ばれる鞘で囲った土蔵。秋田県南部の横手市、湯沢市は秋田県屈指の豪雪地帯で、雪から蔵を守るため、写真のような重厚な内蔵を作ったと言われています。
酒蔵では内蔵の中の見学はできませんが、横手市増田町には内蔵群があり、一般に開放されているので、内蔵が気になる方はそちらに行ってみてはいかがでしょうか。増田町唯一の醸造元、日の丸醸造がありますよ。

低温長期醸造法で作る秋田のうまい酒

低温長期醸造法で作る秋田のうまい酒

写真:浮き草 ゆきんこ

地図を見る

中に入っていくと、日本酒を寝かす貯蔵庫があります。
酒作りは米と酒の他に、温度や醗酵時間も重要だと言われています。
寒い秋田の酒造りに欠かせない「低温長期醸造法」は、今では秋田県内の酒作りにかかせない醸造法ですが、始めに開発したのが両関。
日本酒は、お米を糖分に変え、そこに酵母を加えて発酵させるという手間暇がかかる酒です。また、温度によりお酒の味わいも変わり、温度が高いと急激に醗酵し、温度が低いと酵母菌の活動が緩やかになり、発酵にも時間がかかります。「低温長期醸造法」は、その名のとおり、気温の低い秋田で、ゆっくりと時間をかけて醗酵させる製法。この方法により、きめ細かい、舌触りがなめらかな日本酒が出来上がります。

秋田のお酒が飲みやすく後味がやわらかい理由は、醗酵に時間をかけているからなんです。

明治時代の消防車も展示

明治時代の消防車も展示

写真:浮き草 ゆきんこ

地図を見る

貯蔵庫を一通り見学した後は、最後の仕上げ瓶詰作業を2階から窓越しで見ます。茶色の瓶にどんどん日本酒が注ぎ込まれていくさまは圧巻。誰がそんなに飲むんだろうと(笑)。

見学が終わったら、蔵見学の最大の楽しみ?試飲が待っています!
試飲・販売をする場所の前には、レトロな消防用ポンプ車が展示されています。明治時代に実際に使われていたもので、横にある茶色のホースで川から水を汲みとり、放水していたとのこと。かなりレアな歴史的遺産ではないでしょうか。

至福の試飲時間

至福の試飲時間

写真:浮き草 ゆきんこ

地図を見る

最後は両関の日本酒の試飲。これが楽しみで蔵見学をする人も多いのではないでしょうか。
筆者おススメは秋田が誇る米「あきたこまち」で作られた純米大吟醸「雪月花」。まろやかな味わいとやさしい香りが自慢の両関一押しのお酒です。もっと、日本酒らしいお酒が飲みたいという方はお店の名前にもなっている本醸造「両関」がおススメ。

ここで、ちょこっと日本酒講座を。日本酒は、純米、吟醸、本醸造など製造方法によりいろんな種類にわけられます。
たとえば、

純米:米と酒のみで製造(アルコール添加をしていない)
吟醸:日本酒を作るためには米の表面を削り、芯の部分だけを使います。吟醸は30〜40%くらい削り、吟味しますが、大吟醸はなんと50%も削り、味わい深い米の芯を使います。

これだけの説明でも純米大吟醸が美味しい=高い理由がわかるのではないでしょうか。ただ、キリッとした飲み口が好きな方であれば純米ではないほうがいいかもしれません。
  
気にいった商品があれば購入もでき、さらに宅配サービスもあるので気軽に何本でも買えちゃいますよ。

酒どころ秋田で酒蔵めぐり

秋田には両関の他にもたくさんの日本酒があり、それに伴い酒蔵も点在しています。日本酒好きであればぜひ一度、秋田で酒蔵めぐりをしてはいかがでしょうか。

時間的に余裕がなければ、秋田空港や秋田駅にも日本酒コーナーがあるのでぜひ立ち寄ってみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -