インド洋に突き出す要塞 スリランカ世界遺産「ゴールの旧市街」

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インド洋に突き出す要塞 スリランカ世界遺産「ゴールの旧市街」

インド洋に突き出す要塞 スリランカ世界遺産「ゴールの旧市街」

更新日:2014/09/25 10:32

遠藤 まさみのプロフィール写真 遠藤 まさみ 世界遺産探検家、ホテルマニア、クラフトビア愛好家

スリランカ南部最大の町ゴールにある旧市街は、正式名称「ゴールの旧市街とその要塞(ようさい)」と呼ばれるスリランカの世界遺産。タイムカプセルの役割のような、強固な砦(とりで)の中に一歩足を踏み入れれば、オランダ・イギリスの植民地時代へ誘われます。

スリランカの中でもひと味違った町「ゴールの旧市街」を歩いてみましょう。

コロンボから4時間でスリランカの中のヨーロッパ「ゴール旧市街」へ

コロンボから4時間でスリランカの中のヨーロッパ「ゴール旧市街」へ

提供元:遠藤隆尚

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コロンボからバスや列車で約3時間半〜4時間ほどの場所に位置する町ゴール。駅舎・バスターミナルから約5分ほど歩いた、新市街地と旧市街地とを結ぶ「メインゲート」を潜り抜ければ「ゴール旧市街」があります。

「ゴール旧市街」は、インド洋に突き出したとても小さな半島を、泥とサンゴ石で造った城壁で、すっぽりと取り囲んだ要塞です。とても小さな町なので、ゆっくり歩いても半日もあれば散策できるでしょう。

■コロンボからのアクセス方法
バス
コロンボバスターミナルから1時間に数本出ています。遅くとも15時前には出発しましょう。通常、バス車両の正面に行き先が表示されています。ゴール(GALLE)行きもしくは、その先のマータラ(MATARA)行きで途中下車も可能です。バスターミナルで確認してみてください。

列車
遅延が前提?のスリランカの列車事情ですが、コロンボ−ゴール間は比較的遅延が少ない路線。スリランカで列車の旅に挑戦するには、ちょうどよいでしょう。早朝と夕方に合わせて1日10本程度の列車運行があります。詳しくはMEMOの「Sri Lanka Railways(Train Schedule) 英語」で時刻表を確認してください。
Start Station:COLOMBO FORT/ End Station:GALLE/ Search Date:乗車日

※日本語表記では「ゴール」または「ゴーラ」と表記されることが多いですが、現地語での発音は「ガッラ」に近いです。この記事では「ゴール」で統一しています。

石畳に瓦屋根、漆喰の壁が美しい街並みを歩こう

石畳に瓦屋根、漆喰の壁が美しい街並みを歩こう

提供元:遠藤隆尚

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植民地時代の街並みは、コロニアル調の建物に赤茶けた瓦屋根が特徴的です。石畳を踏みしめながら、ゆっくり散策してみましょう。

掲載写真は、スリランカで最も古いプロテスタント教会の「オランダ改革派教会」。白い漆喰(しっくい)が青い空に映え、小さいながらも目をひかれます。教会内の素朴なステンドグラスから差し込む、温かい陽の光に癒やされましょう。
「オランダ改革派教会」の目と鼻の先にある、イギリス国教会「オール・セインツ教会」は、サンゴ石で造られた壁が特徴的です。すぐ近くにありながら、まったく趣の違う2つの教会。スリランカが複数の国により、植民地化されていた歴史を物語っているのではないでしょうか。

そのほか、郵便局やオランダ総督の館、ゴール図書館、モスクに改装されたミーランジェンママスジッドなど、数多くの観光ポイントが点在しています。

博物館巡りで植民地時代の生活をのぞいてみよう

博物館巡りで植民地時代の生活をのぞいてみよう

写真:遠藤 まさみ

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旧市街には、ゴール国立博物館などいくつかの博物館がありますが、お勧めは「ヒストリカル・マンション(Historical Mansion)」です。旧市街を歩けば、いたるところに看板があるので、難なくたどり着けます。

「ヒストリカル・マンション」は私営の資料館で、植民地時代からの数々の生活用品や、海中から引き上げたお宝が、所狭しと並べられています。なんと日本製の食器もあるので、ぜひ探してみてください。中庭ではレース刺しゅうや宝石の研磨、銀細工の作業風景を見学できます。無造作に置かれた石は、どれも宝石の原石。手作業で器用に研磨する、昔ながらの作業風景に目を奪われます。

沖を行く船を見守る白亜の灯台

沖を行く船を見守る白亜の灯台

写真:遠藤 まさみ

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岬の先端に位置する高さ18メートルの白亜の灯台は、青い空と海によく映える、ゴール旧市街の象徴的な存在でしょう。この灯台は1938年に建てられた2代目。1代目は火事で焼失してしまったのだそうです。

灯台の側にある階段から、砂浜に出てみましょう。実はこのあたり、数十メートル沖合の岩礁が天然の砦となって、インド洋の荒波を打ち砕いているので、絶好の海水浴スポットになっています。水着持参で、インド洋の海水浴を楽しんでみてください。

砦の上を歩いて夕陽を眺めよう

砦の上を歩いて夕陽を眺めよう

写真:遠藤 まさみ

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インド洋の風を受けながら、一周約2.5キロメートルの砦の上を歩いてみましょう。インド洋の地平線と、コロニアル調の街並みの両方を眺められます。

この砦は、スリランカ政府による取り壊しの計画もあったそうですが、地元の人々の反対により守られ、2004年のスマトラ沖地震では津波の被害から、ゴールに住む町の人々を救ったのだそうです。

絶好の散策時間は夕方です。
砦の上からインド洋の地平線の彼方(かなた)に沈む夕陽が、そして振り向けば夕陽に照らされ赤く染まる旧市街の美しい街並みが、植民地時代から変わらぬ景色がここにあります。

スリランカの世界遺産「ゴールの旧市街とその要塞」

仏教寺院が数多いスリランカの世界遺産の中で、趣の異なる「ゴールの旧市街とその要塞」は、スリランカ観光のスパイスとも言えるでしょう。

コロンボから日帰りでも行けますが、旧市街での宿泊をお勧めします。ゆっくりと夕陽を鑑賞したあと、次第に夜の帳が下り、オレンジ色の外灯に照らされる旧市街に街並みは変化します。そんな旧市街を眺めながらレストランでディナーをいただけば、植民地時代にタイムスリップできるかもしれませんね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/18−2014/09/20 訪問

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