台湾「太魯閣国家公園」トレッキングと先住民族に出会う旅

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台湾「太魯閣国家公園」トレッキングと先住民族に出会う旅

台湾「太魯閣国家公園」トレッキングと先住民族に出会う旅

更新日:2018/07/31 09:17

遠藤 まさみのプロフィール写真 遠藤 まさみ 世界遺産探検家、ホテルマニア、クラフトビア愛好家

台湾八景のひとつ、台湾中部の「太魯閣(たろこ)国家公園」は、グランドキャニオンにも引けを取らない、断崖絶壁の渓谷が広がる景勝地。
初心者向けハイキングルートから、本格的な登山ルート、海沿いの尾根を伝うルートなど、多彩なトレッキングコースが設定されており、高山・断崖・滝・動植物などの見所が満載の台湾人気観光スポットです。

台湾先住民族「太魯閣族」が暮らしていた、美しい彼の地に出かけましょう。

かわいらしい獅子が出迎える「砂卡礑歩道」は橋の上がスタート地点

かわいらしい獅子が出迎える「砂卡礑歩道」は橋の上がスタート地点

提供元:遠藤隆尚

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太魯閣国立公園のビジターセンターから徒歩で約15分。長いトンネルを抜けると、赤い鉄骨のアーチと白い大理石の柵が対照的なコントラストをなす、美しい橋が出迎えてくれます。今回ご紹介する「砂卡礑(しゃーかだん)歩道」の入口が、この橋の上にあります。

まずは橋の上の獅子に注目してください。総勢100匹の獅子は、どれひとつとして同じ容姿がありません。また、橋から下流方向側に川をのぞけば、ターコイズブルーの川と砂まじりのグレーの川、2色の支流が交わり合う様子を観察できます。

橋から川岸方面へ階段を下りれば、全長約4.5キロメートルの「砂卡礑歩道」トレッキングの始まりです。最終地点の「三間屋」まで往復すると約3〜4時間程度の行程です。「砂卡礑歩道」は歩道や休憩所などが整備され、不慣れな方にも歩きやすいルートと言えるでしょう。

太魯閣族の生活路だった「砂卡礑歩道」

太魯閣族の生活路だった「砂卡礑歩道」

提供元:遠藤隆尚

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もとは台湾先住民族「太魯閣(たろこ)族」が、狩猟や集落間の通路にしていた狭い小道。日本統治時代、ダム建設資材などを運ぶために小道の規模を拡張し、現在の「砂卡礑歩道」となりました。

断崖絶壁を人の手で削り出してでき上がった歩道を歩けば、その岩肌を刻む地層から、白亜紀から暁新世にかけて形成された台湾島の地殻変動の激しさが推し量られます。同じような景観が広がる、アメリカの世界遺産「グランドキャニオン国立公園」と比較しても、遜色のない景色が見られます。

太魯閣族の特産品は「五間屋」で購入、がベストの選択

太魯閣族の特産品は「五間屋」で購入、がベストの選択

提供元:遠藤隆尚

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歩道入口から1.5キロメートルほど歩けば「五間屋」へ到着します。ここでは太魯閣族の人たちが、昔と変わらぬ手作りの特産品を販売しています。

お勧めは、太魯閣族の織物製品。ミサンガやポーチ、リュックなどさまざまな小物が、ところ狭しと展示されています。これらの織り模様は「目」をモチーフにしており、それぞれの織り模様に「お守り」の意味があるのだそうです。運が良ければ、機織り作業の実演を見られるかもしれません。台湾各所のお土産屋で太魯閣族の織物製品が置いてありましたが、ここ「五間屋」が一番お手頃な価格で手に入れられます。気に入ったものがあれば、悩まず購入が正解です。

参考:ミサンガ100台湾ドル(約330円・2013/09/27)

これぞ太魯閣族の味「小米汁」にチャレンジ

これぞ太魯閣族の味「小米汁」にチャレンジ

写真:遠藤 まさみ

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1杯20元から試せる「小米汁」は、是非チェレンジしてみてください。日本人にはなじみの深い「こうじ」から作る甘酒のような、ほんのりと甘く酸味もある自家製の飲み物です。

もちろん、このまま飲んでよいのですが、太魯閣族のお勧めの飲み方は「小米汁」のビール割りなのだそうです。1本持ち帰って、夜の晩酌で試してみたいですね。

参考:
1杯 20台湾ドル(約66円・2013/09/27)
1本 300台湾ドル(約990円・2013/09/27)
「小米汁」と似たようなドブロク(酒)もあります。いずれも手作り・数量限定なので、店頭にあればラッキーですよ!

自然界の色が奏でる美しい景観を眺めながらしばしの休憩を

自然界の色が奏でる美しい景観を眺めながらしばしの休憩を

提供元:遠藤隆尚

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五間屋の裏側を流れる川岸もまた、自然が織り成す造形美であふれています。マーブル模様の大小様々な岩の間を、ターコイズブルーの川が白いしぶきを上げて、勢いよく流れていきます。遠くから聞こえる野鳥のさえずりと、岩の間を優雅に飛ぶ黒いトンボ。冷たい水に足を委ねれば、トレッキングの疲れも一瞬で吹き飛びます。

*今でも川沿いは太魯閣族占有地として、観光客の立ち入りが制限されています。筆者は、五間屋を営んでいる太魯閣族の人々に許可をいただき、立ち入り・撮影をしました。柵はありませんでしたが、進入禁止の立て看板があります。厳しく規制されていませんが、気持よく観光するためにも、持ち主である太魯閣族の人々に一言声をかけて、許可を得ることをお勧めします。万が一生じたトラブルなどに対しては一切責任を負いかねます。(2013/09/27時点)

広大な「太魯閣国立公園」は連泊がお勧めです。

いかがでしょうか。
国立公園はとても大きく、今回ご紹介した「砂卡礑歩道」は、広大な「太魯閣国立公園」のほんの一部です。渓谷はもちろん、海抜50メートル以下から南湖大山の3,742メートルまでの急激な海抜の変化により、その気候と地形・植物分布は相当複雑なのだそうです。

宿泊施設も充実している「太魯閣国立公園」。旅の計画に余裕があれば、宿泊をお勧めします。

★アクセス
台北から約3時間(太魯閣号を使うと2時間)で花蓮駅へ。
花蓮駅前より午前中に数本、夕方には終了しますがバスが出発します。またはタクシーで約40分。そのほか、台北からの日帰りツアーもあります。飛行機を利用すると、台北-花蓮空港間が35分、空港から車で30分ほどで到着します。

★ウェブサイトやビジターセンターで最新情報を確認しましょう。
日本と同じく台風の多い台湾。太魯閣国立公園はその複雑な地形から、大きな被害が発生し、復旧に時間がかかる場合があります。事前にウェブサイトで遊歩道通行状況の確認と、当日ビジターセンターで最新の状況を確認することをお勧めします。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/26−2013/09/28 訪問

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