九份からバスで10分!日本が残る「金瓜石」と絶品スイーツ!

九份からバスで10分!日本が残る「金瓜石」と絶品スイーツ!

更新日:2015/06/20 16:17

九份(きゅうふん)といえば「千と千尋の神隠し」に登場する舞台のモデルとして有名な、日本でもお馴染みの観光地。

そこからバスで10分の所にある「金瓜石」もまた、九份と同じく鉱山によって栄えていました。今は日本統治時代の面影を今に残す場所として、台湾の人々に大切に保管されています。

「金瓜石」をまるごと保存した「黄金博物館」で、台湾の中の日本を体感しましょう!

日本に帰国したかのような錯覚を覚える「四連棟」

日本に帰国したかのような錯覚を覚える「四連棟」

提供元:遠藤隆尚

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1930年代に建築された4棟に連なる日本家屋を、守るかのように囲まれた塀は赤レンガ造り。それがなんともミスマッチな雰囲気の「四連棟」は、日本統治時代は日本人職員の宿舎でした。

「四連棟」の中に入ると、田舎のお祖母ちゃんの家に帰ってきたかのような、どことなく懐かしくも感じる佇まい。ビデオガイドを鑑賞してから、建物内部を見学をします。修復された建物には家具や小物などが配置され、当時の生活の様子が驚くほど忠実に再現されています。床の間の掛け軸の下にある防空壕からも、時代背景をうかがい知ることができます。

「四連棟」
平日:9:30〜16:30
休日:9:30〜17:30
約20分毎の入れ替え制。入口の前で順番を待ちます。

今なお完全な姿を遺す「本山五坑」で坑夫気分

今なお完全な姿を遺す「本山五坑」で坑夫気分

提供元:遠藤隆尚

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地中を縦横無尽に交差する金瓜石の坑道は、その長さが600キロメートル以上にも達しています。その中でも完全な形で残る「本山五坑」が、見学用に開放されています。

ヘルメットを被り注意事項を聞き、トロッコ用レールが残る坑道口から内部に入ります。坑道内は暗く湿気が高いものの、気温は常に18度前後と涼しい環境です。坑道脇では、坑夫の人形が当時の作業風景や休憩時間の過ごし方を再現しています。

時の皇太子のために建築された「金瓜石太子賓館」

時の皇太子のために建築された「金瓜石太子賓館」

提供元:遠藤隆尚

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日本統治時代の日本国皇太子(のちの昭和天皇)が「金瓜石集落」ご視察されることから建設された「金瓜石太子賓館」。釘を使わない日本古来の伝統工法と、最高級のヒノキをふんだんに用いて建てられました。

注目は飾り窓です。
玄関上の飾り窓には日本の象徴富士山が施され、そのほか23の飾り窓もひとつひとつ工夫を凝らしてあります。裏庭には弓道場やゴルフ練習場まで設けられていたのですが、残念ながら「金瓜石太子賓館」が実際に使用されることはなかったのだそうです。

「黄金神社」から見下ろす格別の景色

「黄金神社」から見下ろす格別の景色
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「本山五坑」から裏山に続く階段をしばらく登れば「黄金神社」へ辿り着きます。今はコンクリート製の鳥居や灯籠、柱などを遺すのみですが「黄金神社」から見下ろす景色は絶景です。

山に取り囲まれた「金瓜石集落」は、歴史から取り残されたかのようにも見え、何処と無くもの寂しい雰囲気。切り崩したかのように見える山の、その先に覗く青い海がとても印象的です。

また、途中参道から見る茶壺山にも注目しましょう。山頂にある岩山が、茶壺(急須)のように見えることから名付けられた茶壺山は、ここからが一番茶壺らしく見える角度なのです。

鉱夫も食した「坑口豆花」でエネルギーチャージ

鉱夫も食した「坑口豆花」でエネルギーチャージ

提供元:遠藤隆尚

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豆花(トウファ)、豆腐花(トウフファ)と呼ばれる台湾の伝統的なデザートは、豆乳で作ったプリンのような食感です。

当時の坑道内は環境も悪く、非常に危険な肉体労働でした。坑夫は坑内での無事と安全を祈って、入坑前にこの「坑口豆花」を食べていたそうです。夏には、甘いシロップと豆花の上にかき氷を乗せ、冷たくした豆花を食して熱射病の予防とし、冬には、温かい生姜シロップを掛け、身体を温めていたそうです。

散策に疲れたら、坑夫も食した「坑口豆花」でエネルギーチャージしましょう!きっと元気が出るはずです。

*「坑口豆花」は「本山五坑」すぐ横の「山頂豆花」で頂けます

黄金博物館→九份の順番が旅の鉄板ルート!

今回すべて紹介できませんでしたが、「黄金博物館」は博物館は勿論、砂金採り体験や鉱夫弁当など、ほかにも見所が沢山あり丸一日楽しめます。

九份老街は、夜の時間帯に灯る街の光が雰囲気も良く断然お勧めです。「黄金博物館」を先に回り、夕方頃に九份へ移動すれば、完璧な旅になります!

「黄金博物館」
住所:新北市瑞芳區金瓜石金光路8號
営業時間:月-金: 9:30-17:00 土日:9:30-18:00
定休日:每月第一月曜、旧暦の大晦日、その他
料金:無料(一部坑道見学や砂金採りなど有料)
アクセス:九份からバス「金瓜石」下車

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/23 訪問

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