写真:Naoyuki 金井
地図を見るはじめに「光の道」についてご説明しておきましょう。
最初にこの「光の道」を発見したのは、イギリスのアマチュア考古学者アルフレッド・ワトキンスで、一直線上に『レイ』という名の付く地名が多いことから「レイライン」と名付けられました。
この『レイ』とは「光」のことで、このレイラインは光が一直線に進む様に例えられ、“聖地を刺し貫く=パワーゾーン”と解釈されたことから、レイラインを探せとばかりにイギリスで大流行し、後に世界中に広まったのです。
日本でも勿論、いくつものレイラインと思える聖地を結ぶ直線が見つかっています。
代表的なものは、千葉県外房の上総一ノ宮にある玉前神社の参道から登った太陽の光が、神奈川県一ノ宮の寒川神社、富士山頂、琵琶湖竹生島の弁財天社、中国地方の名山大山の大神山神社から出雲大社へと一直線に続く、本州を横断する壮大なレイラインです。
そして日本でのレイラインは、春分・秋分、夏至・冬至の太陽の光から「ご来光の道」などと呼ばれており、特に霊験あらたかなパワースポットと考えられているのです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るさいたま市大宮区にある武蔵国(現在は埼玉県)の一ノ宮『大宮氷川神社』は、毎年正月の参拝客が全国10指に入る著名な神社で、創建は二千有余年前という由緒を持ち、武蔵国一ノ宮の名に恥じない大社です。
古代この辺りには「御沼」と呼ばれた豊かな恵みを育んでいた神聖な湖沼があり、江戸時代に開発された見沼溜井(溜池)は、こうした伝承から神聖なる龍神が棲むと伝承されました。
現在、境内にある神池は、この見沼の名残といわれ、神聖な神池からの湧水は現在も豊富に注がれているのです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るその神池に注ぐ湧水の源流が社殿の西側にあり、これまで禁足地であった「蛇の池」が参拝できるようになり、知らざれるパワースポットとして脚光を浴び始めています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るこのように水と密接な関係のある氷川神社は、横浜のシンボルとして山下公園に係留されている日本郵船・氷川丸や、あの戦艦武蔵の祭神として祀られていました。
そして埼玉県・東京都の荒川流域(特に旧武蔵国足立郡)に氷川神社が分布するのも、水に深い関係のある一ノ宮総本社ゆえで、その神池は龍神伝説の源とも言えるパワースポットなのです。
<基本情報>
住所:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1−407
電話:048-641-0137
アクセス:「JR大宮駅東口、東武アーバンパークライン(東武野田線)北大宮駅」から徒歩約15分
写真:Naoyuki 金井
地図を見るさいたま市緑区にあるのが『氷川女體(にょたい)神社』です。
社伝では二千年以上前の崇神天皇時代に、出雲神社を勧請して創建されたと伝えられ、主祭神の奇稲田姫命が、大宮氷川神社の主祭神である須佐之男命の妻であることから、大宮氷川神社を「男体社」とし、氷川女體神社を「女体社」としています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るこの神社で、古くから最も重要な祭祀が、神輿を乗せた船を沼の最も深い所に繰り出し沼の主である龍神を祭る「御船祭」です。八代将軍吉宗のときに見沼が干拓され“見沼田んぼ”となってからは「磐船祭」と呼ばれ、周囲に池をめぐらせた祭場を設けて龍神が祀られるようになりました。
実際に祭祀が行われたのは明治時代初期までの短い期間でしたが、その遺跡が境内に残っており、埼玉県の史跡に指定されています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るこのように氷川女體神社もまた、水と深い関係を築いてきた神社で、奇稲田姫命の伝承から「蓮を作ってはいけない」「片目の魚が棲む池」として、龍神伝説が色濃く残るパワースポットです。
<基本情報>
住所:埼玉県さいたま市緑区宮本2丁目17
電話:048-885-7413
アクセス:JR武蔵野線 東浦和駅よりバス 馬場折返場行 芝原小学校 下車徒歩15分
写真:Naoyuki 金井
地図を見る最後は、さいたま市見沼区中川にある『中山神社』です。
こちらも創建は紀元前95年と伝えられ、別名「中氷川神社」と呼ばれています。それは氷川神社と氷川女體神社の中間に位置していることと、祭神が大国主こと大己貴命で、大宮氷川神社の祭神である須佐之男命の息子であることから、氷川神社の「男体社」、氷川女體神社の「女体社」に対して「簸王子社」と呼ばれています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る毎年12月8日に行われる「鎮火祭」は有名で、炊き終わった炭火の上を素足で渡り、無病息災及び火難が無い様祈願する神事です。その鎮火祭が行われたのが「御火塚」と刻まれた標中のある一角で、この鎮火祭が変化して現代の火渡り神事となりました。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るこのようにここ中山神社は、水とは正反対の火と深い関係がある神社です。しかし、かつてこの地は氷に覆われていて、この神事の鎮火祭の火によって「中氷川」の氷が溶け他と云われています。この故事から、この地を“中川”と呼ぶようになったとの伝承があり、やはり龍神伝説を受け継ぐパワースポットなのです。
<基本情報>
住所:埼玉県さいたま市見沼区中川145-65
電話:048-686-3567
アクセス:JR大宮駅からバスで中山神社前停留所
写真:Naoyuki 金井
地図を見るこれまで見てきたように、祭神の関係と龍神伝説の結びつきにより、氷川三社は三位一体と言われてきました。
それは写真のように現在でも氷川女體神社の扁額には「武蔵国一宮」と記載されていることにも表れています。
そして驚愕するのが、この三社の位置で、この三社はほぼ一直線に並んでいるレイラインを構成しているのです。
これは、太陽は夏至に西北西の大宮氷川神社に沈み、冬至に東南東の氷川女体神社から昇るという、稲作で重要な暦を把握するための意図的な配置と言われており、「祭神」「龍神伝説」がご来光の道で結ばれた奇跡の三社は、間違いなく強力なパワーを秘めた奇跡のパワーゾーンであると考えられているのです。
神秘のパワーか、都市伝説なのかは、読者の判断におまかせしますが、さいたま市に存在する埼玉県一ノ宮の不思議な謎「ご来光の道」を、ご自分で体感するのも、旅の醍醐味でしょう。
ご来光の道と最強の龍神伝説の氷川三社で、ご利益も3倍の最強パワースポットで、運気アップを祈願してみてください!!
※2014年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/4更新)
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