写真:鮎川 キオラ
地図を見る男体山(なんたいさい、標高871m)と女体山(にょたいさん、標高877m)の2つの峰を持つ男女二神の山として信仰されてきました。向かって左が男体山で、右奥が女体山となります。
筑波山は、関東平野の北東にそびえ、鬼門も守る山として、江戸時代には徳川家の庇護のもと筑波山神社は荘厳に改修されました。その改修のための資材運搬道路として整備された道が、「つくば道」の生い立ちです。北条(ほうじょう)を起点に神郡(かんごうり)を通って筑波山神社までの約4kmの道のりを歩いてみましょう。
※写真は昨年11月下旬の紅葉となります。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る古い町並みが残る神郡からの眺めは、一番のお勧めの風景です。正面に筑波山がせまり、いにしえの参拝者もこの風景をみて山を目指したのかなと思いを巡らせてしまう風景です。
その昔、米作りや田んぼの土を利用した土瓦作りを生業としていた農村でした。筑波山参りが盛んになり、参道沿いで商売をはじまり土蔵作りの商屋などが軒を連ねるようになったそうです。風情ある町並みの土蔵は、個人宅となり一般には公開されていません。長年手入れされた美しい庭園を少しのぞいてみたくなりませんか?「筑波山麓秋祭り」期間中は、つくば道沿いの旧家の何軒かがお庭を公開してくれます。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る朱色の縁取りと瓦屋根のレトロ可愛いこちらの建物は、昭和14年に建てられて旧筑波山郵便局となります。昭和50年に郵便局とし引退し、長らく閉ざされていました。つくば市内の筑波大学の学生さんと地元住民によって修復され、秋祭り開催期間限定でオープンします。
建物の中は、レトロな窓口のうしろがお座敷となっていて、秋の葉っぱで作る手漉きはがきを作成する体験イベントを開催するそうです。絵葉書や限定切手の販売もするそうなので、レトロな空間でゆったりと誰かに手紙を書いてみるなんて時間を過ごしてはいかがでしょうか。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るレトロ可愛い建物の正面の瓦をふと見ると「〒」マークを発見しました。こういうのを見つけるとなんだかうれしい。よくみるとガラス戸なども〒マークを意識しているペイントです。〒マークを探してみてください。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るつくば道は、蔵作りの古い町並が残る神郡からすこし先までは、平坦な道となりますが、その先は登り道となります。道幅も狭く、急勾配な道が続きます。息切れしたら、少し立ち止まって南を向いて見てください。頑張って登った道のりの下に、関東平野が一望できます。
つくば道の風情を楽しむために、ひとつ重要なアドバイス。つくば道は、筑波山へのびる一本道ですが、「一の鳥居」と呼ばれる石の鳥居をくぐって、すぐの所に二股に分かれる道があります。左が車でも通行可能な道、右手が旧筑波山郵便局のある旧道になります。右手の旧道は、最後は昔のままの石の階段が続くので車での通り抜けができません。歩いて登る方は、右手の旧道を進んでくださいね。少しすり減った石の階段は、昔の参拝者の足音が聞こえてきそうな風情ある佇まいです。二股の道を間違わないで下さいね。
筑波山への自動車道が整備され、簡単にアクセスできるようになりましたが、昔の参拝者が通った旧道を歩くといろんな発見があって楽しいものです。車で通過してしまうとつい見逃してしまう風景をお楽しみ下さい。
【筑波山麓 秋祭り】
期間:2012年11月3日(土)から11月11日(日)
会場:筑波・沼田・臼井・神郡・北条など山麓各所
※イベント詳細は、下記リンク先よりぜひご確認下さい。面白そうなイベント盛りだくさんです。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/9/11更新)
- 広告 -