有名デザイナーが手掛ける庭園「名古屋港ブルーボネット」

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有名デザイナーが手掛ける庭園「名古屋港ブルーボネット」

有名デザイナーが手掛ける庭園「名古屋港ブルーボネット」

更新日:2016/05/10 10:35

常盤 兼成のプロフィール写真 常盤 兼成 酷道・険道・重伝建マニア

名古屋港の一角にあるワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」は、22のガーデンが集まる自然庭園。なかでも世界のトップガーデンデザイナーが手掛けたモデルガーデンは、自宅の庭づくりの参考になるヒントがいっぱいで、お庭のハウジングセンターのよう。園内は季節の花が咲き乱れ、集まってくる小鳥や虫たちを見ていると、ここが名古屋港であることを忘れそうです。

何人ものデザイナーが共同で創ったお庭「ブルーボネット」

何人ものデザイナーが共同で創ったお庭「ブルーボネット」

写真:常盤 兼成

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ワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」は、美しい緑や草花、水面の輝きなどを楽しみながら、四季を感じてもらうことをコンセプトにしている庭園。外国庭園の模倣でもなく、回遊式の和風庭園でもありません。日本や世界の有名ガーデンデザイナー、照明デザイナーなどが共同で創った新しいタイプの庭園です。

庭園の名前にある「ブルーボネット」は、アメリカ・テキサス州の州花で、西部開拓時代に女性がかぶっていた日よけの帽子(ボネット)に似ていることから名づけられたそう。こちらの庭園の愛称に使われており、4月から5月にかけて、青い可憐な花を咲かせてくれます。

庭園の入り口には、見ごろをむかえている花や植物の紹介があります。園内を歩きながら見つけてみてください。

地表面より掘り下げて造成し、立体感を出した「サンクンガーデン」

地表面より掘り下げて造成し、立体感を出した「サンクンガーデン」

写真:常盤 兼成

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こちらの写真にあるのは「サンクンガーデン」と呼ばれるタイプのお庭で、地面の高さより少し低い位置に庭を造り、立体感を持たせ、視界を遮らずお庭を広く見せる効果があるそうです。

「サンクンガーデン」は庭園入口にあるセンターハウスの隣に位置しており、園内でいちばん最初に目にするお庭。センターハウスはビクトリア様式の英国マナーハウスを模した造りとなっていて、「サンクンガーデン」から眺めると、本当にイギリスの庭園にやってきたかのようです。

夏場はミストが設置され、海からの風とあいまって、涼しげな空間が作られます。

名古屋港の火力発電所から出る熱を有効利用

名古屋港の火力発電所から出る熱を有効利用

写真:常盤 兼成

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「ブルーボネット」は、中部電力が創立50周年の事業で整備した庭園で、隣接する中部電力の「新名古屋火力発電所」から出る、温排水を有効利用しています。

土壌の中にパイプを設置し、温排水の熱で作ったお湯をこのパイプに流すことによって、冬の間も土を温め続けているのだそう。この方法を取ることによって、自然界ではまだ咲いていない早春の時期にも、花々を開花させることができます。また、温水熱は開花の時期を長くしたり、育てることができる花の種類を増やす効果もあるそうです。

写真に見えるのがセンターハウス。クラシックな外観の建物内には、季節の花や苗、ガーデニンググッズなどを販売するお店や、テラスでお花を眺めながらゆったりとした気分でお茶や食事が楽しめる、カフェテリアスタイルのレストランもあります。

テキサスをイメージした「日本・テキサス友好の庭」

テキサスをイメージした「日本・テキサス友好の庭」

写真:常盤 兼成

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こちらは「日本・テキサス友好の庭」という名前のガーデン。アメリカ環境デザインの第一人者、ダレル・モリソン氏デザインのお庭で、テキサスと日本それぞれで古くから園芸に使われている植物を植え、日本の和(輪)をイメージしたサークルが庭全体に造られています。

テキサスをイメージさせる「アラモの砦」を借景に、新しい発想のデザインガーデンとなっています。

「ブルーボネット」には、ほかにも英国王立園芸協会理事ロビン・ウィリアムズ氏が手掛けたファミリーガーデン、英国ガーデンデザイナー協会元会長ジョン・ブルックス氏が創ったクール・ブリタニアなどのお庭が点在。なかでもファミリーガーデンは、3世代の家族が犬とともにくつろげる場所というコンセプトで造られていて、家族への思いやりをデザインテーマに、お庭づくりの参考になるなるような提案も随所に施されています。

森林浴の小径(こみち)は、自然林の中を散策しているかのよう!

森林浴の小径(こみち)は、自然林の中を散策しているかのよう!

写真:常盤 兼成

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「ブルーボネット」の園内の一番奥には、園内で一番広いガーデン「ワイルドフラワーの里」があります。春や秋にはワイルドフラワーが一面に咲き誇るお庭で、種まきによる手法を用いているので、整然と花が植えつけられている花壇とはまったく異なる「お花畑」がご覧になれます。

「ブルーボネット」では一度に20〜40種類の種を混合して蒔くので、野性的で美しいお花畑が見られます。

「ワイルドフラワーの里」を名古屋港に吹く強風から守るために造成したのが緩衝緑地帯。常緑広葉樹林をたくさん植えてあるので、これらの人工林が強風を遮ってくれます。緑地帯の中には「森林浴の小径(こみち)」と名付けられた散策路が整備されており、本当の自然林の中を歩いているような気分になれます。鳥のさえずりが聞こえ、ここが火力発電所の立つ港湾地帯だということを忘れてしまいます。

火力発電所の排熱を有効利用した、都会のオアシス的エコガーデン!

「ブルーボネット」は中部電力の事業で造られたデザイナーズガーデン。隣接する火力発電所の排熱を有効利用した、環境にも優しい「エコ」なお庭でもあります。春と秋にはワイルドフラワーが咲き乱れ、名古屋港からの潮風が心地よく、森林浴の小径の散策も気持ちがいいですよ。

JRや地下鉄の駅から市バス1本で行けるほか、名古屋港ガーデンふ頭から土日祝日には水上バスも運行されます。潮風に吹かれながらのアクセスもおすすめです。

☆名古屋港ワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」
入園料:大人300円 シニア200円 小中学生150円
月曜休園
金山総合駅、地下鉄新瑞橋駅から市バスで35分
電話:052-613-1187

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/20 訪問

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