メディアの常連!大宮駅前に瞬く居酒屋の星「いずみや本店」

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メディアの常連!大宮駅前に瞬く居酒屋の星「いずみや本店」

メディアの常連!大宮駅前に瞬く居酒屋の星「いずみや本店」

更新日:2014/08/16 16:10

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 武蔵国ナビゲーター、歴史探索ブロガー

呑兵衛たちは、安い、早い、美味いを求めて日夜好みの酒場を求めて彷徨っています。お洒落なカフェバーなどには縁遠い、サラリーマンを初めとした庶民が求めるのが居酒屋で、その教祖的存在である「なぎら健壱」「吉田類」の両人が来店した老舗が、さいたま市大宮区にある「いづみや本店」です。
メディアではお馴染みの居酒屋「いづみや本店」とは一体・・・。今宵は、しばし一献と参りましょう。

昭和な香り

昭和な香り

写真:Naoyuki 金井

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関東を代表するターミナル駅の一つである大宮駅東口の目の前にあるのが「いづみや本店」です。居酒屋ながら大宮駅前という考えられない立地の良さは、昭和22年、戦後まもなく創業し60有余年の歴史の重みで、逆に現在では、大宮駅東口のランドマークとも言われている驚愕の居酒屋です。

その佇まいは、まさしく「赤提灯」の居酒屋風情そのままで、建物の造り、電飾看板、のれん、などどれをとってもまさに昭和の時代へのタイムスリップです。それ故に「敷居が低い」・・・、否、「敷居が無い」と言っても過言ではない気楽な居酒屋で、昨今の居酒屋ブームと相まって女性の来店客も多く、オジサンだらけのグレーな止り木に、彩りを添えています。
まずはその「いづみや本店」の暖簾をくぐって見ましょう。

レトロな人々

レトロな人々

写真:Naoyuki 金井

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暖簾をくぐると、そこはレトロな世界です。
先ずはムッとするようなオジサンの体臭を味わう洗礼を受けます。ここでめげたら貴方はこの世界には縁がなかったと諦めましょう。
いい塩梅に煤けた佇まいは、経年劣化からくるまさに『寂び』の世界で、惜しげもない昭和レトロの醍醐味が味わえます。決して汚いのではありません、あしからず。
そして客層も概ね40〜50代以上が中心で、稀に若い方が上司に引きずられて来店する程度の、オジサンワールド全開なのです。
一方、スタッフも負けていません。
「三角巾」と「かっぽう着」といういでたちは、決してコスプレではなく正装です。こちらもまた概ね40〜50代以上のオバサン、失礼、こう言った場所では「お姉さん」と呼ばなければオーダーは受け付けてくれませんから、人生をたっぷり送ったお姉さん方が、ホスピタリティを発揮してくれます。
見事なまでのレトロな人々が渦巻く店内で、とりあえず飲み物を頼みましょう。

伝統の酒

伝統の酒

写真:Naoyuki 金井

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「とりあえず」のビール、夏なら生ビールに限りますが、ちょっとご用心下さい。「いづみや」の母体は酒問屋ですので、酒に関してはワンランク違います。つまり小は一般の中、中は大と言ったように半端ない量なのです。
また、安さに比例した絶妙な味には驚かれるでしょう。
「玉露割りチューハイ」は、激しくそそられるネーミングですが、玉露どころか、お茶の香りもありません。玉露たる根拠はただただ緑色というだけですが、これで文句を言う無粋な酒飲みはとっととお帰りになったほうが良いでしょう。

そして一番の注目は、居酒屋の定番ともいえる「チューハイ」で、何故に黄色なのかが理解できず、お姉さんに尋ねたところ、「昔から・・・」の一言。まさに余計なことは考えずに、ひたすら安い酒で酔うのが醍醐味なのです。
喉が潤ったら、酒の次ぎは酒の肴にいたしましょう。

怒涛の品書

怒涛の品書

写真:Naoyuki 金井

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テーブルにメニューなどという洒落たものはありません。
オーダーは、壁に張り出された、見るものを圧倒するお品書きです。
先ず目に付くのは定食類で、定食があるということは昼も開いている証拠で、当然、朝から一杯飲めるというコンビニエンスな居酒屋です。事実、朝から呑みに来ている方も多く、特に休みの日などは朝か、夜かわからないほどの盛況です。勿論、定食のほかにラーメンなどもあるので、さながら「いづみや食堂本店」です。

一方、酒の肴は平均的に一品300円程度ですから、まさにリーズナブルを背負った精鋭軍団です。お馴染みの肴がひしめいていますが、なかには「プレスハム」「支那竹」「カレーコロッケ」などという昭和の逸品も見受けられ、多くのオジサンが壁とにらめっこをしている構図も微笑ましいものです。
酒の肴が決まったら、人生の達人のお姉さんにオーダーをしましょう。

感涙の酒肴

感涙の酒肴

写真:Naoyuki 金井

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ここでは、名代の「モツ煮込み」と昭和の代名詞「ハムカツ」ははずせません。
いづみや名代ですので、文字通り店の歴史と同様の誇りを持っています。なんと言っても170円は庶民には嬉しく、じっくり煮込まれたコクとたっぷりのモツの量が、抜群のコストパフォーマンスというべき逸品です。

次なるハムカツは別に珍しいものではありませんが、ペラペラのハムがまさに昭和の中学生の買い喰いを想起させます。
ソースは勿論、昭和の定番ウスターソースで、当然、とんかつ・中濃などという洒落たものはありません。あくまでもシンプルにいただくのが、昭和の味の醍醐味です。
因みに「かきフライ」もタルタルソースなどと言う女々しいものはなく、ウスターソースと洋がらしという、無茶な食べ方もまた楽しいものです。
伝統の酒と昭和の酒肴で、いつの間にやら時が過ぎるのも忘れることでしょう。

お勘定・・・

現代に残る昭和の居酒屋いかがですか!
「フラっと立ち寄って、サクッと帰る」といった粋なところではなく、「ガーっと入って、グダグダ愚痴る」まさにザ・居酒屋なのです。
最後にお勘定を済ませましょう。
二人合わせて飲み物6杯、つまみ8品で凡そ4,500円です(目安)。

観光立県を目指す埼玉県にあって、そもそもの商業都市であまり見るべきものがない大宮駅周辺ですので、ターミナル駅前の立地で旅の途中に立ち寄るも良し、あえて、この店だけを訪れるも良しの価値あるランドマークです。
まさに昭和・平成の時代をくぐりぬけてきた誇りを感じる、天晴れな居酒屋と言わざるを得ないでしょう。

昭和ノスタルジーに浸って見たくなったら、足を運んでみませんか。きっと、人生に、仕事に疲れた人々を癒してくれること間違いありません。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/25 訪問

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