まず初めにご紹介するのは、西伊豆町宇久須(うぐす)にある「漁火の宿 大和丸」。
東京方面から、車で東名高速道路沼津ICで降りて三島・土肥を経由した、国道136号線から一本入った通りにあります。あまり車の行き来がないので、隠れ家的な印象を持つ宿。
そんな宿のご主人は現役の漁師。鮮度抜群の獲れたての「ピチピチ」の魚を味わうことができます。ごらんになっているのは、お刺身の盛り合わせ。船からはみ出さんばかりの大きな金目鯛を、一匹丸々使ったゴージャスなお刺身。金目鯛の目の輝きは、新鮮な証拠。新鮮なお刺身を安心してお腹一杯に頬張れるのは漁師がいる宿ならでは!
そんな料理で満腹になった後は、一休みしてから温泉はいかが? 宿のお風呂は2種類あって、どちらも肌に優しい温泉。お風呂からの景色は望めませんが、空いていればいつでも貸切で楽しめてしまいますよ。
そして、宿の裏側は宇久須海岸。夏は水着のまま、直接海岸へ行くことができ、海辺で散策することもできます。
『温泉DATA』
泉質:カルシウムー硫酸塩温泉(低張性・アルカリ性温泉)
pH 9.2
泉温:40.5度
外来入浴:なし
次にご紹介するのは、先程の場所から国道136号線を10分ほど南下した、乗浜(のりばま)海岸の目の前にある「旅乃宿 ふかい」です。
こちらは、現役の漁師がやっている知る人ぞ知る宿。この宿は、船長自ら腕をふるう料理を食べられるのが特徴の宿で、写真はお刺身の盛り合わせ。これは料理のほんの一部で、生きたままの豪快な伊勢海老のお刺身から、甘すぎず辛すぎず繊細に味付けされた煮魚に至るまで、船長自ら作る料理が食べられます。
漁師が目利きした信頼度抜群の魚が食べられ、この鯛もほんのり甘く「もっちり」とした歯ごたえ。そんな魚が食べられる至福のひと時を過ごせます。
こちらは「ふかい」の客室からの眺め。ご紹介したように、乗浜海岸の目の前にあって、夏には人気の海水浴場になります。
左側に見えるのは亀岩・蛇島などで、海水浴場を囲むように島があり、これが自然の波消しブロックになっていて、一年中波が穏やか。
ここは国立公園になっている起伏に富んだ海岸線が美しく、そんな景色を見ようと遊覧船が出ているほど。風光明美なそんな場所での海水浴や海での散策は、きっと思い出深いこととなるでしょう。
この宿の客室は4部屋しかありませんが、それぞれに半露天風呂が付いていて、海側にこんな景色を見ながら入ることができます。宿がある西伊豆は「夕陽の町」。オレンジ色に染まる夕焼けを見ながらの入浴は特に最高! 部屋のお風呂は温泉ではありませんが、大浴場では温泉に入ることができます。空いていれば貸切で楽しめ、夜は露天風呂から、輝く星を眺めながら入ることができますよ。
『温泉DATA』
泉質:カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
pH 8.8
泉温:52.4度
外来入浴:なし
お次は更に、国道136号線を松崎方面に南下するとある雲見地区の「かわいいお宿 雲見園」。雲見地区に入ってすぐの雲見大橋のたもとにあります。
ここは漁師の宿ではありませんが、宿のおじいちゃんが自家船で獲ってきた、海から直行の海の幸が味わえる宿です。写真は、カレイのお刺身。こちらは料理のほんの一部ですが、他にも伊勢海老やアワビをはじめとするお刺身やカサゴの唐揚げなど、思う存分海の幸を堪能できます。料理に使用されている野菜は、おばあちゃんが育てた自家製の野菜。安全な野菜が口にでき、そんな野菜を浸けたお手製の漬物が味わえたりして、とても温かみが感じられ、地元の自然を丸ごと頂けてしまうような料理です。
運が良ければ、珍味とされるエビ、カニの仲間の「カメノテ」が入ったみそ汁など、変った食材にありつけるかもしれませんよ。
こちらの宿のお風呂は、100%源泉かけ流し。塩っけの強い温泉ですが、肌への浸透率が高いため、肌がとてもすべすべになります。
男女別にある内風呂浴室の奥のドアを開けると、この露天風呂があります。露天風呂は、混浴が楽しめるちょっぴり変わった温泉。混浴はNGと言う方は、時間によって女性専用時間が設けられているのでご安心を。宿にはもう一つ、高台に貸切露天風呂があって、海を見渡せる開放感抜群の湯が楽しめます。
温泉で火照った体を、宿のすぐ近くにある海岸で、冷ましてみてもいいかもしれませんね。
雲見海岸は「世界でいちばん富士山がきれいに見える町」を宣言した海岸。天気が良い日は、日本一の富士山と海に浮かぶ2つの岩「牛着岩」と呼ばれる雲見ならではの独特の地形とを、一緒に眺められます。
こちらの宿は、5部屋しかないのですが、名前のように可愛い小さな宿。都会の雑踏を忘れて静かに過ごしたい方に、ピッタリの宿です。
『温泉DATA』
泉質:カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉(高張性・中性・高温泉)
pH 7.4
泉温:50.6度
外来入浴:なし
如何だったでしょうか?
ご紹介した魚料理に限らず、季節によって違うお魚が獲れるので、また一味違った魚を堪能することができます。
海の幸に舌鼓をうって、心ゆくまで温泉に浸かって、波音で癒されて・・・元気をもらえるそんな宿を訪れて、明日からの活力を養ってみませんか?
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