写真:SHIZUKO
地図を見る船にはいろんな種類があります。
大きく分けると、旅客船と貨物船、そして特殊船に分類されます。旅客船は、客船としてクルーズ船や遊覧船、レストラン船があり、海上を定期的運航するフェリーも含まれます。貨物船にはいろんな種類があり、石油などを運ぶタンカーやコンテナを運ぶコンテナ船、自動車を運ぶ自動車専用船やセメント専用船などもあります。
今回、目の前に、ドドーンとドッグに繋がれているのは『ばら積み船』。もちろん薔薇を積むのではなく、梱包されていない穀物や鉱石を積むための貨物船です。
全長230メートル、積貨重量83000トンという、ばら積み船の中でも最大級の船です。その雄大な姿に、しばし惚れ惚れと見入ってしまいます。
こんな最大級サイズの船も、実は2ヶ月でここまで作り上げられているのです。
造船台で作られてきた船が、進水式で初めて海に入った後に、内装や諸々の内側の作業がされます。というのも、船底は平らではないので、陸上では不安定。海に入ったほうが安定して作業が出来るし、海の方がとてつもなく広くスペースが確保しやすいからだそうです。
写真:SHIZUKO
地図を見る英語で表記されていると、とてもわかりやすいのですが、進水式とは、船に名前をつける『命名式』と、初めて船が水に入る『水進式』からなります。
地元の幼稚園児たちのマーチングで、参加者は迎えられました。地元の方々にとっても、華やかな1日なんですね。
盛装をした関係者の方々が、新しい船の内部を案内してもらっている姿が見えますが、部外者は、その華やかな雰囲気だけを楽しませていただきます。進水式は関係者でなくても、申し込みをすれば一般の我々も何の気兼ねもなく参加できますから、ぜひ!
そうこうしているうちに、いよいよ、命名式。
船主さんが名前を告げると、名前を覆っていた布が外され、船の名前が現れます。命名するのは、もちろん船主さんです。
写真:SHIZUKO
地図を見るそして、いよいよ水進!
船首に取り付けられている五色のリボンの根元には、シャンパンがくくり付けられていています。この五色のリボンは支綱で、新造船を造船台に固定している綱。
この綱を切れば、船はいよいよ海に向かって、船尾から進み始めます。この瞬間が、進水式の最高潮。
シャンパンが割れると、盛大な花火が上がり、同時に舞い上がる紙吹雪や金銀の雪のお祝い。切られた五色のテープが風に舞い、その美しさと言ったら。雄大な船が、海に進んでいくのは10分くらいの時間なんですが、とても感動的。
この船の造船に関わった多くの方々のご苦労の思いを受けて、この世に生まれ出た新しい船が、しっかり海で生きて欲しいと心から願う瞬間でした。
写真:SHIZUKO
地図を見る今回、お世話になったのは『常石造船株式会社』。広島県福山市にある会社です。ほぼ2ヵ月に1回、進水式が行われています。
造船所は、圧倒的に瀬戸内海側に集中していますから、関西に旅行される時には、行程に組み込んでみてはいかがですか?
この会社だけではなく、三井造船(株)玉野事業所や数社で進水式情報をチェック出来ますよ。
本当に、意外にあちこちで見られるんです。
巨大な船を身近に感じられ、誕生を祝う晴れやかな気持ちになれるこのイベントは、最近人気急上昇中の数ある大人の社会見学の中でも、とってもお勧めの一つです!
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(2024/10/11更新)
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