那須高原と言えば、那須ICを下りて那須街道を茶臼岳に向かって登る那須街道が一般的なルート。街道には色々なショップや美術館などが点在して、これぞ観光地との風情もあります。しかし、那須には自然と言う素晴らしい観光スポットも沢山あるのです。
その中で今回紹介する『沼ッ原湿原』は、東北自動車道那須ICから約24kmに位置しており、車で40分程度かかります。那須ハイランドゴルフクラブの入り口反対に沼ッ原湿原に向かう道があります。若干の砂利道となりますが、15分ほど山道を車で登ると駐車所に到着します。沼ッ原湿原は木道がしっかりしているので、登山の用意までは必要ありませんが、最低でも運動靴の準備をして下さいね。
まずは山道を15分程度下りますが、途中は山道の他に一部に石でできた階段もあります。天候によっては滑りやすい場合もありますので、ヒールや革靴は避けたほうが良いでしょう。結構急な階段を下りますので帰りが心配になるかもしれませんが、実際は大した距離ではありませから頑張って歩きましょうね。
階段を下り終わると木道が見えて来ます。湿原の入り口に到着です。木々に塞がれた山道から出たせいでしょうか、さわやかな風を感じられます。
湿原には木道が整備されており、足元には問題ありません。湿原の水は透き通っていて透明度がバツグン。周りの山や木々を水面に反射して、まるで『逆さ富士』のような景色が広がっています。
ここはまるで別世界。『ウーン気持ちいいぞ』
ここで湿原に咲く花々を紹介します。オレンジがかった大きな花びらが特徴の『コオニユリ』です。平地では大きく育つこの花も、高地にある湿原では可憐なサイズで愛らしいですね。
花びらについている斑点が虎模様に似ていることから『タイガーリリー』とも呼ばれています。
淡い紫色の花びらが特徴の『コバギボウシ』。湿原に生息する多年生の植物で、湿原を華やかにしてくれる立役者ですね。コバキボウシは湿原の水際に生息しているので、木道の横や木道に挟まれた場所で見かけます。花が下を向いて咲くので、ちょっと照れ屋さんなのかも知れませんね。
湿原に設置されている木道は、とても快適でスイスイ歩くことができます。木道を歩いていると様々な種類の花を見かることができるでしょう。全てを紹介することはできません。やっぱり風や空気を感じながら直接見てもらうのが一番です。
■沼ッ原湿原 花カレンダー
4月下旬〜5月中旬 ザゼンソウ
5月中旬〜6月中旬 ハルリンドウ、ズミ
7月中旬〜8月上旬 ニッコウキスゲ、ノハナショウブ
8月下旬〜 エゾリンドウ、タムラソウ
(12月下旬〜4月下旬は道路が冬季通行禁止)
あくまで一部の花の紹介です。季節によって様々な花々が咲いていますので、花図鑑を片手に散策するのも楽しいですね。
湿原にいると花や植物の他にも、様々な生き物にも出会います。特に沼ッ原湿原では生きた化石とも言われている『クロサンショウウオ』が生息しており、雪解けの5月頃に産卵します。この季節に行くと『卵のう』と呼ばれるクロサンショウウオの卵を水中で見ることができます。
那須が大好きな人でも沼ッ原湿原を知らない人が大勢います。ちょっと足を伸ばすだけで、本格的な湿原ウォークが体験できるのです。湿原には春の顔、夏の顔、秋の顔と言った季節ごとの風情があり、貴方を飽きさせることはないでしょう。
那須観光に来たら、ちょっと足を伸ばして沼ッ原湿原を訪れてみませんか?
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(2024/9/9更新)
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